2022年8月11日(木)に大阪府大阪市天王寺区逢坂にある大坂夏の陣で徳川方に討たれた真田幸村の終焉の地として有名な安居神社に行ってきました。安居神社は御祭神に菅原道真公がお祀りされていることから安居天満宮とも呼ばれます。
今回実際に安居神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
安居神社の概要
創建は不詳ですが、聖徳太子が四天王寺を建立した推古天皇元年(593年)と同時期に創建されたと伝わります。
平安時代の昌泰4年(901年)、菅原道真公が大宰府に左遷され向かう途中、河内道明寺にいる伯母・覚寿尼を訪ねる際に当地に立ち寄り安井(休憩)したと伝わります。その逸話から安居の名がついたとも、四天王寺の僧侶が当社で夏安居(雨季の間、行脚托鉢をやめて寺院の中で座禅修行すること)を行ったことから名前がついたともいわれています。
江戸時代の慶長20年(1615年)の大坂夏の陣ではこの地で真田幸村(信繁)が戦死し、境内には石碑と真田幸村の像が建っています。
昭和20年(1945年)の大阪大空襲で社殿を焼失しますが、戦後に再建され現在に至ります。
御祭神は少彦名神・菅原道真公で、ご利益は少彦名命が医療・医薬・健康・厄除け、菅原道真公が学業成就・合格祈願で知られています。
安居神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・大阪メトロ谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」下車、4番出口より安居神社まで550m、徒歩で約7分
・大阪メトロ堺筋線「恵美須町駅」下車、2番出口より安居神社まで550m、徒歩で約7分
・阪堺電気軌道線「恵美須町駅」下車、安居神社まで700m、徒歩で約9分
・JR線「天王寺駅」、大阪メトロ御堂筋線・谷町線「天王寺駅」、近鉄線「大阪阿部野橋駅」、阪堺上町線「天王寺駅前」下車、安居神社まで800m、徒歩で約11分
自動車を利用
・カーナビに安居神社の住所「大阪府大阪市天王寺区逢坂1-3-24」を入力し検索
駐車場
安居神社には参拝者専用駐車場はありませんので近隣のパーキングを利用します。
安居神社の参拝と見どころ
安居神社の参拝開始
安居神社の境内への入口は、①一心寺前の逢坂(国道25号線)を挟んだところにある南側入口、②西坂石段から入る西側入口、③北坂石段から入る北側入口の3か所になります。今回は①の南側入り口から境内へ進みます。
南側入口には「安居神社」の社号碑が立っており、その隣の注連柱を通り境内へと進みます。
参道に沿って進むと社務所が見えてきます。絵馬掛けと社務所の間の小道を進み階段を下ると「かんしづめ井戸」と呼ばれる井戸があります。
社務所には数多くの役者や芸人さん達が奉納した絵馬が掛けられています。
社務所の隣に手水舎がありますのでまずこちらで心身を清めます。
菅原道真公も利用したと伝わる「かんしずめの井戸」
「かんしずめの井戸」は「安居の井戸」とも呼ばれ、かつて菅原道真公も飲水したと伝わります。現在は周辺環境の変化により枯渇しています。また井戸を囲う玉垣が脆くなり落下の危険がある為、近くまで行くことはできません。
真田幸村公ゆかりのスポット
社務所からの光景です。奥に社殿、手前に「真田幸村公之像」と「真田幸村戦死跡之碑」があります。
真田幸村(信繁)は慶長20年(1615年)の大坂夏の陣で徳川家康を後一歩のところまで追い詰めます。しかし兵力差は大きく次第に劣勢となり、退却してこの地で家臣達と共に休憩していたところ討ち取られました。真田幸村戦死跡之碑は大正8年(1919年)、真田幸村公之像は平成21年(2009年)に建立されました。
幸村公像の近くにある「さなだ松」は真田幸村公が力尽きたと伝わる松で、現在の松は昭和26年(1951年)に植樹された2代目になります。さなだ松の近くでは六文銭が入った旗がたなびいています。
戦後再建された社殿
社殿の前には狛犬が境内を悪い気から守っています。小高い丘の上にある境内は緑豊かで心が落ち着く空間です。
御祭神には少彦名神・菅原道真公がお祀りされ、医療・医薬・健康・厄除け・学業成就・合格祈願のご利益で知られています。社殿は昭和20年(1945年)の戦災で焼失しますが、戦後に再建されました。木造建築の社殿からは温かみを感じます。
絵馬やおみくじ
社殿の前には菅原道真公の神紋である梅鉢紋と真田幸村公の家紋である六文銭が入った絵馬や、凛々しい幸村公が描かれた絵馬があります。各絵馬の初穂料は500円です。
かわいい猫の人形がついたおみくじも初穂料300円であります。絵馬もおみくじも初穂料はお賽銭箱に納めます。
摂社2社
安居神社には境内に摂社が2社あります。西坂石段近くに鎮座する摂社・稲荷神社は五穀豊穣・商売繫盛のご利益で知られます。
北坂石段近くに鎮座する摂社・淡島大神は婦人病治癒・安産・子授けのご利益で知られます。
御朱印
御朱印は境内の社務所で頂くことが可能で、御朱印は1種類のみ、初穂料は300円となっています。
大阪夏の陣で真田幸村が戦死した安居神社。
御朱印をもらいました。 pic.twitter.com/B60NtCvXTy— Onko-Chishin-K (@onko_k) March 12, 2022
人気の勝守
真田幸村公ゆかりの地であることから勝守(初穂料500円)が人気です。
左から安居神社、亀井不動尊、四天王寺で買ったお守り
安居神社の勝ち守りはお馴染みの六文銭 pic.twitter.com/tnJQ4ucxEp— mok_miralda (@mokodoi) January 20, 2019
おわりに
安居神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。安居神社に参拝してみて、「真田幸村公之像」「真田幸村戦死跡之碑」「さなだ松」と真田幸村公ゆかりのスポットがたくさんありました。絵馬やお守り、御朱印も六文銭がデザインされた素敵なもので、参拝中も歴史ファンが途切れることなく訪れていました。
見どころいっぱいの安居神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
安居神社 | |
住所 | 大阪府大阪市天王寺区逢坂1-3-24 |
電話番号 | 06-6771-4932 |
営業時間 | 午前7時~午後4時 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・大阪メトロ谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」下車、4番出口より安居神社まで550m、徒歩で約7分 ・大阪メトロ堺筋線「恵美須町駅」下車、2番出口より安居神社まで550m、徒歩で約7分 ・阪堺電気軌道線「恵美須町駅」下車、安居神社まで700m、徒歩で約9分 ・JR線「天王寺駅」、大阪メトロ御堂筋線・谷町線「天王寺駅」、近鉄線「大阪阿部野橋駅」、阪堺上町線「天王寺駅前」下車、安居神社まで800m、徒歩で約11分 ■自動車を利用 ・カーナビに安居神社の住所「大阪府大阪市天王寺区逢坂1-3-24」を入力し検索 |
駐車場 | 駐車場なし、近隣のパーキングを利用 |