2016年5月3日に 京都府木津川市にある浄瑠璃寺(じょうるりじ)に行ってきました。
浄瑠璃寺は、国宝が多く、本堂、三重塔、木造阿弥陀如来坐像 9躯、木造四天王立像が国宝に指定されています。
「一度は見たい、日本の秘仏5選」にも選ばれた、美しすぎる秘仏「吉祥天女立像」も有名で、是非見てみたいと思い参拝しました。
浄瑠璃寺の概要
浄瑠璃寺は平安時代の永承2年(1047年)、義明上人により建立されました。
寺名は、創建時の秘仏「薬師如来像」の居所である東方浄土の浄瑠璃世界に由来しています。
浄瑠璃寺の歴史等については、箇条書き風に書かれた『浄瑠璃寺流記事』(じょうるりじ るきのこと)が唯一の史料といえるほど、他に記載がないそうです。
山号は小田原山で、宗派は真言律宗になります。
真言律宗とは、大和西大寺を総本山に広がっている奈良仏教の宗派です。
浄瑠璃寺の見どころ・所要時間
浄瑠璃寺の見どころは、
1.美しすぎる秘仏「吉祥天女立像」
その美しさと期間限定という珍しさから「一度は見たい、日本の秘仏5選」にも選ばれました。
2.国宝の平安時代の建築物
九体阿弥陀堂と、三重塔はともに平安時代の建築物で国宝に指定されています。
3.日本で唯一の「九体阿弥陀如来像」
4.美しい浄土式庭園
が見どころとなっています。
今回ゆっくり参拝して、所要時間は約60分でした。
浄瑠璃寺へのアクセス・駐車場
バスの場合
・JR・近鉄奈良駅からは「浄瑠璃寺」行きバスで約26分乗車、「浄瑠璃寺」下車すぐ。
・JR・加茂駅からは「加茂山の家」行きバスで約22分乗車、「浄瑠璃寺前」下車徒歩すぐ。
車の場合
京奈和道木津ICから加茂方面へ約8キロで浄瑠璃寺駐車場に着きます。
駐車料金は1回300円ですが、バスの本数が少ないので自動車がおすすめです。
駐車場は約50台止められるスペースがあります。
かなり余裕がありますので、紅葉のシーズン以外は普通に駐車可能です。
浄瑠璃駐車場から山門まで
浄瑠璃寺駐車場から山門までは約200メートル位の距離となっています。
山門までの間にはお土産売り場がありました。
ユニークな置物や、焼き物がありました。
お食事処「あ志び乃」もありました。
とろろ定食、ととろそば、山菜定食が1080円均一でありました。
山の幸をふんだんにつかった定食で、とってもおいしかったです!
お土産も販売していて、「でっちようかん」や「田舎こんにゃく」おすすめです!
浄瑠璃寺拝観
浄瑠璃寺山門です、山門の両端には赤い前掛けをした石仏がいます。
山門から庭園、本堂の方へと進みます。
左側には鐘楼があります。
鐘楼です、紅葉の時期はとても美しいだろうと思います。
本堂は彼岸(ひがん)
右側に見えるのが本堂で九体阿弥陀如来がおられ、彼岸(ひがん)※になります。
※彼岸とは人々が欲や煩悩から解放された世界のこと。
左側には三重塔があり、左側が此岸(しがん)※になります。
※此岸とは私たちの住んでいる世界で、欲や煩悩にまみれた世界のこと。
まずは三重塔の方へ歩みを進めます。
三重塔は此岸(此岸)
国宝に指定されている三重塔で、平安時代に京都一条大宮から移築されたものです。
東にある三重塔には薬師如来が祀られています。
初層内には釈迦八相、四隅の十六羅漢図などがあります。
この地に来てから約900年、変わらず建っています。
紅葉の時期は、絶景の紅葉スポットになります。
三重塔から本堂に礼拝
西にある本堂には阿弥陀如来像九体が安置されています。
平等院でも浄瑠璃寺でも古来から、浄土の池の東から西の彼岸におられる阿弥陀仏に来迎を願って礼拝しました。
こちらからしっかり参拝しました!
三重塔から本堂へ
池のまわりは一周まわれるようになっています。
色とりどりの花や紅葉が彩り、季節によって見る景色が変わります。
散策しながら本堂を見たところです。
池の真ん中にある島にある祠には弁財天が祀られています。
石仏も散策路におられました。
本堂参拝
本堂・九体阿弥陀仏堂で国宝に指定されています。
建立は平安時代で、九体阿弥陀仏を祀るための横長の堂で、現存するものでは唯一のものになります。
阿弥陀仏を西に向かって拝めるように東向きにして、対岸の此岸から彼岸の来迎仏を拝めるようになっています。
本堂横の入堂受付で拝観料300円を払います。
拝観時間は午前9時から午後5時まで(12月から2月の期間は開始・終了時間を1時間短縮)となっています。
御朱印もこちらでいただくことが出来ます。
本堂内部の見どころ、秘仏・吉祥天女像の御開帳日
本堂には
・西方九体阿弥陀如来像(国宝)平安時代
現存する唯一の九体阿弥陀仏。
・秘仏・吉祥天女像(重文)鎌倉時代
豊かな暮らしと平和を授ける幸福の女神で、美しさと珍しさから「一度は見たい、日本の秘仏5選」に選定。
【御開帳日】・1月1日~1月15日・3月21日~5月20日・10月1日~11月30日
・子安地蔵菩薩像(重文)平安時代
腹巻を巻いたお地蔵で、美しい和様像。
・不動明王三尊像(重文)鎌倉時代
力強い表情の不動明王、側にいるこんがら童子、せいたか童子はユニークな表情が特徴。
・四天王像(国宝)平安時代
持国天、増長天がおられ、美しい彩色と、ふまれた邪気の表情がユニーク。
がおられます。
博物館に出ておられる仏様
・延命地蔵菩薩像(重文)平安時代⇒東京国立博物館
・馬頭観音像(重文)鎌倉時代⇒奈良国立博物館
・四天王像(国宝)平安時代
多聞天⇒京都国立博物館
広目天⇒東京国立博物館
おわりに
浄瑠璃寺は平安時代からの姿を今に伝えるお寺で、建造物では国宝の本堂、三重塔が見どころです。
本堂に入ると、国宝で現存する唯一の九体阿弥陀仏の西方九体阿弥陀如来像や、同じく国宝の四天王像は見ごたえがあります。
「一度は見たい、日本の秘仏5選」に選ばれた、秘仏・吉祥天女像は、鎌倉時代のものとは思えないほど実物は彩色が美しく見ごたえがあります。
庭園も特別名勝及び史跡に指定されており、平安時代の浄土式庭園が残っています。
見どころ、見ごたえがある、美しい浄瑠璃寺に是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
場所 | 京都府木津川市加茂町西小札場40 |
電話番号 | 0774-76-2390 |
拝観料 | 大人300円 |
拝観時間 | 午前9時〜午後5時 12月から2月は 午前10時〜午後4時 |
拝観日 | 無休 |
交通 | ・JR・奈良駅より約26分乗車 ・近鉄・奈良駅より約23分乗車 ・JR・加茂駅より約22分乗車 ・駐車場300円 |
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