2018年9月12日(水)に東京都江東区亀戸にあり、江戸名所図会に描かれた通称「萩寺」と呼ばれる龍眼寺(りゅうがんじ)にいってきました。
創建は、応永2年(1396年)に「良博大和尚(りょうはくだいかしょう)」によって創建されました。
千葉県出身の良博大和尚は、滋賀県の比叡山で修行を終え、帰国途中に柳島の辻堂で一夜を明かしました。
その夢枕に観音菩薩が現れ「この堂の下に汝の守るべき観世音菩薩と村の守護神となるべき天祖の御神体がこの床下にある」と告げました。
翌朝お堂の下に眠る観世音菩薩像と天祖の御神体を祀り祈願すると、当時村で流行していた疫病が一掃され、村人の求めに応じ「柳源寺」を建立しました。
その後、寺の湧き水で顔を洗うと目が良くなる眼病平癒のお寺として信仰を集め現在の「龍眼寺」に改名しました。
江戸時代、住職が百種類もの萩を諸国から集め、境内に植えたことから通称「萩寺」として有名になり、「江戸名所図会」にも萩を見に訪れる人で賑わう様子が描かれています。
ご本尊は聖観世音菩薩で、厄除・眼病平癒の観音様として信仰を集めています。
龍眼寺は押上や錦糸町に近いですが境内は緑豊かで四季が感じられる都会のオアシスのようなお寺でしたのでご紹介したいと思います。
龍眼寺の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約15分でした。
龍眼寺へのアクセス
交通機関を利用したアクセス
1.東京メトロ半蔵門線・都営浅草線「押上駅」下車B1出口より約800m・徒歩約7分
2.JR総武本線「錦糸町駅」下車、約1.4km・徒歩約17分
3.JR総武本線「亀戸駅」下車、約1.4km・徒歩約17分
龍眼寺参拝
龍眼寺入り口の山門です。
山門には「萩寺史跡」の石碑があり、山門の後方には柳が迎えてくれます。
当初は「龍眼寺」ではなく「柳源寺」と呼ばれていました。
山門を過ぎると右手に「地蔵堂」、真ん中の参道を進むと「社務所」「本堂」「布袋堂」「不動堂」、左に萩が植えられています。
こちらが萩で、秋のお彼岸過ぎが見頃となっています。
江戸名所図会にも描かれた萩が今も見ることが出来てとても嬉しく感じます。
萩の通路を抜けると鯉が気持ちよさそうに泳いていました。
水の心地よい音が静かな境内でよく聞こえ癒されます。
不動堂です。
境内の社務所前から東京スカイツリーが見えますよ♪
社務所では珍しい「水に溶けるおみくじ」がありますので是非おみくじを引いて水で溶かしてみましょう♪
こちらが亀戸七福神の布袋堂です。
本堂です。
本堂の形は聖徳太子の夢殿を模した八角堂となっています。
こちらの御本尊の聖観世音菩薩が安置され、現在も厄除・眼病平癒の観音様として信仰を集めています。
サルスベリが見頃を迎えていました。
白とピンクの綺麗な花を咲かせていました♪
境内には「松尾芭蕉」「石田波郷「落合直文」などの文人墨客が「萩」や「秋」を題材に詠んだ歌碑が建てられていました。
芥川龍之介『本所両国』の「萩寺あたり」に萩寺の描写が出てくるので小説をよんで参拝するとより一層見ごたえがありますよ。
おわりに
龍眼寺を訪れてみて都会の真ん中にありますが緑豊かで心癒される場所でした。
芥川龍之介『本所両国』の「萩寺あたり」を読んで萩寺を訪れると偉大な文豪の息遣いが聞こえてくるようです。
萩の見ごろは秋のお彼岸過ぎですので、次回は秋に訪れたいと思います。
龍眼寺(りゅうげんじ) | |
場所 | 東京都江東区亀戸3-34-2 |
アクセス | 1.東京メトロ半蔵門線・都営浅草線「押上駅」下車B1出口より約800m・徒歩約7分 2.JR総武本線「錦糸町駅」下車、約1.4km・徒歩約17分 3.JR総武本線「亀戸駅」下車、約1.4km・徒歩約17分 |