日本で唯一紙の神様が祀られており、本殿および拝殿の複雑な屋根形態は厳かさと迫力を感じる建築美!岡太神社・大瀧神社(おかもとじんじゃ・おおたきじんじゃ)

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2018年7月14日(土)に福井県越前市にある岡太神社・大瀧神社(おかもとじんじゃ・おおたきじんじゃ)にいってきました。

2つの神社の名前が併記されている理由ですが、本殿と拝殿が2つの神社で共有になっている為併記されています。

岡太神社の創建は不明ですが、1500年前に岡太川上流に現れて紙すきの技術を伝えて生活に困っていた村人を助けた「川上御前(かわかみごぜん)」を祀ったのが始まりです。

岡太神社のご祭神は川上御前で、日本で唯一紙の神様を祀っており、広く全国から厚い信仰を集めています。
また川上御前が越前の村人に伝えた神すきは越前和紙の起源とされています。

大瀧神社の創建
は養老3年(719年)、推古天皇の時代に「大伴連(おおとものむらじ)」が勧進し、泰澄大師が川上御前を守護神として十一面観音菩薩を本地として「大瀧児権現(おおたきちごごんげん)・大瀧寺」が創建されたのが始まりです。

大瀧神社のご祭神は「国常立尊(くにとこたちのみこと)・伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」です。

見どころ国の指定重要文化財の「岡太神社・大瀧神社の本殿及び拝殿です。
唐破風と千鳥破風のそれぞれの屋根が波が幾重にもよせているような、大変複雑な屋根の形をしており、全国でも大変珍しい形です。
その屋根の造形や彫刻は圧倒的な美しさと存在感を持っており感動を覚えます

御朱印ですが、境内には社務所はなく、境内から少し離れた場所でいただけるのでこちらもご紹介したいと思います。

岡太神社・大瀧神社所要時間ですが、境内の参詣時間約30分でした。

岡太神社・大瀧神社へのアクセス

電車でアクセス

・JR北陸本線「武生駅」下車、福鉄バス南超線に乗車し約25分「和紙の里」下車、徒歩で約10分

車でアクセス

・北陸自動車道武生インターチェンジより車で約10分

駐車場・料金情報

岡太神社・大瀧神社の境内隣に無料駐車場があります。
土曜日に参拝に訪れましたが駐車場には車がなくすぐに駐車することができました
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駐車場から境内を見たところです。
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岡太神社・大瀧神社参拝

岡太神社・大瀧神社の入り口で正面に見えるのは「二の鳥居」です。
右の道の先に進むと駐車場があります。
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境内の外で御朱印が頂けます

御朱印は二の鳥居の約10メートル手前のお宅でいただくことができます。
呼び鈴をならして、在宅されていたら御朱印を頂けます。
不在の場合もあるとのことですのでご留意ください。
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参拝時は運よくご在宅で御朱印を頂けました。
お札はご祭神が紙の神様ですので手すきの和紙でした。
書は横山大観で、御朱印料は500円になります。
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二の鳥居から観音堂へ

大きな杉に囲まれた境内は静寂で厳かな雰囲気となっています。
二の鳥居をくぐって左に観音堂、まっすぐ進むと拝殿・本殿があります。
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最初にしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。
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観音堂には神仏習合を今に伝える「木像十一面観音坐像」

こちらが「観音堂」で、神仏習合の名残を今に伝えている平安時代作で市指定文化財の「木造十一面観音坐像」がおられます。
しっかりと参拝してから先に進みます。
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参道横の葵の御紋が入った神馬をみながら進みます。
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参道を通って本殿及び拝殿へ

杉や緑、灯籠や神門が見事に調和された素敵な景色です。岡太神社・大瀧神社3

神門へ続く石段付近の風景です。
ここから見ると杉の大きさがよくわかりますね!
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石段沿いに灯籠が2列になって並んでいます。
石段の苔むした感じがなんとも風情があっていいですね♪
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神門まで来ると、門の先にある社殿(本殿及び拝殿)が見えてきます。
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重要文化財指定で感動を覚える美しさの「本殿及び拝殿」

この社殿は永平寺の勅使門を作った名棟梁「大久保勘左衛門」によって、天保14年(1843年)に建立されました。
江戸時代後期の社殿建築の粋を集めて作られており、国の重要文化財に指定されています。
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社殿を飾る技巧を凝らした彫刻は、鳳凰や獅子がとても精緻で立体的に作られており、今にも動き出しそうです!
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社殿ですがこの角度が一番美しいと感じます。
一間社流造り本殿の屋根を入母屋造り妻入りの拝殿に連結して葺きおろした複合社殿となっています。
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幾重にも重なる屋根は波が寄せているような複雑かつ躍動感ある屋根です。
今まで様々な社殿を見てきましたが、これほど重厚かつ感動する建物は中々見たことがありません。
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柱も緻密に組み立てられ、迫ってくるような立体的な美しさを感じます。
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迫ってくるような立体的な迫力と、今にも躍動しそうな獅子や鳳凰で見るものをひきつけてやみません。岡太神社・大瀧神社14

本殿には中国の故事「洗耳(許由と巣父)の図」を題材にした彫刻がなされています。
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御神輿殿や境内社

社殿隣にあるのは「御神輿殿」です。
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御神輿は慶応元年(1865年)に作られたもので、毎年5月5日の祭札に神様をのせて町内各所を巡業します。
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社殿背後には境内社もありますので忘れずしっかり参拝しましょう。
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おわりに

岡太神社・大瀧神社は日本で唯一紙の神様をご祭神としている神社でした。
境内には神仏習合の名残を伝える十一面観世音菩薩坐像がおられました。
国指定重要文化財の本殿及び拝殿は近世社寺建築の粋を集めて作られており、幾重にも重なるような屋根や精緻で躍動的な彫刻は感動を覚えます。
見るものの感性に訴えかけるほど素晴らしい本殿及び拝殿がある岡太神社・大瀧神社に是非一度参拝に訪れてみてはいかがでしょうか。

岡太神社・大瀧神社
(おかもとじんじゃ・おおたきじんじゃ)
場所 福井県越前市大滝町23-10
電話 0778-42-1151
休日 無休
拝観料 無料
御朱印 二の鳥居から約10メートルのお宅で頂けます
駐車場 境内隣に無料駐車場あり。
交通 【電車】
・JR北陸本線「武生駅」下車、福鉄バス南超線に乗車し約25分「和紙の里」下車、徒歩で約10分
【自動車】
・北陸自動車道武生インターチェンジより車で約10分