2023年5月3日(水)に京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町にある紅葉の名所で吉野太夫寄進の山門(赤門)やお墓があることで知られている常照寺に行ってきました。
常照寺は元和2年(1616年)、江戸時代の芸術家である本阿弥光悦の土地の寄進とその子である光瑳に発願により寂照院より日乾上人を招いて創建されました。
山号は寂光山、宗派は日蓮宗になります。
境内には寛永年間に日乾上人に帰依し、「寛永三名妓随一」「希代の太夫」と謳われた2代目・吉野太夫が寄進した吉野門と呼ばれる山門(赤門)や吉野太夫のお墓が残っています。常照寺では「吉野太夫花供養」が例年行われており、お茶会や奉納演奏が行われています。
今回常照寺に参拝してきましたので見どころやご利益御朱印、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
常照寺へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「京都駅」下車、【市営6】「京都駅前行」乗車約40分、「鷹峯源光庵前」バス停下車、常照寺まで100m、徒歩約1分
自動車を利用
・カーナビに常照寺の電話番号「075-492-6775」を入力、または常照寺の住所「京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町1」を入力し検索
駐車場
常照寺には普通自動車が約25台駐車可能な無料駐車場があります。駐車場は広く駐車しやすく、GW中の午前に訪れた際は半分程度空きがありました。混雑もなく駐車場の待ち時間もありませんでした。
常照寺の参拝と見どころ
紅葉の名所として有名な常照寺
常照寺の参道は緑に包まれ気持ちが良かったです。境内には多くの紅葉があり、秋には紅葉の名所として多くの観光客が訪れます。
吉野太夫が寄進した吉野門
参道を進むと朱色が鮮やかな吉野門と呼ばれる山門(赤門)があります。「寛永三名妓随一」「希代の太夫」と謳われた2代目・吉野太夫が寄進したもので、吉野太夫は諸芸に秀で、その美貌は中国まで届いたと伝わります。
日本で唯一の「帯塚」
吉野門を潜り右には「帯塚」があります。日本で唯一の「帯塚」で、帯に感謝と祈りを捧げるため昭和44年(1969年)に建立されました。
拝観受付
参道を直進した突き当りにあるのが本堂です。右にある拝観受付で志納を納めると本堂や庭園を拝観することができます。開園時間は午前8時30分~午後5時まで、志納金は大人400円、小学生200円になります。
本堂
受付を済ませて最初に本堂の堂内で約10分ほどのVTRを視聴します。寺院の歴史や吉野太夫について、境内の見どころや毎年行われる「吉野太夫花供養」の様子を分かりやすく説明しているので必見です。本堂にかかる「梅壇林」の扁額は本阿弥光悦翁の筆によるものです。
本堂でVTRを見終わった後、左(西)へ進みます。
鬼子母尊神堂
西側は開けた場所になっており、奥には鬼子母尊神堂があります。堂内には双身鬼子母神尊神像がお祀りされ、子育て・子授けのご利益があると信仰されています。
鬼子母尊神堂の近くには鎮守社として常富大菩薩がお祀りされています。
白馬池と白馬観音
常富大菩薩の右奥の道を進むと門がありそこから下に降りる階段があります。こちらを進むと白馬観音と白馬池があります。
昔この池に仙人が住み白鳥で往来した伝説から白馬池と呼ばれるようになりました。池の側には白馬観音がお祀りされています。白馬池に新緑が映り幻想的な光景が広がっています。ここで行き止まりですので先ほどの門まで戻ります。
本堂の後方は歩けるようになっており案内表示もあるので迷うことはないと思います。
遺芳庵と吉野太夫ゆかりの「吉野窓」
道なりに進むと「遺芳庵」と呼ばれる茶室があります。
壁いっぱいの円窓は吉野太夫が好んだことから「吉野窓」と呼ばれています。円窓は下の方が直線になっているのが特徴で、これはあえて不完全な形にして自分は完全ではないと戒める為だと伝わります。
「吉野太夫」の墓
遺芳庵を通り、墓地の中央にある開山廟を通り過ぎると「吉野太夫」の墓があります。吉野太夫は寛永20年(1643年)に38歳という若さでこの世を去り、遺言により日乾上人廟の裏手に葬られました。戒名は「唱玄院妙蓮日性信女」で、この地を多くの歌舞伎俳優や芸能人、数奇者が訪れています。
比翼塚
「吉野太夫」の墓から本堂へ向かう途中に吉野太夫と夫である豪商・灰屋紹益の「比翼塚」があります。比翼塚は昭和46年(1971年)、歌舞伎俳優の片岡仁左衛門丈達によって建立されました。吉野太夫と夫の灰屋紹益のロマンスは歌舞伎の戯曲「桜時雨」にもなっています。
御朱印
御朱印は境内入口の拝観受付で頂くことが可能です。
2022 6/23 京都市 北区…常照寺
①吉野太夫寄進の山門(赤門)
②遺芳庵茶席
③御朱印
④吉野太夫の墓
#常照寺 #御朱印 pic.twitter.com/QwIdwkihHR— akemin_0103 (@kyoto_love_s) June 25, 2022
おわりに
常照寺の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約40分でした。境内は外から見るより奥行きがあり、境内入口にある吉野太夫が寄進した朱塗りの吉野門や、ゆかりの「吉野窓」、吉野太夫の墓、比翼塚は見ごたえがありました。白馬池に映る新緑も見事で幻想的な景色でした。常照寺は京都の紅葉の名所として有名なので次回は秋に参拝しようと思います。見どころいっぱいの常照寺に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
常照寺 | |
住所 | 京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町1 |
電話番号 | 075-492-6775 |
営業時間 | 午前8時30分~午後5時 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 大人400円、小学生200円 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・JR線「京都駅」下車、【市営6】「京都駅前行」乗車約40分、「鷹峯源光庵前」バス停下車、常照寺まで100m、徒歩約1分 ■自動車を利用 ・カーナビに常照寺の電話番号「075-492-6775」を入力、または常照寺の住所「京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町1」を入力し検索 |
駐車場 | 普通自動車が25台駐車可能な無料駐車場あり |