【京都府八幡市】紅葉の名所で平安時代に創建された神應寺!紅葉の見頃や見どころ、御朱印やアクセスをご紹介!

神應寺8
2021年11月21日(日)に京都府八幡市八幡西高坊にある平安時代に創建された八幡市最古のお寺で紅葉の名所である神應寺(じんのうじ)にいってきました。
神應寺の紅葉の見頃は11月下旬~12月上旬で、紅葉の見頃に神應寺へ参拝してきました。

創建は貞観2年(860年)、行教律師によって八幡神(応神天皇)を男山に勧請して創建されたと伝わり、八幡市では一番古いお寺になります。
創建当初は応神寺(應神寺)と称したと伝わり、宗派学(天台、真言、法相、律)の教義を併せて広く学ぶことのできる四宗兼学(ししゅうけんがく)の寺院でした。

鎌倉時代に曹洞宗峩山派になりました。
創建当初は応神寺と称していましたが、後に天皇の号をはばかって神応寺へ名前を改めたと伝わります。

室町時代後期に禅宗寺院となり、本尊を釈迦如来像として安置しました。
行教作と伝わる旧本尊の不動像は奥の院の杉山谷不動尊に遷されました。

安土桃山時代、豊臣秀吉が文禄・慶長の役の際に石清水八幡宮に参詣し、神應寺に宿泊しました。
また、豊臣秀頼は衣冠束帯の秀吉木像を安置し、神應寺を擁護しました。

江戸時代、5代将軍である徳川綱吉が不動尊を帰依し、奥院不動尊像に帽額戸帳が奉納されました。
以後、神應寺は徳川家によって帰依されました。
また本尊ですが、道之の時に釈迦如来像から薬師如来像に改められました。

明治6年(1873年)、神仏分離により石清水八幡宮開山堂にあった行教像が神應寺に移されました。

今回神應寺に参拝してきましたので紅葉の見頃や見どころ、混雑状況や駐車場、御朱印等をご紹介したいと思います。

神應寺所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約40分でした。

「神應寺」へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・京阪本線「石清水八幡宮駅」下車⇒神應寺まで400m・約5分

自動車を利用

・カーナビに神應寺の電話番号「075-981-2109」を入力

駐車場

石清水八幡宮の一の鳥居を右折し、細い道を右手に進むと神應寺の無料駐車場(収容台数10台)がありますが、ただし道はかなり狭く、軽自動車でなければ切り返しが難しいのでおすすめしません。

近くにある石清水八幡宮の駐車場は500円/日で駐車可能ですのでこちらをおすすめします。

「神應寺」の参拝と見どころ

神應寺本堂へ続く石段

神應寺へは石清水八幡宮駅の改札を出てロータリー沿いに歩くと石清水八幡宮の一の鳥居が見えてきます。
右手には走井餅のお店があり、その間の細い道を進むと神應寺へ続く石段が見えてきます。
石段は約160段あり、傾斜もきついので歩きやすい靴をおすすめします。
神應寺1

【紅葉の撮影スポット】本堂と紅葉

石段を登りきると目の前に紅葉が美しい境内が見えます。
紅葉のシーズンには紅葉まつりが開かれ多くの参拝者が訪れます。
通常は本堂の拝観は事前予約が必要ですが、紅葉まつりの期間中の拝観は予約不要で午前10時から午後3時の間で拝観料500円で拝観できます。
本堂や伏見城の遺構とも伝わる書院本尊薬師三尊仏重要文化財行経律師像、慶長19年(1614年)に豊臣秀頼によって安置された衣冠束帯の豊臣秀吉木像などが拝観可能で、書院の襖絵や杉戸絵は、狩野山雪の筆と伝わります。
本堂では説明員の方がとても親切・丁寧に神應寺の歴史や文化財について解説してくれるので理解が深まります。
神應寺2

秋と春に桜の花を咲かせるアーコレード

書院からの景色で、石清水八幡宮駅や八幡市街を見ることができます。
手前の木はアーコレードと呼ばれる桜の木で、秋と春に花を咲かせます。
紅葉の時期に桜の花を咲かせていて美しくて不思議な景色でした。
神應寺9

境内には淀君茶室の庭石があります。
神應寺3

【紅葉の撮影スポット】神應寺稲荷と紅葉

境内にある「神應寺稲荷」には「吒枳尼真天(だきにしんてん)」が祀られています。
商売繁盛、厄除け、家内安全などのご利益があります。
神應寺稲荷の周辺も見事な紅葉でした。
神應寺5

【紅葉の撮影スポット】江戸時代の鐘楼と紅葉

神應寺稲荷横には元禄5年(1692年)の棟札がある鐘楼があります。
鐘楼のまわりも赤や黄色、緑と色彩豊かで見ごたえがあります。
神應寺6

【紅葉の撮影スポット】紅葉とケーブルカー

鐘楼を少し進むと京阪ケーブルカーが見えます。
こちらが紅葉とケーブルカーがとれるおすすめの紅葉の撮影スポットです。
ケーブルカーは15分毎に運行しているので少し待てばケーブルカーと紅葉が一緒に撮影できますよ!
神應寺12

鐘楼から直進するとケーブルカーの鉄橋下、そして奥之院へと続きます。
鉄橋下からの景色や奥之院周辺の景色もすばらしいのでおすすめします。
神應寺13

御朱印

神應寺には御朱印が2種類あり、ご本尊の「薬師如来」と、杉山谷不動尊の「南無大聖不動明王」がいただけます。

おわりに

神應寺に紅葉のシーズンに参拝してみて、紅葉まつりが行われていましたが、境内はそれほど混雑しておらず参拝しやすかったです。
普段は事前予約が必要な本堂の見学も、紅葉まつりの間は予約不要で重要文化財の行経律師像をはじめ貴重な遺構を見学することができます。
紅葉の撮影スポットは本堂、神應寺稲荷、鐘楼周辺で、鐘楼横の道を少し進んだ場所からはケーブルカーと紅葉の撮影スポットとなっています。
見どころいっぱいの神應寺にぜひ一度参拝してみてはいかがでしょうか。

神應寺(じんのうじ)
住所 京都府八幡市八幡西高坊24 神応寺
電話番号 075-981-2109
拝観時間 午前10時~午後3時
※通常は事前予約必要、紅葉まつりは事前予約不要
休日 年中無休
拝観料 500円
アクセス ■交通機関を利用
・京阪本線「石清水八幡宮駅」下車⇒神應寺まで400m・約5分
■自動車の場合
・カーナビに神應寺の電話番号「075-981-2109」を入力
駐車場 10台収容可能な無料駐車場あり※
※ただし駐車場までの道はかなり細いので要注意