2017年7月21日(金)~22日(土)に群馬県吾妻郡にある「四万温泉・積善館(しまおんせん・せきぜんかん)」にいってきました。
四万温泉は昔から湯治場として有名で、積善館は江戸時代の日本最古の湯宿建築が現存し、宿泊することが可能な温泉宿です。
最近では「千と千尋の神隠し」のモデルとしても有名です。
とてもゆったりとした時間が流れており、心身ともにリフレッシュできました。
今回、事前予約から四万温泉までの移動、到着後の食事や温泉、「千と千尋の神隠し」のモデル地を見学してきましたのでご紹介したいと思います。
積善館について
積善館は江戸時代の元禄4年(1691年)に建築された日本最古の湯宿建築で、群馬県の指定文化財になっています。
積善館は元禄4年から続く「本館」、昭和11年(1936年)建築の「山荘」、昭和61年建築の
「佳松亭」の3つの館からなっています。
3つの館は全て宿泊することができますが、「本館」は一泊約7,000円~、「山荘」「佳松亭」は一泊約20,000円~となっています。
今回は「山荘」に宿泊しましたのでご紹介します。
四万温泉について
四万温泉の泉質は「ナトリウム-カルシウム塩化物硫酸塩泉(低張性中性高温泉)」で、きりきず・神経痛・疲労回復に効果があり、美肌の湯としても有名です。
四万温泉を飲むと胃腸によく、食欲増進の効果があります。
四万温泉・積善館の予約方法
楽天やじゃらん等で予約可能ですが、今回は公式HPから予約しました。
理由は公式HP予約特典として、チェックアウトを1時間無料延長「12時チェックアウト(通常は11時チェックアウト)」できるからです。
温泉にゆっくりつかって、ぐっすり寝たかったので必須でした(笑)
東京から積善館までのアクセス(おすすめは高速バス)
電車利用の場合
電車利用時には、「上野駅」や「東京駅」から新幹線や特急を利用し、四万温泉の最寄り駅「中之条」まで約2時間かかります。
そこからバスで約40分、タクシーで約30分かかります。
高速バスの場合
おすすめは「東京駅⇔四万温泉」で運行している高速バス「四万温泉号」です。
運行時刻は以下の通りで、冬から春にかけてはもう1便追加されます。
詳細はこちらをご確認下さい。
【東京駅八重洲通り】⇒【四万温泉】 9:00発⇒12:30着
【四万温泉】⇒【東京駅八重洲通り】 13:45発⇒17:30着
高速バスの乗り方・座席
公式HPで予約した場合、高速バスがセットになったプランがあり、バス乗車時にチケット不要で、「積善館」に宿泊することと「名前」を運転手に伝えれば乗車できるのでとても便利です。
高速バスの座席は指定席ではなく、バス停に並んだ順番で選んでいきます。
座席は余裕がありますので座れないことはありません。
四万温泉到着
こちらは高速バスに乗った終着点「四万グランドホテル」の風景です。
「積善館」へはこちらの道を直進します。
「四万グランドホテル」の前には清流が流れており、水がとても気持ちいいです。
川の側には「河原の湯」があり、無料で入れます。
温泉ですので泉質がよく、美肌効果バツグンです!
昭和の雰囲気漂う「落合通り」で食事とスマートボール
四万温泉には「落合通り」と呼ばれる昭和の雰囲気が漂う通りがあります。
お土産屋や手打ちそば、旅行雑誌やテレビでよく紹介されるパチンコ・スマートボールの「柳谷」があります。
食事は江戸時代創業の「小松屋」さんの手打ちそば
今回、慶応元年(1865年)に創業した「小松屋」さんで手打ちそばをいただきました。
店内はテーブル席とお座席があり、お好みの方を選べます。
まいたけそば御前(1300円)をいただきました。
ご覧の通りとてもボリュームがあり食べごたえがあります。
マイタケの天ぷらは絶品でした!
そばは通常機械で作ったものになりますが、一日10食限定で150円追加すると手打ちそばに変更できます。
こしがあってとってもおいしかったのでおすすめします!
田舎焼き味噌(300円)も注文しました。
お味噌とほど良い焼き加減が絶妙で味噌と香ばしい香りが口の中に広がります。
お酒がほしくなる味です(笑)
テレビ・雑誌でおなじみパチンコ・スマートボール「柳谷」さん
こちらはパチンコ・スマートボールの「柳谷」さんです。
テレビや雑誌でよく取り上げられておりご存知の方も多いと思います。
昭和な雰囲気がとってもいいですね!
スマートボールは1ゲーム500円で楽しむことができます。
女将さんがとても良い方で色々楽しいお話を聞かせてくれたり、かりんとうやお茶をくれたり癒される空間でした。
宮崎駿監督もこちらで複数名の方(おそらくスタッフ?)とスマートボールを楽しんだというお話を伺えて四万温泉・積善館が「千と千尋の神隠し」の舞台になったと確信しました。
積善館に到着
積善館です、正面の建物が「本館」で元禄4年(1691年)につくられました。
現在は3階建てですが、元は2階建てで、3階部分は増築されました。
積善館「本館」にかかる赤い橋は「千と千尋の神隠し」のモデル
「千と千尋の神隠し」の入り口の橋のモデルといわれ、「油屋」に入る為の橋や雰囲気が似ていますね。
積善館の亭主のお話を伺うと、宮崎駿監督と亭主が一緒に写っている写真や、日本テレビの『宮崎アニメワクワクの秘密』「宮崎ワールドの風景を訪ねて」というコーナーで「油屋」のイメージモデルの一つとして紹介されたことからも積善館がモデルになっているのは間違いないと思います。
木造の建物と美しい清流が心を癒してくれます。
建物のピンク色の壁の場所が「元禄の湯」で、日帰りの方も利用することができます。
はじめて訪れるのに懐かしい感じがします。。
建物の手すりには野生のおさるさんもいました♪
「本館」フロントで受付
「本館」のフロントです。
宿を予約していたのでこちらのフロントで受付処理をお願いしました。
フロント側には利用券の機械が設置されています。
日帰りの方も入浴することが可能で、入浴料(1200円)、タオルレンタル(500円)、タオル販売(850円)でした。
併設されているお食事処の食事券も販売されています。
日帰り入浴者は2種類の温泉と「千と千尋の神隠し」の舞台見学が可能
「元禄の湯」で、朝5時~深夜1時まで入浴可能です。
手前には「飲泉所」があり、温泉をいただく事ができます。
効能は胃腸改善や食欲促進の効果があります。
内部は大正レトロな空間が広がっており、源泉の蒸気による蒸し風呂がありますよ!
「本館」フロント横の階段を上り、左に曲がると混浴の「岩風呂」もあり、朝5時~深夜1時まで入浴可能です。
右に進むと「千と千尋の神隠し」で出てきたトンネルの舞台といわれる「浪漫のトンネル」があります。
こちらが「浪漫のトンネル」で「本館」と「山荘」をつなぐトンネルです。
異世界に迷い込むような幻想的なトンネルで、日本テレビでも紹介された「千と千尋の神隠し」のトンネルのモデルといわれている場所です。
多くの著名人が訪れた「山荘」の部屋
今回宿泊した「山荘」の部屋からの風景です。
多くの著名人が避暑に訪れた場所で、外からはひぐらしの声が聞こえてきます。
窓の側の朱色の椅子に腰かけて過ごす時間は最高に贅沢ですね!
何も考えず日ごろの疲れを癒すことができました♪
「山荘」の宿泊者は、空いていれば使用可能な貸切風呂の「山荘の湯」と、露天風呂とアメニティーが充実した「杜の湯」に入浴することができます。
積善館の夕食
夕食は「山荘」から「佳松亭」のラウンジへ移動していただきます。
ラウンジもとっても良い雰囲気でした♪
食前酒の梅酒をいただきます。
お酒は「積善館エール」を頂きました。
ビールの苦みが抑えられてコクがある、黒ビールに近い味わいでした。
とっても飲みやすくておいしいので全ての方におすすめできるお酒です。
前菜です。
「子持エビ」や「枝豆」、「鯛塩辛」などお酒が進みます(笑)
箸染の「アスパラ卵寄せ」です。
椀盛の「鮎並葛打」です。
積善館の文字が入っているのが嬉しくなりますね♪
造里の「旬鮮魚遊び泡醤油とレモンジュレ」です。
お造りは新鮮で全ておいしく、泡醤油をはじめてつけて食べたのですが、醤油に比べて泡醤油はふんわりとした食感で味はマイルドで、魚本来の味を引き立てる醤油だと思いました。
蓋物の「群馬県夏野菜とつみれ赤城豚煮込み」」です。
野菜ってこんなにおいしいのだと感動しながらいただきました♪
合肴の「鴨とフォアグラのサラダガレット仕立て」です。
蓋物の「麦花蒸し」です。
酢の物の「水蛸炙り 梅肉ソース」です。
タコの歯ごたえがコリコリしていて、梅肉ソースとよく合う絶品です。
止め椀の「赤出汁」、香の物「盛合せ3種」、食事の「ミルキークイーン」です。
絶妙なバランスでいくらでも食が進みます。
お米があまりにおいしくておかわりしてしまいました♪
水物は「マカロンと栗のグラッセ」です。
さっぱりとした甘さで食後のデザートにぴったりの一品です。
積善館の夜景
夜の積善館「本館」の風景です。
幻想的な風景で、「千と千尋の神隠し」に迷い込んだ気持ちになります。
とても美しい風景ですね、「モチモチの木」で有名な「滝平二郎(たきだいらじろう)」の切り絵を見ているようです。
川のせせらぎを聞きながらしばらく贅沢な時間を過ごしました。
積善館の朝食
朝食も「佳松亭」のラウンジで頂きます。
夕食に続きとても豪勢な朝食でおいしくいただきました。
おわりに
朝食を食べた後はのんびり温泉に入ったり、部屋でのんびりくつろいだりして過ごしました。
いつも忙しくてバタバタした日常を忘れ、何もしない贅沢を味わうことができました。
四万温泉・積善館は「千と千尋の神隠し」のモデル見学、美肌効果のある気持ちの良い温泉、江戸時代から続く温泉宿に宿泊するといった最高の時間を過ごせる場所でした。
東京からも高速バスを利用すればアクセスしやすいので是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
名前 | 四万温泉積善館 |
場所 | 群馬県吾妻郡中之条町四万4236 |
電話 | 0279-64-2101 |
公式HP | http://sekizenkan.co.jp |
交通 | 関越交通高速バス「四万温泉号」を利用した場合。 「東京⇔四万温泉」の移動時間は3時間30分。 【東京駅八重洲通り】⇒【四万温泉】9:00発⇒12:30着 【四万温泉】⇒【東京駅八重洲通り】13:45発⇒17:30着 詳細はこちらをご確認下さい。 |
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