2021年8月9日(月)に日本100名城スタンプラリー31番で、新潟県新発田市にある「新発田城(しばたじょう)」に行ってきました。
周囲の湿地に菖蒲がたくさん咲いていたことから「菖蒲城」、また本丸が舟のような形をしていることから「舟形城」、城の設計を考えていた時に一匹の狐が現れて縄張りのヒントを得たことから「狐の尾引城」(きつねのおびきじょう)とも呼ばれます。
新発田城は、慶長3年(1598年)に初代藩主溝口秀勝(みぞぐちひでかつ)によって築城が開始され、3代藩主溝口宣直(みぞぐちのぶなお)の時に完成しました。
新発田藩は外様大名であった溝口氏の居城でしたが、版籍奉還までの約270年間一度も所替えがありませんでした。
元和元年(1615年)の武家諸法度後に完成したお城ですので天守閣なく、本丸の西側の三階櫓が天守閣の役割を果たしていました。
明治初年には本丸、二の丸、三の丸あわせて11棟の櫓と5棟の門がありましたが、廃藩置県により櫓と門は取り壊され、堀も埋め立てられ、現存は表門、旧二の丸隅櫓、本丸の石垣と堀の南半分、土橋門跡土塁のみ残っています。
日本100名城スタンプは「新発田城表門(4月~11月)・新発田市役所本庁舎1階ロビーコンシェルジュカウンター(12月~3月下旬)」にあります。
今回新発田城を見学してきましたので見どころ等をご紹介したいと思います。
新発田城をゆっくり見学した場合、所要時間は60分でした。
「新発田城」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「新発田駅」下車、新発田城まで1.7km・徒歩約21分
自動車を利用
・カーナビに新発田城のマップコード「157 429 195*02」を検索
駐車場
新発田城には無料駐車場が2か所あります。
・城址公園駐車場(7台収容可能)は新発田城が目の前ですが満車の可能性が高いです。
・アイネス新発田駐車場(100台収容可能)は新発田城まで約150mありますが収容可能が多くて駐車しやすいのでおすすめです。
日本100名城のスタンプ設置場所
日本100名城スタンプは「新発田城表門(4月~11月)・新発田市役所本庁舎1階ロビーコンシェルジュカウンター(12月~3月下旬)」にあります。
こちらが新発田城表門で入口のところのスタッフに日本100名城のスタンプを押印したい旨伝えると貸してくれます。
「新発田城」の見学と見どころ
日本で唯一の3匹の鯱が珍しい三重櫓
城址公園駐車場から三重櫓が見えます。
新発田城には元々天守はなく、三階櫓が天守閣の役割を果たしていました。
三重櫓は平成16年に木造で復元されました。
三重櫓の屋根は丁字型で、棟上に3匹の鯱(しゃちほこ)が配置されています。
日本で唯一の珍しい配置の鯱で必見です。
ちなみに鯱には性別があり、こちらの鯱の性別は雄・雄・雌だそうです。
三重櫓は自衛隊基地の中にありますので近づいたり内部見学はできず、内堀越しに眺めるのみとなります。
国の重要文化財に指定されている現存の旧二ノ丸隅櫓
三重櫓から表門に向かって歩くと旧二ノ丸隅櫓が見えてきます。
現存している建物で国の重要文化財に指定されています。
この場所は本丸鉄砲櫓跡でしたが、昭和34年(1959年)の解体修理後に移築されました。
櫓の腰回りは海鼠(なまこ)壁が特徴の美しい櫓です。
旧二ノ丸隅櫓は内部見学も可能です。
内部から内堀を望んだ景色です。
国の重要文化財に指定されている現存の本丸表門
旧二ノ丸隅櫓から城の内堀に沿って進むと本丸表門です。
こちらも現存で国の重要文化財に指定されています。
ここから新発田城の城内見学ができますが、公開時間は午前9時から午後5時までとなっています。
海鼠壁が美しい表門ですが、2階建ての櫓門となっており、防備のための石落としの仕掛けが設えられています。
表門の内部見学が可能で、石落としの仕掛けは写真右側になります。
公開期間中は表門で日本100名城のスタンプを押印
表門は桁行が約16.3m、梁間が約5.4mになります。
こちらで新発田城が公開中※は日本100名城のスタンプを押印することができます。
※冬季非公開(12月〜3月は閉門)、非公開期間は新発田市役所本庁舎1階ロビーコンシェルジュカウンターでスタンプの押印が可能。
表門入口には雄雌の鯱が展示されており、口の形が阿吽になっています。
スタッフの方が丁寧に説明してくれますよ♪
雄の鯱は下の写真のように阿の口の形になっています。
雌は吽の口の形になっています。
木造で再建された辰巳櫓
表門を通り右手に向かうと木造で再建された辰巳櫓(たつみやぐら)があります。
2層2階の櫓で平成16年(2004年)に再建されました。
本丸から見て南東(辰巳)の位置にあります。
おわりに
新発田城を見学して現存で国の重要文化財に指定されている表門と旧二の丸隅櫓は海鼠壁が美しく、内部を見学することも可能です。
櫓の石垣は見事で、表門の意思落としの仕掛けも興味深く見学しました。
木造で復元された辰巳櫓や三重櫓も見事で、特に三重櫓の棟上の3匹の鯱は日本で唯一の珍しい配置で必見です。
見どころいっぱいの新発田城にぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
新発田城(しばたじょう) | |
住所 | 新潟県新発田市大手町6丁目4 |
電話番号 | 0254-22-9534 |
スタンプ設置場所 | ・新発田城表門(4月~11月) ・新発田市役所本庁舎1階ロビーコンシェルジュカウンター(12月~3月下旬) |
営業日 | 午前9時~午後5時(11月のみ午後4時30分閉門) |
定休日 | ・期間中無休 ・冬季非公開(12月〜3月は閉門) |
見学料金 | 無料 |
アクセス | ■交通機関の場合 ・JR線「新発田駅」下車、新発田城まで1.7km・徒歩約21分 ■自動車の場合 ・カーナビに新発田城のマップコード「157 429 195*02」を検索 |
駐車場 | 無料駐車場が2か所あり ・アイネス新発田駐車場(100台収容可能) ・城址公園駐車場(7台収容可能) |