2023年7月27日(木)に東京都新宿区高田馬場にあるパワースポットで手水舎の霊泉は眼病・諸病に霊験がある新宿諏訪神社に行ってきました。
今回、実際に新宿諏訪神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
新宿諏訪神社の概要
平安時代の弘仁年間(810年~824年)、『小倉百人一首』でも知られる小野篁によって御祭神に大国主命・事代主命がお祀りされ創建され当初は「松原神社」と称しました。承和年間(834年~848年)に空海の弟である真雅僧正によって再営されました。
永承年間(1046年~53年)、「前九年の役」で欧州へ向かう源頼義・義家父子が戦勝祈願で立ち寄り凱陣の際には武器を奉納しました。
文治5年(1189年)には源頼朝が祖先である源頼義・義家父子に倣って戦勝祈願を行い、凱旋の際には頼義・義家父子を境内に白旗社としてお祀りしました。建長6年(1254年)、鎌倉幕府第5代執権・北条時頼が境内に厳島社をお祀りしました。
応仁3年(1469年)に江戸城を築城したことで知られる太田道灌によって社殿が再営されますが、後北条氏の祖である北条早雲が原因で社殿を焼失しました。
江戸時代初期、尾張藩初代藩主・徳川義直によって信濃国の諏訪大社の御分霊が勧請、合祀され「諏訪神社」と改称しました。また同時期に後水尾天皇によって武御名方命も合祀されました。
寛永年間(1624年~1644年)、第3代将軍・徳川家光によって社殿が造営され、第4代将軍・徳川家綱が鷹狩に使用していた老鷹を奉納して以降は代々徳川家から老鷹が奉納されました。
明和年間(1764年~1772年)、第10代将軍・徳川家治が鷹狩りの際に参詣し御分霊を江戸城内の紅葉山及び吹上御殿へ勧請しました。
天保6年(1835年)に社務所より出火した火災によって神庫・末社などを焼失し、安政3年(1856年)の嵐によって境内の白旗社や末社が損壊したため本社に合祀されました。
明治3年(1870年)、氏子一同によって社殿が修復されました。明治15年(1882年)には明治天皇が設営された諏訪森近衛射的場に行幸されました。
昭和55年(1980年)、老朽化のため新社殿を造営し現在に至ります。
御祭神は主祭神が大国主命・事代主命・武御名方命です。ご利益は大国主命が縁結び・家庭円満、事代主命が商売繁盛、武御名方命が勝利祈願・子授かりなどで知られています。
新宿諏訪神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
◎東京メトロ副都心線「西早稲田駅」下車、新宿諏訪神社まで190m、徒歩で約3分
◎JR山手線/西武新宿線/東京メトロ東西線「高田馬場駅」下車、、新宿諏訪神社まで650m、徒歩で約9分
自動車を利用
◎カーナビに新宿諏訪神社の電話番号「03-3209-3835」を入力、または新宿諏訪神社の住所「東京都新宿区高田馬場1-12-6」を入力し検索
駐車場
新宿諏訪神社には普通自動車が約10台駐車可能な無料駐車場があります。駐車場は入口鳥居を潜り手水舎の横から入ります。
木曜日の午後に参拝に訪れた際は混雑もなく空いていました。
新宿諏訪神社の参拝と見どころ
一の鳥居(大鳥居)
新宿諏訪神社の入口には一の鳥居である黒色の大鳥居があり中央には「諏訪神社」の扁額が掛かっています。鳥居の前には「諏訪神社」の社号碑があります。
大鳥居を潜ると石燈籠があり、その先の参道左に手水舎があります。
手水舎の霊泉は古来より眼病・諸病に霊験あり
手水舎の水は古くから諏訪神社の境内で湧いている霊泉で、眼病・諸病のご利益で知られています。霊験あらたかな御神水でしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。
二の鳥居と2対の狛犬
手水舎から社殿の方へ進むと昭和11年(1936年)に造られた立派な阿吽狛犬があります。
狛犬の先にある二の鳥居は大正4年(1915年)に建立されたもので石造の神明鳥居となっています。
二の鳥居の近くにも首をちょこんと動かした可愛い狛犬がいます。造られた年代は不詳ですが、精緻に施された巻き毛の造形や狛犬の状態から江戸時代と推測されます。
社殿・御祭神・ご利益
社殿は約3年かけて昭和55年(1980年)に鉄筋コンクリート造で造営されました。重厚感と優美さを持つ造りで、各所に施された彫刻は鮮やかに彩色されています。拝殿の中央には大きな菊の御紋が施されていますが、これは明治天皇が行幸し神酒と鴨を奉納したことによるものです。
社殿は斜めから見るとその壮観さが一層際立ちます。唐破風の後方に千鳥破風が2つ連なる姿や迫力ある造形、社殿全体の大きさに圧倒されます。本殿には御祭神で主祭神の大国主命・事代主命・武御名方命がお祀りされ、ご利益は大国主命が縁結び・家庭円満、事代主命が商売繁盛、武御名方命が勝利祈願・子授かりなどで知られています。
境内社の御嶽神社・稲荷神社
二の鳥居の左に鎮座するのは境内社の御嶽神社です。御祭神には大物主命と太玉命がお祀りされています。
御嶽神社の右に鎮座するのは稲荷社で、五穀豊穣・商売繁盛のご利益で知られています。社殿の周りには多くの奉納旗が並び篤い信仰を集めていることが分かります。
神輿庫
稲荷社の右にある神輿庫は珍しい鉄筋コンクリートの校倉造りをしています。昭和52年(1977年)に造られた神輿庫は唐招提寺の校倉を模しています。
塞神三柱の塔(新宿区登録有形民俗文化財)
御嶽神社の左にある「塞神三柱の塔」(新宿区登録有形民俗文化財)は天和2年(1682年)に建立された舟形の石塔で、中央には「塞神三柱」と刻まれています。塞神は村の境や峠に祀られる境界の守護神として南関東地方を中心に造られました。
三猿の庚申塔
その向かいには「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿の彫刻が施された庚申塔があります。猿の仕草がかわいいですね♪
夫婦楠(相生楠)
庚申塔の近くにある御神木の「夫婦楠(相生楠)」は縁結びや夫婦和合などの御利益で知られています。
明治天皇射的砲術天覧所阯の記念碑
手水舎の後方には明治15年(1882年)に明治天皇が諏訪森近衛射的場に行幸されたことを記念して造られた「明治天皇射的砲術天覧所阯」の記念碑があります。
神楽殿
社殿の近く、境内の右奥には神楽殿があります。
御朱印
御朱印は二の鳥居右にある社務所で頂くことが可能です。
通常御朱印で、御朱印を頂くときは社務所に設置されている呼び鈴でお呼びして頂きます。
宮司と先代宮司がコラボした「恋の森御朱印」も頒布されていました。
おわりに
新宿諏訪神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。境内は綺麗に維持・管理されており、老朽化によって昭和55年(1980年)に造営された社殿は唐破風の後方に千鳥破風が2つ連なる壮観な建物でした。手水舎の御神水は古来から眼病・諸病にご利益がある霊泉で現在も地下からくみ上げられています。その他、塞神三柱の塔や三猿の庚申塔、夫婦楠など多数の見どころがあります。西早稲田駅近くに鎮座する新宿諏訪神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
新宿諏訪神社 | |
住所 | 東京都新宿区高田馬場1-12-6 |
電話番号 | 03-3209-3835 |
営業時間 | 午前9時~午後4時 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ◎東京メトロ副都心線「西早稲田駅」下車、新宿諏訪神社まで190m、徒歩で約3分 ◎JR山手線/西武新宿線/東京メトロ東西線「高田馬場駅」下車、、新宿諏訪神社まで650m、徒歩で約9分 ■自動車を利用 ◎カーナビに新宿諏訪神社の電話番号「03-3209-3835」を入力、または新宿諏訪神社の住所「東京都新宿区高田馬場1-12-6」を入力し検索 |
駐車場 | 普通自動車が約10台駐車可能な無料駐車場あり |