2016年12月10日(土)に東京都目黒区にある大円寺(だいえんじ)にいってきました。
大円寺の創建は、江戸時代の寛永のはじめに、湯殿山の修験道の行者大海が創建したと伝わります。
大円寺はJR目黒駅西口から、行人坂を下っている途中にあります。
大円寺は、明和9年2月(1772年)に本堂から出火し、江戸600余町を焼失した大火の火元となったお寺で、「振袖火事」、「車町火事」と並ぶ江戸三大火事の一つに数えられる、「行人坂火事」の火元となったお寺です。
その為江戸幕府より、江戸時代後期まで再建が許されませんでしたが、薩摩藩主島津斉興の帰依を得て、その菩提寺としてようやく再建されました。
この大火の犠牲者供養の為、門を通った左側には五百羅漢の石像があります。
ご本尊は、建久4年(1193年)に造られた、京都の清凉寺(せいりょうじ)式の釈迦如来像、「生身釈迦如来像」が安置されています。
「八百屋お七と吉三(西運)※」ゆかりのお寺で、縁結びのパワースポットしても有名です。
※火事で避難したお寺で吉三に出会いお七は恋をしたが、自由な恋愛が認められている時代ではなかった。その為お七はもう一度火事が起こし、出会えることを願って放火した。当時放火は重罪で、お七は火刑で処罰されてしまう。
大円寺の所要時間ですが、ゆっくり参詣した場合で約20分でした。
大円寺の見どころ
大円寺の見どころは、
1.五百羅漢の石像
2.ご本尊の「生身釈迦如来像」
3.良縁成就がかなう「摩尼車(まにぐるま)」
が特に見どころとなっています。
大円寺へのアクセス
電車
・JR線・都営三田線・東急目黒線・東京メトロ南北線「目黒駅」徒歩約3分
大円寺参拝
大円寺入り口です。
行人坂を下っている途中にありますが、かなり急斜面な坂道でした。
江戸城の裏鬼門を守護する寺社の一つで、大黒天も祀られていることから開運パワースポットとしても有名なお寺です。
門をくぐると正面に本堂があります。
本堂には「開運招福大黒天」が祀られており、開運を祈願してしっかりお参りしました!
また、「十一面観音像」も安置されています。
本堂前右側には「薬師如来」像がおられ、社務所で金箔を500円で購入し、体の悪い箇所に「オンコロコロ センダリ マトウギソワカ」と唱えながら貼り付けると良くなるそうですよ♪
山門の左側には五百羅漢の石像
山門をくぐって左側には、「大円寺石仏群」が見えます。
「行人坂火事」の犠牲者を弔うための石仏群で、正確には491基の五百羅漢像がおられます。
一体一体、それぞれ表情やしぐさが違っています。
同じ目黒区にある天恩山五百羅漢寺とはまた異なった雰囲気があります。
釈迦三尊像を中心に、十大弟子像、十六羅漢もおられます。
本尊の生身釈迦如来
旧国宝で、現在は国の重要文化財にしていされているご本尊「生身釈迦如来」がおられます。
ご開帳の時期は決まっており、以下の日時ですので拝観したい方はチェックしておきましょう!
・大晦日 12月31日 開帳時間(午前11時~午前2時まで)
・正月 1月1日~1月7日 開帳時間(午前8時~午後5時)
・お釈迦様のお誕生日 4月8日 開帳時間(午前8時~午後5時)
良縁成就がかなう「摩尼車(まにぐるま)」
本堂の右側には、「八百屋お七、吉三の墓碑」があります。
そこに良縁成就が叶うといわれる、写真中央の黒い車輪のような「摩尼車(まにぐるま)」があります。
摩尼車にはお経がかかれており、1周回すとお経を1回唱えたことと同じご利益があります。
良縁成就のご利益があるので、是非まわしてみましょう!
おわりに
目黒区の大円寺に参拝してみて、「行人坂火事」や、「八百屋お七と吉三(西運)」、「生身釈迦如来像」があったりと、歴史の重大な出来事や、貴重な仏像があったりと大変見どころがありました。
開運・縁結びも、江戸時代からの歴史があり、パワースポットしても有名であることに納得しました。
清凉寺の「生身釈迦如来像」には参拝しましたので、今度再訪して大円寺の「生身釈迦如来像」にも参拝したいと思います。
文京区白山にも井原西鶴の名作『好色五人女』で有名なお七の墓がある円乗寺がありますのでこちらの参拝もおすすめです。
場所 | 東京都目黒区下目黒1丁目8-5 |
電話番号 | 03-3491-2793 |
拝観料 | 無料 |
拝観日 | 無休 |
時間 | 午前8時から午後5時 |
交通 | ・JR線・都営三田線・東急目黒線・ 東京メトロ南北線「目黒駅」徒歩約3分 |
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