2017年10月21日(土)に静岡県伊東市東松原町にある、かつて歴史ある伊東温泉旅館で今は観光名所となっている「東海館(とうかいかん)」に行ってきました。
東海館は昭和初期の貴重な木造建築で、当時の職人の技術の粋を感じられる建築物です。
東海館の創業は昭和3年(1928年)に「稲葉安太郎」によって創業されました。
昭和13年(1938年)の伊東線開通によって湯治客から団体客へと客層の変化に伴い、増築して現在の姿となりました。
東海館のシンボルとも言える「望楼」は昭和24年(1949年)に建造されました。
その後も時代に合わせて修理改築を行い運営を続けてきましたが、平成9年(1997年)に長い歴史に幕をおろしました。
その後平成13年(2001年)に観光名所に生まれ変わり、現在へと続いています。
東海館をゆっくり見学した場合の所要時間ですが約40分でした。
東海館の見学について
見学は事前予約は不要で、見学可能時間は午前9時~午後9時までです。
休館日は毎月第3火曜日(祝祭日の場合は翌日)と1月1日です。
入館料※は大人200円、子人100円になります。
※東海館の日帰り温泉は、土日祝のみ営業で別料金(大人500円、子人300円)になります。
東海館へのアクセス・駐車場
公共交通機関を利用
伊豆急行線「伊東駅」下車し、約600m・徒歩7分。バス3番乗り場で南伊豆東海バスに約14分乗車後、「湯ケ野バス停」下車、徒歩約3分。
車を利用・駐車場
東海館には駐車場はありませんので近くの有料駐車場「伊東市大川橋駐車場」を利用します。
駐車場から東海館までは約250m、徒歩約3分の距離になります。
伊東市大川橋駐車場は74台駐車可能で、午前7時30分から午後8時まで駐車可能です。
料金は1時間まで150円、以降30分毎に50円と非常に駐車しやすい価格設定となっています。
東海館見学開始
駐車場から東海館までは徒歩3分
駐車場から出るとすぐのところに「伊東観光番」というレトロな建物があります。
昭和33年(1958年)に建てられた県内最古の旧松原交番の建物を利用し、平成18年(2006年)から観光案内所として活用されています。
かわいい建物で、伊東の観光スポットのひとつですので是非写真をとりましょう!
「望楼」は東海館のシンボル
伊東観光番を過ぎすぐのところにある橋の上から「東海館」が見えます。
美しい木造建築物で、東海館の周辺だけ昭和にタイムスリップしたような景色です。
東海館のシンボルとも言える「望楼」は昭和24年(1949年)に建造されました。
橋を渡ると東海館の入り口が見えてきます。
東海館は木造3階建ての温泉旅館で、今もその当時の雰囲気を感じることができます。
玄関の唐破風は見ごたえあり
玄関の唐破風はとても見事で、縁起物の旭日と鶴の彫物を見ることができます。
東海館といえばこちらの玄関の景色が有名で、メディアでも度々取り上げられています。
写真の撮影スポットですので是非記念撮影しましょう!
入り口からすぐのところに東海館の半纏がかかっていました。
かつての旅館のにぎわいが聞こえてくるようです。
東海館は客室を多く見学しますが、どの客室も素敵で落ち着いた気持ちになれます
また室内からは川を望むことができます。
東海館1階「蘭の間・葵の間」
こちらは1階の「蘭の間」と呼ばれる客室の一つです。
富士山に帆掛け船の彫刻が組み込まれた飾り窓が美しい部屋で、和風建築の技術の高さを感じます。
1階の「葵の間」の欄間の「鳳凰の透かし彫り」です。
後ろの景色の色を利用し、何色も色が重なった翼を広げた鳳凰が飛んでいるようでとても美しいと思います。
東海館2階「牡丹の間」
こちらは2階の「牡丹の間」と呼ばれる客室です。
こちらの飾り窓は、網干のデザインが独創的で素敵ですね♪
東海館3階には120畳敷きの「大広間」
3階に上がると120畳敷きの「大広間」が現れます。
写真奥には舞台もあり、温泉客が毎晩宴席で唄や踊りで賑わった様子が伝わってきますね。
東海館「望楼」からは伊東の温泉街を一望
東海館のシンボルである「望楼」からの風景です。
一段高い場所に建っていますので、伊東の温泉街を一望できます。
おわりに
東海館を見学してみて、昭和初期の美しい和風建築の技術の素晴らしさを感じました。
その中でも東海館の木造建築が美しい外観、内部の凝った彫刻が施された客室や大広間、伊東温泉街を一望できる望楼は見ごたえがありました。
東海館には土・日・祝日限定ですが「テルマエ・ロマエ」にも登場する日帰り入浴可能な大浴場もありますので、次回訪れた際は入浴してみたいと思います。
東海館(とうかいかん) | |
場所 | 静岡県伊東市東松原町12-10 |
TEL | 0557-36-2004 |
アクセス | 伊豆急行線「伊東駅」下車し、約600m・徒歩7分。バス3番乗り場で南伊豆東海バスに約14分乗車後、「湯ケ野バス停」下車、徒歩約3分。 |
休館日 | ・毎月第3火曜日(祝祭日の場合は翌日) ・1月1日 |
見学時間 | 午前9時~午後9時 |
日帰り入浴 | ・土・日・祝日営業 ・午前9時~午後9時 ・大人500円、小人300円 |
駐車場 | ・東海館から徒歩約3分の有料駐車場「伊東市大川橋駐車場」を利用。 ・駐車可能台数は74台て、午前7時30分~午後8時まで。 ・料金は1時間150円、以降30分毎に50円追加。 |