【京都府】方除けと交通安全で有名な城南宮!見どころや御朱印、アクセス・無料駐車場をご紹介

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2022年1月3日(月)に京都府京都市伏見区にある方除けと交通安全で有名城南宮じょうなんぐうに行ってきました。特に交通安全のご利益は有名で、京都市内を走っていると城南宮の交通安全ステッカーが貼られた車をたくさん見かけます。

正月三が日に城南宮に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、混雑状況、アクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。

城南宮の概要

創建は不詳ですが、延暦13年(794年)の平安遷都の際に京都の南に国の守護と都の安泰を祈願し、御祭神国常立尊くにのとこたちのみこと八千矛神やちほこのかみ息長帯日売尊おきながたらしひめのみことに合わせてお祀りし、城南大神と崇めたことが始まりと伝わります。城(平安京)の南に位置する場所に鎮座していることから「城南神」とも称されます。

平安時代後期の応徳3年(1086年)、白河上皇や鳥羽上皇により城南離宮(鳥羽離宮)が造営され院生の拠点となった際には離宮の鎮守社となりました。城南離宮が政治・文化の中心地となると、歌会や宴、船遊びが行われこの地で王朝文化が花開きました。また離宮の御殿は熊野詣の精進所や方違の宿所にもなったことから平安時代より方除ほうよけで篤い信仰を集めています。

室町時代に発生した応仁の乱(応仁元年[1467年]~文明9年[1477年])で荒廃しましたが、江戸時代に復興されました。

慶応4年(1868年)に発生した「鳥羽・伏見の戦い」は城南宮の参道に置かれた薩摩藩の大砲の砲撃によって開戦され、主戦場となりました。旧幕府軍に勝利した薩摩藩は城南宮の御加護によって勝利が得られたとお礼参りに訪れました。

昭和52年(1977年)に本殿が焼失しますが昭和53年(1978年)に再建されました。

平安時代より城南宮は「方除の大社」として、引越・工事・旅行の安全・厄除を願う人々から篤い崇敬を集めてきましたが、近年は旅行の安全・厄除けが転じて交通安全のご利益があると広く信仰されています。

城南宮へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・京都市営地下鉄「竹田駅」下車、竹田駅⑥出口より城南宮まで1.2km、徒歩で約15分
・京都市営地下鉄「竹田駅」下車、竹田駅④出口より市バス「城南宮東口」下車、城南宮まで600m、徒歩で約8分

自動車を利用

・カーナビに城南宮の電話番号「075-623-0846」を入力

駐車場

城南宮には普通自動車が合計200台収容可能な無料駐車場があります。
1月3日の午前中に参拝に訪れましたが駐車場に空きがあり、待ち時間なく駐車可能でした。

国道1号線から入場する第一駐車場と、一本奥の道に入ったところにある第五駐車場がありますが、おすすめは第五駐車場です。第一駐車場は駐車場待ち行列が時々発生します。写真は第五駐車場です。
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駐車場の詳しい場所についてはこちらをご参照下さい。

城南宮の参拝と見どころ

江戸時代に奉納された東西の石造鳥居

城南宮の入口の鳥居を通って境内に進みます。こちらは東の鳥居で「城南離宮」の扁額がかかっています。文字は有栖川宮幟仁親王によって書かれました。鳥居には文久元年(1861年)に兵庫津の北風氏によって寄附されたことが刻まれています。城南宮18
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国道一号線に面する西の鳥居の扁額にも「城南離宮」がかかっており、こちらは氏子の寄進によって文久元年(1861年)に建立されました。扁額の文字は関白・九条尚忠によって書かれたものです。
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真幡寸神社

東の鳥居から参道を進むと右側に真幡寸神社まはたきじんじゃが鎮座しています。御祭神は、真幡寸大神・応神天皇で創建当初は藤森神社の場所に鎮座していましたが、藤森神社の遷座に伴い現在地に遷座されました。その後、城南宮と一体化しますが、昭和43年(1968年)に境内摂社として社殿が建立され現在に至ります。
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唐渡天満宮(芹川天満宮)

真幡寸神社の隣には唐渡天満宮が鎮座しており、御祭神は菅原道真公です。城南宮の南の芹川の地に勧請されたことから芹川天満宮せりかわてんまんぐうとも呼ばれます。学業成就・受験合格のご利益があります。
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三照宮社

参道を直進し左側に鎮座されているのは三照宮社さんしょうぐうしゃです。御祭神に天照大御神をお祀りしており、上鳥羽の人々から篤い信仰を集めています。
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城南鳥居

三照宮社の正面にある城南鳥居から拝殿、本殿へ進みます。朱色の鳥居にはご神紋の「三光の紋」が見られ、鳥居前の石造社碑には「城南宮」と刻まれています。鳥居を潜って左には神苑と呼ばれる庭園の入口があります。
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しだれ梅が有名な神苑

神苑では四季折々の花や紅葉を楽しむことができます。その中でも特にしだれ梅が有名で、2月中旬から3月中旬になると見事なしだれ梅が庭園を彩ります。拝観料は大人800円、小学生500円、拝観時間は午前9時から午後4時30分までとなっています。

名水「菊水若水」

城南鳥居側にある手水舎で心身を清めて参拝へ進みます。城南宮の手水舎の湧水は伏見8名水の一つ「菊水若水きくすいわかみず」で、水を飲むと病気平癒のご利益があると伝わります。手水舎で汲んで持ち帰ることができますよ♪
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拝殿・本殿・授与所

城南鳥居を潜り正面に見えるのが拝殿です。拝殿を正面に左側にある授与所では、御朱印やお守り、祈祷受付があります。右側には神楽殿があります。
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授与所では有名な城南宮の交通安全のステッカーを頂くことができます。京都市内を走っていると1日に1回は目にする有名なステッカーです。

拝殿の奥に鎮座する本殿は昭和52年(1977年)に焼失しますが、昭和53年(1978年)に再建されました。本殿の造りは平安時代後期の建築様式で、本殿・前殿・向拝・翼廊からなる優雅な姿をしています。
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御朱印

御朱印は境内の授与所で頂くことが可能で、通常の御朱印の初穂料が300円、「城南流鏑馬」切り絵御朱印は1,000円となっています。オリジナル御朱印帳は初穂料1,500円で頂くことが可能です。
詳しくは城南宮の公式HPでご確認下さい。

おわりに

城南宮所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約30分でした。
城南宮に参拝してみて、国道一号線から度々城南宮を見ていましたが、境内は想像以上に広く静寂な空間でした。境内には伏見8名水の一つ「菊水若水」や、しだれ梅が有名な「神苑」、見事な拝殿・本殿・境内社の建築物がありました。
見どころいっぱいの城南宮に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

城南宮
住所 京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番地
電話番号 075-623-0846
営業時間 午前9時~午後5時
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス ■交通機関を利用
・京都市営地下鉄「竹田駅」下車、竹田駅⑥出口より城南宮まで1.2km、徒歩で約15分
・京都市営地下鉄「竹田駅」下車、竹田駅④出口より市バス「城南宮東口」下車、城南宮まで600m、徒歩で約8分
■自動車を利用
・カーナビに城南宮の電話番号「075-623-0846」を入力
駐車場 普通自動車が200台収容駐車できる無料駐車場あり