2017年2月19日(日)に東京都板橋区赤塚にある松月院(しょうげついん)にいってきました。
山号は「萬吉山(ばんきざん)」で、宗派は「曹洞宗」です。
ご本尊は「南無釈迦牟尼仏」です。
松月院の創建は、康正2年(1456年)千葉自秀が現在の千葉県市川市から赤塚城に移り、古くから現在地に存在していた古寺を千葉一族の菩提寺とし、延徳4年(1492年)に松月院と改めて創建したのが始まりといわれています。
天正18年(1590年)に徳川家康が入府すると、翌年の天正19年(1591年)に石高40石、境内15,000坪の除地を与えられ、幕末まで至りました。
天保12年(1841年)、高島秋帆(たかしましゅうはん)が幕命により日本で初めての洋式砲術訓練を徳丸ヶ原で行った際、3日間本陣が松月院に置かれました。
松月院の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約60分でした。
松月院へのアクセス
電車でアクセス
・都営地下鉄三田線「西高島平駅」から徒歩約21分
・都営地下鉄三田線「新高島平駅」から徒歩約21分
松月院で参拝
松月院入り口です。
立派な石の門構えで、「松月院」と山号の「萬吉山」の文字が見えます。
参道を進むと山門が見えてきます。
山門側には板橋区文化財に指定されている古木のヒイラギがありました。
ヒイラギは年月を重ねるにつれてとがった葉っぱの角が取れることから、人間の成長過程にたとえられます。
本堂です。
境内は広大で、とても手入れが行き届いている美しい境内でした。
本堂側には鐘楼もありました。
境内には、天保12年(1841年)に高島秋帆が松月院に本陣を置き、洋式砲術訓練を徳丸ヶ原(高島平)で行った由縁で「高島秋帆顕彰碑」が立っていました。
なお高島平の名前の由来は、昭和44年(1969年)の住居表示実施の際に高島秋帆にちなんで町名が採用されました。
境内には豊川陀枳尼天(トヨカワダキニテン)もあります。
陀枳尼天とはインド仏教の女神のことで、稲荷信仰と集合し、同一神とされていますが神社ではありません。
病気平癒、厄除け、開運出世のご利益があります。
稲荷信仰と混同されて習合された為、稲荷信仰の神使の狐が入り口にいました。
石の鳥居をくぐって奥に進みます。
朱色ののぼりを見ると稲荷信仰だと感じます。
2拍手1礼後、お唱えの言葉「オン シラバッタ ニリ ウン ソワカ」と唱えると、病気平癒、厄除け、開運出世のご利益が叶うとされています。
おわりに
松月院に参拝してみて広大なお寺で、高島平の地名の由来になった高島秋帆顕彰碑や、豊川陀枳尼天、古木のヒイラギ等見どころがたくさんあるお寺でした。
事前予約と入館料が必要ですが、宝物館である松宝閣には、「大堂阿弥陀如来坐像」や「徳川将軍朱印状」等、松月院や板橋区の歴史を現在に伝える貴重な資料を見学することもできます。
見どころいっぱいの松月院に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
場所 | 東京都板橋区赤塚8丁目4-9 |
電話番号 | 03-3930-0004 |
拝観料 | 無料※松宝閣は有料 |
拝観日 | 無休 |
交通 | ・都営地下鉄三田線「西高島平駅」 から徒歩約21分 ・都営地下鉄三田線「新高島平駅」 から徒歩約21分 |
コメント