2019年11月20日(水)に山梨県南都留郡忍野村忍草にある世界文化遺産の「忍野八海(おしのはっかい)」に鎮座していることで有名な「忍野八海浅間神社(おしのはっかいせんげんじんしゃ)」にいってきました。
地元では「忍野浅間神社(おしのせんげんじんじゃ)」、「忍草浅間神社(しぼくさせんげんじんじゃ)」、「富士浅間神社(ふじせんげんじんじゃ)」と呼ばれ厚い崇拝を集めています。
創建は今から約1200年前の大同2年(807年)に創建されました。
文治2年(1186年)に現在地に社殿を再建し、建久4年(1193年)には鎌倉幕府初代将軍「源頼朝(みなもとのよりとも)」が富士裾野の巻狩りの際に鳥居崎鬼坂までを社領と定めました。
同年に鎌倉幕府から武運長久祈祷があり、鳥居地峠に「和田小太郎義盛」、「畠山次郎重忠」の寄進により神門と金剛力士像が建立されましたが、4天王のうち2天王像(東を守る「持国天」と南を守る「増長天」の阿形と吽形の2像)が神門に安置されており今も見ることができます。
慶長18年(1613年)に社殿を再建し、宝永2年(1705年)に本殿を三間社極彩色に再々建しました。
正徳3年(1713年)に東国の溝中・武州江戸本郷春木町の「伊右衛門・三佐衛門・喜平治」等により大僧正常然書の大鳥居の「富士大権現」扁額が奉納されました。
延享3年(1746年)に拝殿を再造営し、天保2年(1831年)に現在の天屋拝殿を再造営しました。
神門、及び拝殿は茅葺屋根のため幾度か葺き替えを行い、昭和51年(1976年)9月に忍野出身の「大森正男」氏による多額の浄財により銅板葺きとなり、現在に至っています。
本殿には重要文化財に指定されているご神体3体が祀られています。
桜の季節になると境内の「お宮橋」から見える富士山と桜の絶景が有名です。
今回紅葉のシーズンに「忍野八海」の観光しながら「忍野八海浅間神社」に参拝してきましたので見どころ等をご紹介したいと思います。
忍野八海浅間神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約10分でした。
「忍野八海浅間神社」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・富士急行線「富士山駅」下車⇒「富士山駅(3番)バス停」乗車⇒約15分⇒「忍野八海バス停」下車すぐ
自動車を利用
・カーナビにMAPCODE「161 160 070*06」を入力
駐車場
「忍野八海浅間神社」には境内裏のお宮橋を渡ってすぐ右折したところに50台駐車可能な参拝者専用の無料駐車場があります。
「忍野八海」の観光と一緒に参拝されると思うので参拝社専用駐車場でなく忍野八海駐車場に駐車することをおすすめします。
「忍野八海」の駐車情報はこちらでご確認下さい。
「忍野八海浅間神社」の参拝と見どころ
境内には全部で16本のイチイの木
「忍野八海浅間神社」の入り口です。
入口からも見えますが、境内には全部で16本もの立派な「イチイの木」があり歴史とパワーを感じます。
神門側には特に立派な「イチイの木」がありました。
約800年前の「持国天」と「持国天」
神門には阿形と吽形の2像「持国天」と「持国天」が安置されています。
約800年ほど昔からこの地を守っています。
手水舎でしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。
歴史を感じる拝殿・本殿と内部には重要文化財の三神像
拝殿・本殿です。
歴史を感じる建造物でまわりの木々も色付き美しい風景でした。
本殿の造りは三間社流造となっており、内部には重要文化財の三神像が御神体として祀られています。
境内には数多くの境内社と立派な神輿があります
境内はそれほど広くはありませんが数多くの境内社と立派な神輿があります。
大分県の宇佐神宮より勧請された境内社の「八幡社(はちまんしゃ)」です。
厄除や芸能上達、文化発展の神様として知られています。
長野県諏訪大社より勧請された境内社の「諏訪神社」です。
武勇の神として知られ、五穀豊穣のご利益もあります。
立派な「富士山神輿」と「諏訪神社神輿」がありました。
無病息災や五穀豊穣を祈願する為、忍草の獅子神楽で使用されます。
京都の「祇園さん」で知られる「八坂神社(やさかじんじゃ)」も境内末社です。
流行病を平癒するご利益があります。
こちらは境内末社の「天狗社(てんぐしゃ)」で、必勝祈願のご利益があります。
右側には「大神宮社(だいじんぐうしゃ)」で、日本の総氏神である神宮の遥拝所として祀られています。
境内末社の「西五社(にしごしゃ)」です。
忍草区の一族の屋式神で家内安全のご利益があります。
御朱印は全部で10種類
神門を入ってすぐのところに社務所があります。
参拝後のお守りや御朱印はこちらでいただきましょう。
御朱印は全部で10種類ですが、曜日によっては全種類いただけないこともありますので事前に電話(0555-84-2857)で確認することをおすすめします。
おわりに
大人気の観光地「忍野八海」の近くにある「忍野八海浅間神社」ですが観光客もあまりおらずとても静かでゆっくりできる神社でした。
境内に16本ある巨樹「イチイの木」からは力強いパワーを感じました。
歴史を感じる拝殿・本殿には重要文化財の三神像が御神体として祀られていました。
御朱印はすぐにいただけますが曜日によっては合計10種類の御朱印がいただけないので事前に電話での確認をおすすめします。
今回紅葉の時期に参拝しましがた、境内の木々が色づいてとても風情があり見ごたえがありました。
桜の季節には境内の「お宮橋」からの富士山と桜の絶景です。
「忍野八海」のすぐ近くですので観光と一緒に参拝されてみてはいかがでしょうか。
近くにあるおすすめの観光地
近くには富士山と五重塔(忠霊塔)の組み合わせが日本を感じる「新倉山浅間公園」や世界文化遺産に登録され鳥居からの富士山が絶景の「河口浅間神社」がありますのであわせて観光してみてはいかがでしょうか。
忍野八海浅間神社(おしのはっかいせんげんじんじゃ) | |
住所 | 山梨県南都留郡忍野村忍草456 |
電話番号 | 0555-84-2857 |
拝観日時 | 終日可能 |
休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■電車の場合 富士急行線「富士山駅」下車⇒「富士山駅(3番)バス停」乗車⇒約15分⇒「忍野八海バス停」下車すぐ ■自動車の場合 カーナビにMAPCODE「161 160 070*06」を入力 |
駐車場 | 参拝社専用の無料駐車場あり |