2020年12月13日(日)に日本100名城スタンプラリー45番で、愛知県岡崎市にある「岡崎城(おかざきじょう)」に行ってきました。
岡崎城は別名「龍城」とも呼ばれています。
岡崎城は享徳元年(1452年)から康正元年(1455年)にかけて守護代であった西郷稠頼(さいごうつぎより)によって菅生川北岸の半島状の丘陵地にある龍頭山に平山城として築城されました。
享録4年(1531年)、徳川家康の祖父である松平清康(まつだいらきよやす)によって城郭整備が行われ現在の岡崎城となりました。
永禄3年(1560年)、織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を討つと今川家の人質となっていた徳川家康は岡崎城に戻り拠点としました。
元亀1年(1570年)、徳川家康は本拠を浜松城へ移し、子の信康が岡崎城主となりましたが、信康の自刃後は重臣が城代として置かれました。
天正18年(1590年)、豊臣秀吉によって家康が関東へ移封となると、田中義正が城主となり、城郭の拡張と総構の堀が築かれました。
関ヶ原の戦いの後、慶長5年(1600年)から正保2年(1645年)に本多康重から3代忠利によって平山城から平城へと改修されました。
明治6年(1873年)、廃城令によって城内の全ての建物が破却され、現在は本丸や周辺の持仏堂曲輪、隠居曲輪、風呂谷等の曲輪や石垣、堀などの遺構のみが残っています。
昭和34年(1959年)、天守が鉄筋コンクリート造で復興されました。
平成22年(2010年)、東隅櫓が木造造で再建されました。
日本100名城スタンプは岡崎城天守1階の受付にあります。
今回岡崎城を見学してきましたのでアクセスや駐車場、見どころや所要時間等をご紹介したいと思います。
岡崎城をゆっくり見学した場合、所要時間は60分でした。
岡崎城へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・名鉄名古屋本線「岡崎公園前駅」下車、岡崎城まで500m徒歩7分
・愛知環状鉄道「中岡崎駅」下車、岡崎城まで650m徒歩8分
・名鉄名古屋本線「東岡崎駅」下車、750m徒歩9分
自動車を利用
・カーナビに岡崎城の電話番号「0564-22-2122」を入力
駐車場
岡崎城には菅生曲輪隣に有料駐車場があります。
駐車料金は午前7時~午後10時で1時間100円となっています。
広くて混雑することもなく駐車しやすい駐車場です。
日本100名城のスタンプ設置場所
日本100名城スタンプは岡崎城天守1階の受付にあります。
岡崎城の見学と見どころ
木造造りで再建された望楼式二重櫓の東隅櫓
駐車場に車をとめて岡崎城へ向かうと菅生曲輪と、平成22年(2010年)に木造造りで再建された東隅櫓が見えてきます。
東隅櫓は、天明元年(1781年)の「岡崎城絵図」を基本資料としつつ、図面が現存しなかった為、同時代に築かれ現存している松山城の野原櫓を参考に再建されました。
東隅櫓は望楼式二重櫓で、高さは約9.4メートルあります。
入り母屋造りの屋根には岡崎藩主を務めた本多氏の立ち葵の家紋が刻まれた本瓦が葺かれ、壁は白漆喰塗りとなっています。
再建された大手門
東隅櫓の横の道を通り、現在はバス停になっている東曲輪を過ぎると岡崎城の大手門があります。
大手門は平成5年(1993年)に再建され、高さ11m、幅16.4m、奥行6.3mあります。
石垣には地元の御影石が使われ、屋根は入母屋造りで江戸物本瓦が葺かれています。
徳川四天王のひとり本多忠勝公の銅像
大手門を過ぎると徳川四天王(酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政)のひとりである本多平八郎忠勝公銅像があります。
決まった時間に家康公が能を舞うからくり時計塔
本多平八郎忠勝公銅像すぐそばにはからくり時計塔があります。
毎時0分、30分になると徳川家康公が能を舞い、最後に遺訓を語る時計塔です。
見て楽しめるので時間が合えば見学されることをおすすめします。
徳川家康公の銅像
からくり時計塔の近くには徳川家康公の銅像があります。
家康公没後350年祭を記念し、彫塑家である高村泰正氏によって制作されました。
中世の城郭遺構が残る堀や曲輪
徳川家康公の銅像から岡崎城の本丸・天守へと進みます。
本丸の周辺には持仏堂曲輪や清海掘の遺構が残っており当時の城の守りを感じることができます。
清海掘は幅が狭く短い空堀で中世の城郭遺構が残っています。
立派な石垣も見どころとなっています。
岡崎城は紅葉の名所
紅葉のシーズンに岡崎城を訪れましたが、美しい紅葉が城内を彩り、紅葉の名所だと思いました。
本丸・天守閣へ道なりに進むと隠居曲輪のあたりの紅葉が特に見ごたえがあります。
岡崎城天守
岡崎城の本丸と天守入り口です。
天守は昭和34年(1959年)に鉄筋コンクリート造で3層5階建てで復興されました。
営業時間は午前9時~午後5時で、料金は大人200円、子供100円です。
天守1階の受付で日本100名城のスタンプを押印することができます。
天守内部は歴史資料館となっており、岡崎城の歴史が展示物やジオラマシアターで紹介されています。
岡崎城の1階には大きな石があり、これは旧天守の心柱の礎石といわれ、かつて岡崎城の心柱は3階まであったと考えられています。
心柱が使われた天守は珍しく、現存するのは姫路城しかありません。
家康公が生まれた400年以上前から岡崎城を守ってきた礎石で、岡崎城のパワースポットとされています。
手をかざしたり写真撮影もOKですので是非パワーをいただきましょう!
5階の展望室からは岡崎市内を一望することができます。
出世開運のパワースポット龍の井
天守近くには出世開運のパワースポットである龍の井があります。
天文11年(1542年)、徳川家康公が誕生された際は金の龍が昇天し、吉兆の度にこの井戸の水が噴き出したと伝わります。
徳川家康公産湯の井戸
こちらは城内にある徳川家康公産湯の井戸です。
天文11年(1542年)、徳川家康公が誕生された際、こちらの井戸水を産湯にしたと伝わります。
産湯の井戸の水は組み上げられ浄水設備を通じて触れられるようになっています。
ただし、飲むことはできませんのでご注意ください。
おわりに
岡崎城を訪れてみて、本丸や周辺の曲輪、堀や石垣の遺構は見ごたえがありました。
再建された東隅櫓や大手門も見ごたえがあり、家康公が能を舞うからくり時計は見ていて楽しめました。
旧天守の心柱の礎石や、金の龍が昇天したと伝わる龍の井はパワースポットとなっています。
紅葉のシーズンに訪れましたが、紅葉のスポットしても見ごたえがありました。
見どころが多い岡崎城にぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
岡崎城(おかざきじょう) | |
住所 | 愛知県岡崎市康生町561−1 |
電話番号 | 0564-22-2122 |
スタンプ設置場所 | 岡崎城天守1階の受付 |
営業日 | 午前9時~午後5時まで(ただし入館は午後4時30分まで) |
定休日 | 12月29日~12月31日 |
入館料金 | 大人200円、子供100円 |
アクセス | ■公共機関を利用 ・J名鉄名古屋本線「岡崎公園前駅」下車、岡崎城まで500m徒歩7分 ・J愛知環状鉄道「中岡崎駅」下車、岡崎城まで650m徒歩8分 ・J名鉄名古屋本線「東岡崎駅」下車、750m徒歩9分 ■自動車の場合 ・カーナビに岡崎城の電話番号「0564-22-2122」を入力 |
駐車場 | 城内に1時間100円の有料駐車場あり |