【滋賀県大津市】建部大社 参拝ガイド|歴史・御祭神・ご利益・御朱印・アクセス完全紹介

建部大社 参拝ガイド|歴史・御祭神・ご利益・アクセス完全紹介

滋賀県大津市神領に鎮座する 建部大社 は、近江國一之宮として知られる歴史ある神社です。日本武尊やまとたけるのみことが創建したと伝わり、源頼朝の出世祈願でも有名なパワースポットです。この記事では、建部大社の歴史、御祭神・ご利益、アクセス方法、所要時間、境内の見どころをまとめてご紹介します。

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建部大社の歴史

建部大社の創建は景行天皇46年(316年)、日本武尊が東国の蝦夷征伐を成し遂げた功績を祀るため、妃の布多遅比売命ふたじひめのみことが神勅によって建部の郷に社殿を建立したのが起源です。白鳳4年(675年)に近江国府のあった現在地(瀬田大野山)に遷座され、天平勝宝7年(755年)には大己貴命おおなむちのみことが権殿に祀られ、近江國一之宮として崇敬されるようになりました。

鎌倉時代の永暦元年(1160年)、源頼朝は平治の乱に敗れ伊豆に流される際、京都から下向する途中に建部大社に参篭し、源氏再興を祈願しました。建久元年(1190年)の上洛の際も立ち寄り、祈願成就に感謝して神宝や神領を寄進しています。以来、建部大社は出世開運の神社として信仰を集め続けています。

御祭神・ご利益

  • 本殿:日本武尊(やまとたけるのみこと)
  • 権殿:大己貴命(おおなむちのみこと)
  • ご利益:出世開運、除災厄除、商売繁盛、縁結び、医薬醸造

境内には本殿・権殿のほか、多数の摂末社や歴史的建造物があり、古社の風格を感じられます。

アクセス・駐車場

電車・徒歩

京阪石山坂本線「唐橋前駅」下車、徒歩約14分(1.0km)です。

自動車

カーナビ検索は電話番号「077-545-0038」または住所「滋賀県大津市神領1-16-1」。
名神高速「瀬田西IC」「瀬田東IC」から車で約3〜5分です。

駐車場

参拝者専用の無料駐車場があり、普通車約60台駐車可能です。混雑する日でも比較的安心です。
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所要時間・モデルコース

ゆっくり参拝した場合の所要時間は約40分です。初めての方のおすすめモデルコースは以下の通りです。

  1. 一の鳥居から参道を進む
  2. 手水舎で心身を清める
  3. 神門をくぐり拝殿・本殿・権殿を参拝
  4. 三本杉や阿吽狛犬、奉納御神燈を鑑賞
  5. 摂末社(蔵人頭神社、行事神社、大政所神社、聖宮神社など)を巡る
  6. 重文の宝物殿の平安時代の女神像や、境内の鎌倉時代の石灯籠を見学
  7. 社務所で御朱印や「源頼朝公の出世水」をいただく

境内の見どころ

拝殿と一夜で成長した三本杉

滋賀県大津市にある建部大社の拝殿は、本殿・権殿をつなぐ共用の拝礼空間として設けられています。入母屋造の屋根を持ち、間口・奥行ともに三間余りとやや広めの構造で、参拝者はここで手を合わせて祈願・拝礼を行います。

拝殿前には、樹齢数百年ともいわれる三本杉が立ち、その神秘的な姿は訪れる人々の目を引きます。この三本杉は、貞応2年(1223年)に大己貴命おおなむちのみことが勧請した際に一夜で成長したと伝えられ、建部大社の社紋にも用いられています。歴史的価値と神聖さを兼ね備えた御神木として、パワースポットとしても人気です。

また、拝殿と本殿の間には幣殿風の屋根付き空間があり、奥へ進むほど神聖な領域に入る構造となっています。建部大社の三本杉

並列にならぶ本殿・権殿

拝殿の奥に控える本殿と権殿は、江戸時代に再建された一間社流造という同じ形式で並列に建っています。正面から見ると、左に本殿、右に権殿が配置されており、どちらも間口一間余・奥行一間ほどのコンパクトな造りながら、随所に彫刻や意匠が施され、時代ごとの建築様式の特徴を感じることができます。

本殿には主祭神として日本武尊(やまとたけるのみこと)が祀られ、相殿には天照皇大神や天明玉命が祀られていると伝わります。一方、権殿には大和の大神神社から勧請された大己貴命(おおなむちのみこと)が祀られています。

菊花石・さざれ石

本殿の背後には、特別天然記念物にも指定される菊花石さざれ石が点在しており、自然の造形美と神社の神秘性を同時に感じられます。

菊花石:石表面に菊模様、健康・長寿のご利益があります。菊花石

さざれ石:国家「君が代」にも登場する霊石、繁栄や幸せを祈願できます
さざれ石

建部大社の摂末社・遥拝所

本殿左側には、父母・家臣・料理のご祭神がお祀りされています。

本殿右側には、妃・御子・武の家臣のご祭神がお祀りされています。

本殿の北〜東側には、地域・外部大社とのつながりがあるご祭神がお祀りされています。

位置 社名 ご祭神 解説・ご利益
本殿左側(父母・家臣・料理の神) 聖宮神社 景行天皇 日本武尊の父にあたる天皇を祀り、武尊を見守る神として参拝者の敬意を集めます。
大政所神社 播磨稲日大郎姫命 日本武尊の母とされる皇女を祀る社。母としての守護や安寧を願う参拝に適しています。
行事神社 日本武尊に従った家臣(複数柱) 東征などに従軍した重臣たちをまとめて祀る社で、使命や働きを支える存在として位置づけられています。
蔵人頭神社
(膳夫神社)
七掬脛命 日本武尊一行の食を支えた神。料理・食事の守護神として信仰されています。
本殿右側(妃・御子・武の家臣) 藤宮神社 布多遅比売命 日本武尊の妃を祀り、建部大社創建の由緒とも深く関わる神社。縁結びや家族円満の信仰があります。
若宮神社 建部稲依別命 日本武尊の御子を祀る社で、建部の地名由来にもつながる存在です。
弓取神社 弟彦公ほか 日本武尊の遠征に従い弓の腕前で仕えた家臣を祀り、武運・勝負事のご利益があります。
箭取神社 石占横立・尾張田子之稲置・乳近之稲置 弓取神社と対になり、矢を扱う家臣たちを祀ることで「弓」と「矢」の両面から武の力を象徴します。
北〜東側(地域・外部大社とのつながり) 桧山神社遥拝所 伊邪那美命・大山祇命・息長足姫命・武内宿禰大臣・住吉大神 境外の桧山神社を境内から拝むための場所。地域・山の神々とつながる社です。
伊勢神宮遥拝所 天照大御神ほか伊勢の神々 日常的に伊勢神宮の神々に参拝できる遥拝所です。
八柱神社 複数柱(資料により異説あり) 土地や人々を守る小社で、境内社群の一角を担います。
武富稲荷神社 稲倉魂命 五穀豊穣・商売繁盛のご利益で知られる稲荷神を祀る社です。
大野神社 草野姫命 瀬田に遷る以前からの地主神。土地の守護神として尊ばれています。

重要文化財

建部大社の境内でひときわ目を引くのが、鎌倉時代に造られた六角形の石燈籠です。文永7年(1270年)に建立され、花崗岩製で高さは約2.2m。滋賀県内で現存最古の銘を持つ石灯籠としても知られています。現在は本殿の右手外側に安置され、端正な宝珠や落ち着いた均整のとれたデザインが特徴です。

建部大社の宝物殿には、平安時代後期の女神像3体が安置されており、国の重要文化財(彫刻)に指定されています。中央の像は日本武尊の妃、布多遅比売命ふたじひめのみこととされ、両脇には御子と伝わる小さな女神像が並びます。中央像は柔らかな髪型とふっくらした表情、右袖で口元を隠す「恥じらいの姿」が特徴で、当時の貴族女性の優雅さが感じられます。宝物殿は予約制で200円の拝観料で見学可能です。建部大社49

源頼朝公の出世水(御神水)

社務所近くの建部大社の「源頼朝公の出世水」は、源頼朝が平治の乱で伊豆に流された際に立ち寄り、源氏の再興を祈った霊水として知られます。その後、鎌倉幕府開幕の成功を受け「出世水」と名付けられました。現在は社務所前の自噴井戸から湧き、参拝者は自由に容器を持参して汲むことができます。出世開運や除災のご利益があるとされ、多くの参拝者が武運や商売繁盛を願って訪れる、滋賀の歴史的パワースポットです。また、日本遺産「琵琶湖とその水辺景観」の構成文化財にも含まれています。源頼朝公の出世水

御朱印

御朱印は建部大社の境内右手の社務所で受けられ、初穂料500円で直書きされます。「近江国一之宮」の格式ある印と神社名、参拝日が墨書きされます。また、日本武尊をモチーフにしたオリジナル御朱印帳(2000円)も人気で、季節限定の御朱印も用意されています。正月や春には梅や桜をあしらったもの、夏詣には花火柄、納涼船幸祭(8月15日~17日)には紙朱印が登場します。受付時間は通常午前8時~午後5時までとなっています。

御朱印

まとめ

建部大社は創建約1,700年、歴史と文化に彩られた神社です。源頼朝の出世祈願で知られる御神水、三本杉や摂末社群、菊花石・さざれ石、重要文化財の鎌倉時代の石灯籠・平安時代の女神像など、境内には見どころが満載です。参拝所要時間は約40分で、歴史と信仰の息吹を感じながらゆったり拝観できます。滋賀県に訪れた際はぜひ参拝してみてください。

基本情報

住所 滋賀県大津市神領1-16-1
電話番号 077-545-0038
営業時間 午前5時~午後5時
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス 京阪石山坂本線「唐橋前駅」徒歩14分 / 車は住所または電話番号「077-545-0038」で検索
駐車場 普通車約60台、無料駐車場あり