【千葉県】平安時代創建で珍しい参道がある船橋市の二宮神社!見どころや御朱印、アクセス・無料駐車場をご紹介

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2023年2月25日(土)に千葉県船橋市三山にある創建は平安時代と伝わる古社で下総国二宮といわれる二宮神社に行ってきました。

二宮神社は嵯峨天皇の勅命によって平安時代の弘仁年間(810年~824年)に創建されたと伝わります。平安時代に編纂された『延喜式神名帳には「下総国千葉郡 寒川神社」と記載されており、創建当初は「寒川神社」と呼ばれていたと考えられています。鎌倉時代になると「二宮」の呼称が使われるようになりした。

天正19年(1591年)、徳川家康から朱印地10石を与えられ、江戸幕府将軍からも幾度となく寄進されました。現在の社殿は安永年間(1772年~1781年)に再建されたと伝わり、本殿は大正11年(1922年)、拝殿は大正14年(1925年)に茅葺き屋根を銅板に葺き替え現在に至ります。

御祭神は、建速須佐之男命たけはやすさのおのみこと櫛稻田比賣命くしなだひめのみこと大國主命おおくにぬしのみこと藤原時平ふじわらのときひら公・大雀命おおささぎのみこと譽田別命ほんだわけのみことです。ご利益は、厄除開運・安産祈願・交通安全・商売繁盛・家内安全・病気平癒等です。

今回実際に二宮神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。

二宮神社へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・JR総武線「津田沼駅」下車、バスターミナル4番乗り場・津02系統「二宮神社前行」バス乗車(約13分)、終点で下車し二宮神社まで200m・徒歩で約2分
・JR総武線「津田沼駅」下車、バスターミナル3番乗り場・津08系統「二宮神社前行」バス乗車(約20分)、終点で下車し二宮神社まで200m・徒歩で約2分
・JR総武線「津田沼駅」下車、バスターミナル3番乗り場・津07系統「二宮神社前行」バス乗車(約20分)、終点で下車し二宮神社まで200m・徒歩で約2分
・京成本線「京成大久保駅」下車、二宮神社まで1.9km、徒歩で約25分

自動車を利用

・カーナビに二宮神社の電話番号「047-472-1213」を入力、またはカーナビに二宮神社の住所「千葉県船橋市三山5丁目20番1号」を入力し検索

駐車場

二宮神社には普通自動車が約70台駐車可能な無料駐車場があります。
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駐車場の場所ですが、二宮神社の正面鳥居前の道を左に約60m進みます。
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すると道路の右側に「二宮神社 参拝者駐車場」と書かれた看板が見えますので迷わず行けると思います。
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二宮神社の参拝と見どころ

二宮神社の参拝開始

二宮神社の正面入口の一の鳥居です。鳥居は木造の両部鳥居の形状をしており、「二宮神社」と書かれた扁額が掲げられています。石燈籠の近くの社号碑には「延喜式内 二宮神社」と刻まれています。
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谷を横断するような形状の参道

鳥居を潜ったところからの景色です。参道の石段を一度下ってその後上った先に社殿があります。
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参道は谷を横断して進むように造られており全国的に見てもとても珍しい形状をしています。こちらは谷底の景色ですが、流れている小川は習志野市に鎮座していて「アイーン狛犬」が有名な菊田神社境内の池へ繋がっているといわれています。二宮神社4

小川の近くには御神水のお水取りが出来る場所が設けられています。
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谷底から参道の先を見ると二の鳥居とイチョウの巨木、その先に拝殿の向拝の唐破風が見えます。二の鳥居は両部鳥居となっており、平成18年(2006年)に改築されたものです。
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参道からの見え方を計算して造営された社殿

石段を上るにつれて拝殿の優雅な唐破風の曲線が姿を現し、今にも飛び立ちそうな鳳凰や龍の優雅な彫刻が見えてきます。江戸時代の宮大工の技術の高さを感じることができます。石段上ったところにあるのは御神木のイチョウです。
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江戸時代に刊行された『成田参詣記』にも描かれたイチョウ

樹齢約400年のイチョウは、樹高25m、幹回り4.71m、葉張り17.4mの雌株で市内で最大級の太さと最も高さがあり、船橋市の天然記念物に指定されています。
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江戸時代の安政5年(1858年)に刊行された『成田参詣記』の「三山明神社の図」でもこちらのイチョウが描かれており当時から親しまれていたことが分かります。
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二の鳥居側に鎮座する狛犬は尾が立っている江戸尾立ちの形状をしており、明治16年(1883年)に奉納されました。

境内の全景です。左に手水舎、イチョウ、社務所があり、右に拝殿・本殿があります。中央の朱色の建物は神楽殿です。
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江戸時代に建立された社殿(船橋市指定有形文化財)

社殿(拝殿・本殿)は江戸時代の安永年間(1772年〜1781年)の造営で、船橋市指定有形文化財になっています。拝殿前の狛犬は大正8年(1919年)に奉納されました。拝殿の銅板葺の屋根は大正14年(1925年)に茅葺屋根から葺き替えられました。社殿は本殿と拝殿を幣殿でつなぐ権現造りとなっており、拝殿から幣殿に続く床面の高さは同一になっています。
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拝殿の後方に本殿が鎮座しています。本殿は反りのある切妻造りで、前方に屋根をのばして庇を出す流造になっています。御祭神は、建速須佐之男命たけはやすさのおのみこと櫛稻田比賣命くしなだひめのみこと大國主命おおくにぬしのみこと藤原時平ふじわらのときひら公・大雀命おおささぎのみこと譽田別命ほんだわけのみことがお祀りされ、ご利益は厄除開運・安産祈願・交通安全・商売繁盛・家内安全・病気平癒等で知られています。
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本殿の見どころは江戸時代の宮大工の優れた技術が見られる胴羽目板や脇障子です。中国の故事をモチーフとして見事な彫刻が施されています。
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神楽殿と二宮神社の神楽(船橋市指定無形民俗文化財)

本殿の左側には神楽殿があります。祭事で奉納される二宮神社の神楽は、船橋市指定無形民俗文化財に指定されています。
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御朱印

御朱印は境内の社務所で頂くことが可能で、通常御朱印の初穂料は500円となっています。その他、月替り特別御朱印(土日祝のみ授与)や季節や祭事に応じて授与していただける限定御朱印があります。

おわりに

二宮神社所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。参道が谷を横断するように一度下って上る全国的にも珍しい形状をしています。江戸時代に造営された社殿は谷底の参道からの見え方を計算して建立された優雅なものでした。彫刻の意匠も緻密で素晴らしく江戸時代の宮大工の技術の高さを感じることが出来ます。『成田参詣記』の「三山明神社の図」にも描かれた樹齢約400年のイチョウも見ることが出来ます。見どころいっぱいの二宮神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

二宮神社
住所 千葉県船橋市三山5丁目20番1号
電話番号 047-472-1213
営業時間 午前9時~午後3時
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス ■交通機関を利用
・JR総武線「津田沼駅」下車、バスターミナル4番乗り場・津02系統「二宮神社前行」バス乗車(約13分)、終点で下車し二宮神社まで200m・徒歩で約2分
・JR総武線「津田沼駅」下車、バスターミナル3番乗り場・津08系統「二宮神社前行」バス乗車(約20分)、終点で下車し二宮神社まで200m・徒歩で約2分
・JR総武線「津田沼駅」下車、バスターミナル3番乗り場・津07系統「二宮神社前行」バス乗車(約20分)、終点で下車し二宮神社まで200m・徒歩で約2分
・京成本線「京成大久保駅」下車、二宮神社まで1.9km、徒歩で約25分
■自動車を利用
・カーナビに二宮神社の電話番号「047-472-1213」を入力、またはカーナビに二宮神社の住所「千葉県船橋市三山5丁目20番1号」を入力し検索
駐車場 普通自動車が約70台駐車可能な無料駐車場あり

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