2017年2月4日(土)に東京都文京区白山にある円乗寺(えんじょうじ)にいってきました。
山号は「南緑山」で、宗派は「天台宗」です。
円乗寺の創建は、天正年間(1573年~1592年)に円栄によって創建されました。
井原西鶴の名作『好色五人女』などで有名なお七(1668年~1683年)が円乗寺の檀家であったと伝わっており、境内にはお七のお墓があります。
お七は八百屋太郎兵衛の娘で、駒込片町に住んでいました。
元和2年(1682年)12月28日に近くの大円寺から出火し、菩提寺であった円乗寺に避難しました。
そこで避難先の円乗寺の小姓山田佐兵衛(または吉三郎)と恋仲になりましたが、家が再建され戻った為会えなくなります。
自宅がなくなれば佐兵衛に会えるのではないかと佐兵衛に会いたい一心で自宅に火をつけてしまいます。
幸い大火にはなりませんでしたが、放火の大罪でお七は捕らえられます。
そして天和3年(1683年)、お七16歳の時に千住小塚原で火あぶりの刑に処せられました。
井原西鶴はこの事件を『好色五人女』に著しました。
円乗寺のご利益は、恋愛成就・縁結び・火伏せのご利益があります。
円乗寺の所要時間ですが、ゆっくり参詣した場合で約10分でした。
円乗寺へのアクセス
電車でアクセス
・都営三田線「白山駅」出口から徒歩約4分
円乗寺で参拝
円乗寺入り口です。
住宅街の中にありますが、赤いのぼりが並んでおりすぐに見つけることができます。
入り口には八百屋於七地蔵尊がおられました。
手入れが行き届いており綺麗な花もお供えされていました。
しっかりと参拝してから本堂へと向かいます。
参道には六地蔵がおられます。
本堂です。
左手に見えるのが八百屋お七のお墓です。
八百屋お七のお墓で、三基あります。
井原西鶴の『好色五人女』はお七が亡くなった天和3年(1683年)の3年後、貞享3年(1686年)に発刊されました。
『好色五人女』は当時世間に知られていた実話に基づいて書かれており、お七はまれにみる美人で、お七と吉三郎の出会いから別れまで当時の状況を詳細に知ることができます。
三基のお墓の内、左側が近所の有志の方が270回忌の供養で建立しました。
中央は円乗寺の住職が供養の為に建立したものになります。
右側は寛政年間(1789年~1801年)歌舞伎役者の岩井半四郎がお七を演じて好評だった為建立したものです。
おわりに
円乗寺に参拝してみて、事実に基づいてかかれた井原西鶴の名作『好色五人女』を再度読み直してみたいと思いました。
目黒の大円寺も八百屋お七ゆかりのお寺ですのでおすすめです。
円乗寺の近くには縁結び・復縁・商談成立のご利益がある白山神社がありますので一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。
場所 | 東京都文京区白山1丁目34-6 |
電話番号 | 03-3812-7865 |
拝観料 | 無料 |
拝観日 | 無休 |
交通 | ・都営三田線「白山駅」出口から 徒歩約4分 |
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