和歌山県 世界遺産 熊野三山の一つで古来からのパワースポット・八咫烏のポストも有名!熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)

熊野本宮大社5
2016年4月21日(木)に和歌山県田辺市本宮町本宮にある熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)にいってきました。

熊野本宮大社熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社熊野那智大社)のひとつで、日本全国に約3000社以上ある熊野神社の総本社です。
平成16年(2004年)にはユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成資産として、吉野と熊野を結ぶ大峯山を縦走する修験道の修行の道である大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)の一部として指定されました。

創建年代は不詳ですが、古代に本宮の地に神様が降臨したのがはじまりと伝わっています

ご祭神は樹木に所縁がある家津美御子大神(けつみことのおおかみ)※主祭神で和歌山が紀の国(木の国)と呼ばれる語源はここから起こっています。
※素戔嗚尊(すさのおのみこと)の別名

社殿は飛鳥時代(615年)に現在大鳥居がある「大斎原(おおゆのはら)」に建てられました。

平安時代には「宇多法王」をはじめとした皇族や貴族の間に熊野信仰が広まり、その回数は百数十回に及び、これが有名な「熊野御幸(くまのごこう)」です。
室町時代には熊野信仰は武士や庶民にも広がり身分に関わらず全ての人に開放していたことから大勢の参拝者が訪れ「蟻の熊野詣」と例えられました。
現在の社殿は享和2年(1802年)に江戸幕府第11代将軍「徳川家斉(とくがわいえなり)」の指示により「大斎原」に建立されました。
しかし明治22年(1889年)の大洪水で「大斎原」にあった社殿が流されため、現在の山上に社殿が遷座されました。
山上の上四社(第一殿・第二殿・第三殿・第四殿)の社殿と「大斎原」基本的に写真の撮影が禁止されていますので注意が必要です。

熊野本宮大社は参拝の順序が決まっておりしっかり守る必要がありますので詳しくご紹介致します。

熊野本宮大社
所要時間ですが約1時間30分でした。

熊野本宮大社へのアクセス

電車でアクセス

・JR紀勢本線「新宮駅」からバスで約90分

駐車場情報

山上社殿への入口鳥居近くにある「瑞鳳殿(ずいほうでん)」の隣と、河原2か所に無料駐車場があります。
かなり広くゴールデンウィークに訪れた時でも並ばず駐車可能で、2割ほど空きがありました。
大変駐車しやすい無料駐車場が用意されています。

熊野本宮大社参拝順序

熊野本宮大社の参拝順序は少し複雑ですのでご紹介いたします。
参拝順序は以下の通りです。

1.熊野本宮大社鳥居から参拝開始
2.祓戸大神で心身を清める
3.ご社殿を①第三殿②第二殿③第一殿④第四殿⑤満山社の順で参拝
4.熊野本宮大社入口まで戻り道路を渡った先の「産田社(うぶたしゃ)」に参拝
5.大斎原に参拝

参拝順序でご紹介

参拝は入り口の鳥居から

熊野本宮大社から参拝をはじめます、必ず鳥居から入り鳥居から出るようにしましょう。
鳥居は神が宿る神域と人間が住む俗界の結界を表しており、鳥居をくぐる前に一礼しましょう。
参道の中央は「正中」と呼ばれが神様が通られる場所になります。
参道は中央を避けて、右端から登り、左端を下るのが作法となっています。
熊野本宮大社1

「祓戸大神」参拝

参道を少し進むと「祓戸大神」が見えてきます。
こちらでまずお参りをして清めてから先に進みます。
熊野本宮大社2

石段を登り「手水舎」へ

熊野本宮大社神殿まで続く石段は158段ありますが、登っている間に心を落ち着けて参拝へと進みます。
熊野本宮大社13

「手水舎」で清め社殿へ

石段を登っていくと「手水舎」が見えてきます。
手水舎でしっかりと心身を清めます。
熊野本宮大社12

石段を登りきると右手に授与所を見ながら社殿へ直進します。
左手には有名な「八咫烏ポスト」がありますので後程ご紹介します。
熊野本宮大社16

社殿の参拝順序・方法に注意!

御社殿へ続く入口の門で、この先から写真撮影禁止エリアになりますので注意しましょう!
正面に見えているのが①の「証誠殿(本宮・第三殿)」です。
門を入って内部は左から③②①④⑤の順番で並んでいますので順序に注意して参拝しましょう!
お参りの作法は全ての社殿で2礼2拍手1礼です。

参拝順序 社殿 ご祭神
証誠殿(本宮・第三殿) 家津美御子大神
証誠殿(本宮・第三殿) 速玉大神
西御前(結宮・第一殿) 夫須美大神
東御前(若宮・第四殿) 天照大神
満山社 結ひの神(八百萬の神)

熊野本宮大社6

「産田社」参拝

熊野本宮大社入口鳥居まで戻り、国道を渡り約5分歩くと「産田社(うぶたしゃ)」に到着します。
ご祭神は「伊邪那美命」で新たなものを生み出す神様です。
熊野本宮大社15

日本一高い大鳥居をくぐり「大斎原」参拝

「産田社」で参拝した後、そこから見える大鳥居を目指して歩きます。
こちらの大鳥居は日本一の大きさ(高さ33.9m、横42m)で、こちらをくぐり「大斎原」で参拝します。
明治22年(1889年)の大洪水まではこちらに熊野本宮大社がありました。
現在は大斎原に二基の石祠が建てられいて、左側に中四社下四社、右側に境内摂末社のご祭神が祀られています。
こちらは古来からのパワーが蓄積された強力なパワースポットですので必ず行きましょう!
熊野本宮大社14

八咫烏ポスト・授与品のご紹介

八咫烏ポスト

「八咫烏ポスト」は社務所前「多羅葉(たらよう)」のご神木の下に設置されています。
古来、紙が普及する前は多羅葉の葉の裏に爪などで文字を書いて使用されていました。
そのことから葉書の語源となり「多羅葉」の木は、「葉書の木」や「手紙の木」とも呼ばれています。
奈良の法隆寺でも多羅葉の木が境内にありましたので紙が使用される前は日本各地で葉に文字を書いていたことがわかりますね。
八咫烏ポストから手紙を投函する場合、社務所の方にお声がけすると「出発の地より心をこめて 熊野本宮」というスタンプを押してくれますよ♪
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授与所でおすすめのおみくじ・お守り

授与所ではかわいい「八咫烏おみくじ」があります♪
日本書紀・古事記の中で神武天皇を熊野から奈良まで道案内したように、八咫烏おみくじでは吉や凶ではなく、八咫烏が私たちの進むべき道を指し示してくれます!
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こちらは素盞鳴尊の御神徳がある「本宮勝守(ほんぐうかちまもり)」です。
こちらのお守りは身につけて自分自身に勝つためのお守りです。
日常の色々な場面で活躍してくれると思い初穂料をおさめました!
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八咫烏は日本サッカー協会のマークとして有名で、ブルーのお守りもありました。
サッカーをしている方が持つとサッカーに強くなりそうですね♪
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おわりに

熊野本宮大社に参拝してみて、境内は神聖で厳かな空間で身が引き締まる思いでした。
社殿は参拝順序が決まっていることと、写真撮影は禁止であることを心にとめて参拝すると心を落ち着けて参拝できるとおもいます。
熊野本宮大社入口鳥居前の国道を渡った先にある「産田社」や大鳥居をくぐった先の「大斎原」は有名なパワースポットですので忘れず参拝しましょう。
熊野本宮大社にその他の熊野三山に数えられる「熊野速玉大社」や「熊野那智大社」も是非参拝してみてはいかがでしょうか。

熊野本宮大社
場所 和歌山県田辺市本宮町本宮1110
電話 0735-42-0009
休日 無休
宝物殿
入館料
大人300円、子ども100円
※境内の拝観は無料
参拝時間 6:00~17:00
駐車場 数百台駐車できる無料駐車場あり
交通 JR紀勢本線「新宮駅」からバスで約90分