12.監獄の歴史や中央道路開削の様子がわかる「監獄歴史館」
耕耘庫・漬物庫の次は「監獄歴史館」です。
監獄歴史館では監獄の歴史や暮らし、中央道路開削の様子を知ることが出来ます。
中央道路開削の過酷や様子を知ることが出来る体感シアターでは、左右前方に映し出される映像や音がとても迫力があり、当時の過酷な現場にタイムスリップした気持ちになります。
13.「高見張」「登り窯」
監獄歴史館を出ると前方の小高い山に「高見張」と「登り窯」があります。
「高見張」とは受刑者の闘争、暴行事件に備えたやぐらのことで、やぐらの高さ8mの場所から2時間交代で職員が見張の勤務にあたっていました。
「登り窯」では西欧にならった近代的な獄舎を建築する為、傾斜を利用し効率よく大量にレンガの製造を行えるようこのような形をしています。
時代が流れ電気釜が登場するまで活躍しました。
14.開放的な囚人が暮らした重要文化財の「二見ヶ岡刑務支所」
高見張・登り窯の次は「二見ヶ岡刑務支所」で重要文化財に指定されています。
現存する木造刑務所では最古のものになります。
開放的処遇の囚人が暮らしていた監視のゆるやかな施設で、囚人の暮らしを知ることができます。
15.一番見ごたえがある重要文化財の「舎房及び中央見張所」
二見ヶ岡刑務支所の次は「舎房及び中央見張所」で重要文化財に指定されています。
網走監獄の中で一番見ごたえのある建物です。
入口から入ると中央見張があり、そこから5棟に放射線状に広がっています。
5つの舎房を効率よく見張れるようになっており、木造行刑建築物では世界最古で最大規模の建築物です。
中央見張台からはこのように5つの舎房を見渡すことができますので是非入ってみてみてくださいね♪
舎房の天井には大きな天窓を設け、幻想的な光が降り注いでいるのが幻想的で美しかったです。
刑務所内とは思えない素晴らしい建物と光景ですね。
16.入浴時間は15分「浴場」
舎房及び中央見張所の次は「浴場」です。
15人単位で脱衣から入浴、着衣まで15分で済ませなければなりませんでした。
出所する前日のみ1人でゆっくり入浴することが許可されていました。
17.有形文化財「煉瓦造り独居房」「独居房・独立型」
浴場の次は有形文化財の「煉瓦造り独居房」と「独居房・独立型」です。
煉瓦造り独居房は窓のない真っ暗な部屋で、監獄内の規則を守らない受刑者を罰する為に食事量を減らしたうえでこの部屋で生活させました。
独居房・独立型も外から光を入らないようにした懲罰房で、規則を犯した受刑者は7昼夜重湯のみが与えられ入居させられました。
18.重要文化財で和洋折衷建築物「教誨堂」
煉瓦造り独居房、独居房・独立型の次は「教誨堂(きょうかいどう)」で重要文化財に指定されています。
教誨とは僧侶や牧師などが刑務所を訪れ、受刑者に人の道を説き更生へ導くことを言います。
教誨堂の見どころは外観が和風であるのに対し、内部は外観からは想像できないような洋風のつくりになっているところです。
特に内部の見どころは天井のシャンデリアや洋風の窓枠です。
教誨堂が見学ルートの最後で、出口を出ると物産展や「監獄食堂」があります。
19.監獄職が食べられる「監獄食堂」
こちらが「監獄食堂」です、外観はおしゃれなカフェ風の建物です。
食券を買って席で注文が来るのを待ちます。
今回は監獄定食B(820円)を注文しました。
ほっけは脂がのっていておいしく、麦飯(麦3:白米7)はヘルシーで栄養満点ですので是非食べてみてくださいね♪
おわりに
博物館網走監獄をゆっくり見学して2時間30分かかりました。
物産展のお土産購入で30分、監獄食堂で食事が1時間かかりましたので合計4時間かかりました。
ご紹介した施設はどれも見ごたえがあり、人形等を用いて当時の状況を復元してあったり、説明も丁寧にされていますので、しっかり見学した場合この位の時間は必要だと思います。
施設をさっと見て順路通りに進んだ場合ですと1時間~1時間30分で見学することが可能です。
見どころが多く北海道の歴史が学べる博物館網走監獄に是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
博物館網走監獄 | |
場所 | 北海道網走市字呼人1-1 |
TEL | 0152-45-2411 |
アクセス | ・女満別空港から「女満別空港線」に乗車、「天都山入口」で下車後、徒歩で約10分 ・JR網走駅で「観光施設めぐり」に乗車、「博物館網走監獄」で下車 |
見学時間 | ・5月~9月:午前8時30~午後6時 ・10月~4月:午前9時~午後5時 |
入場料金 | ・大人:1,080円 ・大学・高校生:750円 ・小中学生:540円 ※インターネット割引券あり、割引券はこちらから。 |
駐車場 | 約400台駐車可能な無料駐車場あり |