2018年11月30日(金)に京都市左京区にある京都屈指の紅葉の名所で額縁紅葉が見事ことで有名な圓光寺(えんこうじ)に行ってきました。
圓光寺は慶長6年(1601年)、徳川家康が足利学校の僧「閑室元佶(かんしつげんきつ)」を招いて伏見城下に伏見学校圓光寺を開いたのが始まりです。家康の命により、木活字を用いて圓光寺版と呼ばれる図書も出版されました。現在地には1667年(寛文7年)に移転され、京都の秋の紅葉の名所として有名です。
圓光寺に参拝してきましたので紅葉の見頃や見どころや御朱印、混雑具合やアクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
2021年の秋の紅葉特別拝観は混雑を避ける為、事前予約が必要でしたのでこちらもご紹介します。
圓光寺へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・叡山電鉄叡山本線「一乗寺駅」下車、蓮華寺まで1.1km、徒歩で約15分
自動車を利用
・カーナビに圓光寺の電話番号「075-781-8025」を入力
駐車場
圓光寺には普通自動車が30台収容可能な無料駐車場があります。
ただし紅葉のシーズンは利用不可の為ご注意下さい。
秋の紅葉特別拝観の事前予約から当日までの流れ
事前予約方法
1.圓光寺の秋の特別拝観事前予約ページにアクセスし、表示されているカレンダーから空いている日を選択します。
2.2021年は、期間が11月12日~12月5日、時間は午前8時~午後5時から選択可能でした。拝観料は大人1,000円、高・中・小学生500円になります。
3.予約が完了すると確認メール※が届きます。
※予約日時や人数の変更、キャンセルは可能で、方法については確認メールに記載されています。
当日受付方法
圓光寺の参拝と見どころ
圓光寺の参拝開始
一乗寺駅から少し離れますが、徒歩で約15分ほどすると圓光寺の入口が見えてきます。
圓光寺の山号は瑞巌山(ずいがんさん)、宗派は臨済宗南禅寺派になります。
枯山水庭園「奔龍庭」
順路に従って進むと奔龍庭(ほんりゅうてい)と呼ばれる枯山水庭園があります。
平成25年(2013年)に作成された庭園で、白砂を雲海に見立て、天空を自由に飛び回る龍を石組で表しています。
奥に見える建物は瑞雲閣と呼ばれ、重要文化財の圓光寺木活字等の寺宝が展示されています。
瑞雲閣から見る十牛之庭
瑞雲閣は自由に出入りすることが可能です。
寺宝の展示も素晴らしいですが、窓越しに見る十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)と呼ばれる庭園の景色も見事です。
瑞雲閣の座敷の縁側には座ることも可能ですので、座って見る十牛之庭もおすすめですよ♪
瑞雲閣から本堂へ
瑞雲閣を見学した後は参道沿いに美しい庭園を見ながら本堂へ向かいます。
参道は紅葉に包み込まれていて、日が差し込むと一面の紅葉が輝くような幻想的な景色が広がります。
十牛之庭は江戸時代の初期に造られた池泉回遊式庭園で、紅葉の赤や黄色と苔の緑色のコントラストが絶妙な庭園です。色鮮やかでコンパクトに凝縮された中に日本庭園の美しさを感じます。
紅葉を頭にのせたかわいいお地蔵様
本堂近くの十牛之庭の中に紅葉と苔に埋もれてかわいいお地蔵様がおられます。
頭の上の紅葉がかわいいですね!何度か圓光寺の紅葉を見に来ていますが、いつもお地蔵様の頭には紅葉がのっているので不思議です。
インスタ映えする為、お地蔵様の前には写真撮影待ちの列ができています。
圓光寺型の水琴窟
お地蔵様から本堂に進むと水琴窟があります。
圓光寺の水琴窟は「圓光寺型」と呼ばれる縁が広い盃型の手水鉢を用いた珍しいもので、ちょこんと飾られた紅葉が素敵です。美しい庭園を見ながら美しい水琴窟の音を聞くことによって、古都京都を感じつつ癒されます。
本堂の額縁紅葉は人気の紅葉撮影スポット
本堂は上がることが可能で、靴を脱いで奥に進むと目の前に十牛之庭が広がります。
十牛之庭は牛を追う牧童が禅の悟りに至るの段階の様子を10枚の絵で描いた「十牛図」を題材にして作庭されました。その為、庭には10つの石が配置されています。
本堂の柱を額縁に見立て、赤や黄色の紅葉や緑の苔のコントラストで構成された風景はまるで一枚の絵画の様で額縁紅葉として有名です。人気の撮影スポットですので譲り合って写真を撮影しましょう。近くにある蓮華寺も額縁紅葉が見事なことで最近有名です。
本堂を出て池泉回遊式庭園の十牛之庭を様々な角度から楽しみながら鐘楼の方へ向かいます。
鐘楼と紅葉の組み合わせも素敵ですね。奥に見えている建物は座禅堂で毎週日曜日の早朝に事前予約制で座禅会が開催されています。
洛北最古の池「栖龍池」
鐘楼から竹林を見ながら進むと栖龍池(せいりゅうち)と呼ばれる洛北最古の池があります。
ここの景色も絶景で、見事な紅葉が水鏡に映る世界はどこか幻想的です。
円山応挙も通った応挙竹林
栖龍池から十牛之庭の奥にある「応挙竹林」と呼ばれる竹林に進みます。
江戸時代に京都で活躍した円山応挙がよく通った竹林で、重要文化財の「雨竹風竹図屏風」はこの竹林をモデルにして描かれたとされています。
応挙竹林は筆舌に尽くしがたい美しさで、京都の数ある竹林の中でもかなり好みの竹林です。
鮮やかな緑と紅葉の調和は古都京都の秋を感じさせてくれ、時折落ちてくる紅葉の葉が風情を感じさせてくれます。こちらも人気の撮影スポットとなっています。
東照宮から京都を一望
応挙竹林から参道沿いに坂を登ると東照宮があります。
東照宮周辺も紅葉が美しく色づき、ここから京都の街を一望することができます。
東照宮近くには徳川家康の歯を埋葬したお墓もあります。
御朱印
御朱印は拝観受付所で書置きのものを頂くことが可能で、初穂料は300円となっています。
11/28 一乗寺・圓光寺 御朱印いただきました。#御朱印 #圓光寺 #お地蔵さん #一乗寺 #京都 pic.twitter.com/pKlXWNtnXf
— あらかつ (@katsu_araki) November 30, 2021
おわりに
圓光寺の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約50分でした。
圓光寺に参拝してみて、枯山水庭園の奔龍庭と池泉回遊式庭園の十牛之庭はどちらも見ごたえがありました。
有名な額縁紅葉は本堂から見ることができます。応挙竹林やかわいいお地蔵様と共に人気の撮影スポットとなっています。
見どころいっぱいの圓光寺に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
圓光寺(えんこうじ) | |
住所 | 京都府京都市左京区一乗寺小谷町13 |
電話番号 | 075-781-8025 |
営業時間 | 午前9時~午後5時 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 一般:500円 、中・高生:400円、小学生:300円 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・叡山電鉄叡山本線「一乗寺駅」下車、蓮華寺まで1.1km、徒歩で約15分 ■自動車を利用 ・カーナビに圓光寺の電話番号「075-781-8025」を入力 |
駐車場 | 普通自動車が30台収容できる無料駐車場あり ※ただし紅葉のシーズンは利用不可 |