【所要時間3時間30分】日本最強のパワースポット金刀比羅宮(こんぴらさん)の正月の混雑状況、見どころや御朱印、駐車場をご紹介

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2023年1月3日(火)に香川県仲多度郡琴平町字川西にある日本最強のパワースポットで「こんぴらさん」の名前で親しまれている金刀比羅宮ことひらぐうに行ってきました。

金刀比羅宮は象頭山ぞうずざんの中腹に鎮座する全国約600カ所ある金刀比羅神社の総本宮で、全国各地から年間約400万人の参拝者が訪れています。

御祭神は主祭神に大物主神おおものぬしのかみ、相殿に崇徳天皇にお祀りしており古来より五穀豊穰・大漁祈願・商売繁盛等のご利益で信仰を集めています。

金刀比羅宮は長い石段でも有名で、参道口から本宮までは785段、奥社までは1368段もの石段が続いています。

正月三が日に参拝してきましたが、参拝するに際して、日本屈指のパワースポットで人気の観光地である金刀比羅宮の以下の点が疑問でした。

①駐車場はある?駐車場の待ち時間は?
②混雑状況は?
③参拝順序と見どころは?
④石段は登れる?
⑤食事処はある?
⑥有名なお土産はある?
⑦所要時間は?

今回、実際に参拝して疑問点が解消しましたのでご紹介したいと思います。

①駐車場はある?駐車場の待ち時間は?

金刀比羅宮周辺には数多くの駐車場があります。しかし正月三が日はどこも満車で1箇所を除き入ることができませんでした。入れた駐車場は「琴平観光センター前」バス停のところにある駐車場で、金刀比羅宮表参道口までは850m、徒歩約11分で行くことが出来ます。駐車場は広く出入りも多いので駐車場待ち行列もなくすぐに入ることができました。駐車料金は1回1,000円ですが、他の駐車場も正月は同じでしたのでこちらの駐車場利用をおすすめします。
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②混雑状況は?

金刀比羅宮表参道口付近の様子です。正月三が日ですのでかなりの人出があります。写真の混雑状況が参道口から本宮まで続きますが、歩き辛かったり人と接触するほどの混雑ではありませんでした。参道沿いには出店が大門まで並びおいしそうな香りが充満していました♪
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③参拝順序と見どころは?

参拝順序は参道口から1段目の石段を登り、785段の場所に鎮座する御本宮に参拝し、そこから更に583段の石段を登り1368段の場所に鎮座する奥社に参拝します。見どころは後ほど詳しくご紹介します。

【片道40分】参道口から御本宮

金刀比羅宮は、御本宮まで参拝するルートと奥社まで参拝する2つのルートがあります。御本宮まで登ってみて、まだ歩けそうでしたら奥社まで参拝しましょう。
①【片道40分】参道口(1段)⇒御本宮(785段)
②【片道70分】参道口(1段)⇒御本宮⇒(583段、+30分)⇒奥社(1368段)

④石段は登れる?

石段は綺麗に維持・整備されており歩きやすいですが、歩きやすい靴をおすすめします。御本宮まではそれほど疲労感もなく登れましたが、奥社までは約2倍の石段がありますので御本宮で体力的に厳しければ奥社の参拝は難しいと思います。

往路

参道口

駐車場から参道口に向かい、表参道の365段の石段を登って大門へと向かいます。参道口から大門までの参道沿いには商店やお食事処が並びおいしそうな香りが漂ってきます。
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灯明堂と釣灯籠(重要有形民俗文化財)

表参道沿いには江戸時代の安政5年(1858年)に周辺の人々の寄進によって建てられた「灯明堂と釣灯籠」(重要有形民俗文化財)があります。灯明堂は切妻造、瓦葺、四間一面で、内部には灯籠が吊るされています。金刀比羅宮(こんぴらさん)6

備前焼 狛犬(重要有形民俗文化財)

参道途中には江戸時代の天保15年(1844年)に奉納された「備前焼 狛犬」(重要有形民俗文化財)が鎮座しています。備前焼で造られた約1.5mの茶色狛犬で、ここから大門までは「一の坂」と呼ばれる急な坂道が続きます。

【365段】大門

365段の石段を登ると水戸光圀の兄であり高松藩初代藩主・松平頼重まつだいらよりしげが慶安3年(1650年)に寄進した「大門おおもん」に到着します。2層入母屋造瓦葺きで、楼上の「琴平山」の額は有栖川宮熾仁親王筆によるものです。
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桜馬場

大門の付近では鎌倉時代から特別に営業を許可された「五人百姓」と呼ばれる5軒の飴屋がこんぴら名物の「加美代飴かみよあめを販売しています。大門を潜ると約150mの石畳と両側に桜の木が並ぶ「桜馬場」があり、ここから神域になりますので商店がなくなります。
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「こんぴら狗(いぬ)」の像

桜馬場を抜け石段を登ると「こんぴらいぬ」の像があります。江戸時代に「讃岐の金比羅参り」が盛んになりましたが長旅で容易に参拝することはできませんでした。そのため飼い犬の首に「こんぴら参り」と書いた袋を下げ代参を託しました。
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神馬舎

こんぴら狗の近くにある神馬舎では例大祭では随伴する2頭の馬が飼育されています。
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こんぴら狗近くの石段を登り右には表書院(重要文化財)があります。
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【477段】表書院(重要文化財)

表書院重要文化財)は万治2年(1659年)に入母屋造、檜皮葺で建立されました。内部は大人800円で見学可能で、円山応挙障壁画遊虎図重要文化財)や庭園を観賞することができます。
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【500段】木馬舎

木馬舎も大門と同年の慶安3年(1650年)に高松藩初代藩主・松平頼重によって建立されました。
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祓戸社・火雷社

木馬舎から旭社まで続く石段の途中には祓戸社はらえどしゃ火雷社ほのいかづちしゃが鎮座しています。祓戸社の御祭神には罪や穢れを清める瀨織津姫神・速秋津姫神・気吹戸主神・速佐須良姫神がお祀りされています。火雷社には主祭神に火産靈神・奥津比古神・奥津比賣神、八衢比古神・八衢比賣神・來名戸神が合祀されており、鎮火・消防・疫病を防ぐ御神徳で知られています。
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【628段】旭社(重要文化財)

旭社重要文化財)は天保8年(1837年)に二層入母屋造の銅瓦葺で建立された建物で高さは約18m、建物の各所には鳥獣や草花の彫刻が精緻に施されています。御祭神には天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・伊邪那岐神・伊邪那美神・天照大御神・天津神・国津神・八百万神がお祀りされています。
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一円玉が浮かべば願いが叶う

旭社の近くには雨水をためる大きな水瓶があります。水面に一円を浮かべることが出来ると願いが叶うと言われています。帰路の途中に水瓶の前を通りますので順路に沿って先に進みます。
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賢木門

旭社を正面に右に進むと長曽我部元親より寄進された「賢木門さかきもん」があります。建築時に一本の柱が逆に取り付けられたことから当初は「逆木門さかきもん」と呼ばれました。正月はこちらの前で整列が行われ、入場制限が行われていました。しかしそれほど待つことなく約5分で入場することが出来ました。
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遥拝所・手水舎

遥拝所や手水舎の横を通りながら道なりに進みます。
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御前四段坂と真須賀神社・御年神社・事知神社

少し進むと133段の石段「御前四段坂」があります。御前四段坂の途中には下から真須賀神社ますがじんじゃ(建速須佐之男尊・奇稲田姫尊)・御年神社みとしじんじゃ(大年神・御年神・若年神)・事知神社ことしりじんじゃ(積羽八重事代主神・味鉏高彦根神・加夜鳴海神)が鎮座しています。
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【785段】御本宮

社殿

御本宮の社殿の創建は不詳ですが、一條天皇の勅命により長保3年(1001年)に藤原實秋によって社殿が改築されたことが分かっています。元亀4年(1573年)に改築が行われ、天正年間(1573年~1592年)に長曽我部元親によって再営されました。万治2年(1659年)に讃岐国高松初代藩主・松平頼重によって改築が行われ、明治11年(1878年)の改築を経て現在に至ります。金刀比羅宮(こんぴらさん)30

御祭神・ご利益

御祭神には大物主神崇徳天皇がお祀りされ、古来から航海安全・豊漁祈願・五穀豊穣・商売繁昌・病気平癒などにご利益で篤い崇敬と信仰を集めてきました。
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讃岐富士「飯野山」

御本宮は海抜251mの象頭山の中腹に鎮座しているので眺望を楽しむことが出来ます。御本宮からは讃岐富士として有名な「飯野山」が見えますよ♪
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御本宮から奥社へ

御本宮から奥社までは石段583段、片道約30分かかります。

常磐神社

御本宮の右の参道を道なりに進むと常磐神社(武雷尊・誉田和気尊)が鎮座しています。
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【932段】白峰神社

奥社へ向かう途中に鎮座する朱塗りの美しい社殿は白峰神社です。拝殿・随身門・本殿から構成され、本殿の正殿には崇徳天皇、相殿に待賢門院・大山祇神がお祀りされています。近くには社務所もあり御朱印を頂くことが可能です。
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菅原神社

白峰神社から奥に進むと菅原神社が鎮座し、学問の神様である菅原道真公がお祀りされています。
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菅原神社を過ぎると奥社まで石段がずっと続きます。もう少しなので頑張って歩きましょう!
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【1368段】奥社・厳魂神社

石段を1368段登りきると奥社・厳魂神社いづたまじんじゃに到着です。奥社の前には約20mの参拝待ち行列が出来ていました。奥社の前まで行き参拝するまで約10分かかりました。
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御祭神には戦国時代に金刀比羅宮の別当職であった金剛坊宥盛こんごうぼうゆうせい厳魂彦命としてお祀りしています。現在の社殿は明治38年(1905年)に流造、檜皮葺で建立されました。
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天狗とカラス天狗

社殿左の断崖は威徳巖と呼ばれ、天狗とカラス天狗の彫物を見ることができます。
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御朱印とお守り

厳魂神社には社務所があり、ここでしか頒布されていない「厳魂神社」の御朱印や、こんぴらさまの守り神「天狗御守」が頒布されています。

帰路

御本宮の下を通り抜ける

奥社の参拝を終えたら御本宮まで戻ります。御本宮の下は通り抜け出来ますので是非通り抜けましょう♪
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御本宮を通り抜けると御守りや御朱印が頒布されている広場に出ます。金刀比羅宮の御朱印や、有名な金色のお守りはここで頒布されていますので是非頂きましょう♪
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御朱印とお守り

御朱印は伊藤若冲筆の絵がデザインされた金色の御朱印と、本宮がデザインされた御朱印の2種類が頒布されていました。

金刀比羅宮といえばこちらの幸福の黄色いお守りが有名ですね!是非頂きましょう♪
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三穂津姫社

広場を抜けたところに鎮座する三穂津姫社みほつひめしゃは明治9年(1876年)に造営された王子造、檜皮葺の建物で、美穂津姫社は本宮と「南渡殿」と呼ばれる約40mの回廊で結ばれています。御祭神の三穂津姫は大国主神のお后様で、縁結び・家内安全のご利益で知られています。
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三穂津姫社の向かいにある鳥居を潜り下向道を進みます。参道途中には厳島神社(市杵島姫命)や大山祇神社(大山祇神)が鎮座しています。
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石段を下ると旭社で往路で歩いた道と合流しますので道なりに進みます。
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⑤食事処はある?

食事処は参道口から大門までたくさんあるので困ることはありません。讃岐といえばうどんですので、参拝後にうどんをいただきました♪混雑もなくすぐ頂くことができました。金刀比羅宮(こんぴらさん)63

⑥有名なお土産はある?

こんぴら名物のお土産といえば①大門の付近で販売されている「加美代飴かみよあめ」と②参道沿いのお土産屋で購入できる「灸まん」です。
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⑦所要時間は?

参拝の合計所要時間は3時間30分(210分)でした。

往路:【所要時間90分】参道口⇒奥社(70分)+表書院見学(20分)
帰路:【所要時間120分】奥社⇒参道口(70分)+食事・お土産選び(50分)

おわりに

金刀比羅宮所要時間ですが、参道口から奥社まで登り、ゆっくり参拝と表書院見学、食事をして約3時間30分でした。正月三が日ですので混雑はしていましたが「琴平観光センター前」バス停の側にある駐車場は待ち時間なく駐車可能です。参道は混雑していましたが、歩きづらかったり接触するほどではありませんでした。石段は整備されており歩きやすいと思いますが奥社までの道は長いので歩きやすい靴をおすすめします。正月の金刀比羅宮参拝のご参考になれば幸いです。

金刀比羅宮(ことひらぐう)
住所 香川県仲多度郡琴平町字川西892番地1
電話番号 0877-75-2121
営業時間 午前6時~午後6時
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス ■交通機関を利用
◎琴電「琴平駅」下車、金刀比羅宮参道口まで600m、約9分
◎JR線「琴平駅」下車、金刀比羅宮参道口まで800m、約12分
■自動車を利用
◎金刀比羅宮の電話番号「0877-75-2121」を入力
駐車場 ・参拝者専用の無料駐車場なし
・近隣のパーキングを利用