2023年5月3日(水)に京都府京都市北区鷹峯光悦町29にある入り口参道付近の紅葉と光悦垣が有名な光悦寺に行ってきました。
光悦寺の起源は慶長年間(1596年~1615年)初年、江戸時代初期の書家、陶芸家、蒔絵師、芸術家、茶人であった本阿弥光悦がこの地に別宅を構えていたのが始まりです。
元和元年(1615年)に徳川家康によって付近一帯の土地を与えられ、元和5年(1619年)になると一族縁者と様々な工芸に携わる多くの職人と本格的に住居を構え工芸集落を営みました。また本阿弥家先祖供養の位牌堂(法華題目堂)を建立しました。
光悦寺の創建は明暦2年(1656年)、光悦の死後に日蓮宗の日慈を開山として屋敷と法華題目堂が整備され光悦寺となりました。山号は大虚山、宗派は日蓮宗、御本尊は十界大曼荼羅になります。
その後本阿弥家がこの地を去ると次第に荒廃していきますが、大正時代に復興され現在に至ります。
光悦寺の入り口参道付近の紅葉は京都の紅葉の名所として有名で、見頃の11月中旬~11月下旬はとても混雑します。
今回、青紅葉の時期に参拝に訪れましたので混雑状況や見どころ、御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
光悦寺へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「京都駅」下車、【市営6】「京都駅前行」乗車約40分、「鷹峯源光庵前」バス停下車、光悦寺まで190m、徒歩約2分
自動車を利用
・カーナビに光悦寺の電話番号「075-491-1399」を入力、または光悦寺の住所「京都府京都市北区鷹峯光悦町29」を入力し検索
駐車場
光悦寺には普通自動車が16台駐車可能な無料駐車場があります。駐車場の入口から駐車場までは車1台のみが通れる細い道です。
しかし駐車場は外から想像するより広く駐車しやすいです。午前に参拝に訪れましたが混雑もなく空いていました。
光悦寺の参拝と見どころ
光悦寺入り口参道の青紅葉
光悦寺の入り口参道付近は紅葉の名所として知られ、見頃の11月中旬~11月下旬はとても混雑します。混雑を覚悟して青紅葉を見に来たのですが参拝者はおらず貸し切り状態でした。秋の真っ赤に染まった紅葉も素敵ですが、春の青紅葉も見事で自分のペースでゆっくり楽しめるのでおすすめです♪
茅葺の屋根の鐘楼
参道を進むと茅葺の屋根の鐘楼があります。茅葺の屋根が周囲の景色と調和して素敵ですね♪
拝観受付
鐘楼の近くに本堂と拝観受付があります。拝観料は400円(紅葉時は500円)で、拝観時間は午前8時~午後4時30分(紅葉時:午前8時30分~午後4時30分)となっています。
本堂
拝観受付の前に本堂があります。光悦寺の創建は明暦2年(1656年)、光悦の死後に日蓮宗の日慈を開山として創建されました。光悦寺の山号は大虚山、宗派は日蓮宗、御本尊は十界大曼荼羅になります。
境内にある7つの茶室
境内には7つの茶室(大虚庵、三巴亭、了寂軒、徳友庵、本阿弥庵、騎牛庵、自得庵)があり、境内全体が歩いて鑑賞できる回遊式庭園のようになっています。こちらは大正10年(1921年)に建てられた三巴亭と呼ばれる茶室で、三巴とは過去・現在・未来を意味しているそうです。内部は8畳2室で、北西の光悦堂と称する8畳の部屋の仏壇には光悦の木像が安置されています。
大虚庵と「光悦垣」
こちらの茶室は大虚庵と呼ばれ、本阿弥光悦が晩年過ごした鷹ヶ峰の草庵の名前が使われています。現在の大虚庵は大正4年(1915年)に建てられました。
大虚庵の前にある透かし垣は本阿弥光悦が創作したとも伝わる「光悦垣」で、高さを徐々に変えて枠を半月状にして、ひし形の格子を組んでいるのが特徴です。その姿から臥牛垣とも呼ばれます。
本阿弥光悦の墓
境内の左奥に本阿弥光悦の墓があります。本阿弥光悦(1558年~1637年)は桃山時代から江戸時代初期に活躍した芸術家でいずれも高い評価を得ています。茶の湯は古田織部、織田有楽斎から教えを受け、千宗旦とも深く交わって茶の湯の奥義を極めました。書は近衛信尹、松花堂昭乗と並んで「寛永の三筆」と称されました。
鷹峯三山の眺望
境内を奥まで進むと茶室「本阿弥庵」があります。
本阿弥庵からの眺望は開けており、鷹峯三山と呼ばれる鷹ヶ峰、鷲ヶ峰、天ヶ峰の眺望を楽しむことが出来ます。更に京都の市街地やその向こうには東山の華頂山や清水山を見ることが出来ます。
本阿弥庵の近くには右から本阿弥光瑳、本阿弥光甫、他一族の墓が並んでいました。
御朱印
御朱印(御首題※)は拝観受付で頂くことが可能です。
※日蓮宗は御朱印を御首題と呼びます。
圓成寺様からお向かいの光悦寺様に参拝し、御首題を拝受しました。
ただ残念ながら雨が降りだしてお庭の写真を撮ることができませんでした。#光悦寺 #日蓮宗 pic.twitter.com/erbKutwBWT— takeshikun0403 (@takeshi04031) April 30, 2023
おわりに
光悦寺の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約30分でした。光悦寺入り口参道の青紅葉は、紅葉のシーズンと異なり混雑もしていませんので自分のペースで楽しむことが出来ます。境内を歩いていると小鳥のさえずりが聞こえ穏やかでゆったりとした時間を過ごせました。境内には7つの茶室があり、光悦が創作したといわれる大虚庵前の「光悦垣」や、境内奥にある本阿弥庵からの鷹峯三山の眺望は必見です。見どころいっぱいの光悦寺に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
光悦寺 | |
住所 | 京都府京都市北区鷹峯光悦町29 |
電話番号 | 075-491-1399 |
営業時間 | 午前8時~午後4時30分(紅葉時:午前8時30分~午後4時30分) |
定休日 | 11月10日~11月13日 |
拝観料 | 400円(紅葉時は500円) |
アクセス | ■交通機関を利用 ・JR線「京都駅」下車、【市営6】「京都駅前行」乗車約40分、「鷹峯源光庵前」バス停下車、光悦寺まで190m、徒歩約2分 ■自動車を利用 ・カーナビに光悦寺の電話番号「075-491-1399」を入力、または光悦寺の住所「京都府京都市北区鷹峯光悦町29」を入力し検索 |
駐車場 | 普通自動車が16台駐車可能な無料駐車場あり(11月は利用不可) |