2021年8月9日(月)に日本100名城スタンプラリー12番で、福島県会津若松市にある会津若松城(あいづわかまつじょう)に行ってきました。
*別名があれば紹介*
会津若松城は地元では鶴ヶ城(つるがじょう)とも呼ばれています。
会津若松城は1384年に蘆名直盛(あしな なおもり)によって東黒川館という館を造ったのがはじまりとされています。
天正17年(1589年)に伊達政宗によって蘆名氏は滅ぼされ城を奪われますが、天正18年(1590年)に伊達政宗は豊臣秀吉に臣従し、会津を召し上げられます。
同年、蒲生氏郷(がもううじさと)が会津に入り、城の大改修を行い、七重の天守を築き上げましたが、慶長16年(1611年)に発生した会津地震によって天守が傾きました。
寛永16年(1627年)に加藤嘉明(かとうよしあきら )が会津に入封し、嫡子の加藤明成(かとうあきなり)が会津地震によって傾いていた天守を規模を五重に縮小し改修し、さらに北出丸、西出丸を増築し、北側を大手にして現在の会津若松城の形となりました。
寛永20年(1643年)に徳川家康の孫で名君と名高い保科正之(ほしな まさゆき)が会津に入封し、以後会津松平家の居城となりました。
慶應4年(1868年)、9代藩主の松平容保(かたもり)の時に戊辰戦争が起こり、薩長両藩を中心とする新政府軍に攻められ、白虎隊などの悲劇などもあった中、1カ月もの間籠城戦を耐えました。
砲撃により外壁が破壊されましたが、天守は倒壊しませんでした。
明治7年(1874年)に会津若松城は廃城となり、建物はすべて解体されました。
昭和40年(1965年)に天守は鉄筋コンクリートで外観復元されました。
平成23年(2011年)に幕末の姿に戻すため、天守の瓦を黒瓦から赤瓦へ葺き替え、平成30年(2018年)には廊下橋の架け替えが行われました。
日本100名城スタンプは天守閣内売店にあります。
今回会津若松城を見学してきましたのでスタンプ設置場所や見どころ、アクセスや所要時間等をご紹介したいと思います。
会津若松城をゆっくり見学した場合、所要時間は1時間30分でした。
会津若松城(鶴ヶ城)へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「西若松駅」下車、会津若松城まで1.9km・徒歩約25分
・JR線「会津若松駅」下車、まちなか周遊バス「ハイカラさん(大人210円)」で「鶴ヶ城北口」下車、徒歩約5分
自動車を利用
・カーナビに会津若松城・鶴ヶ城の電話番号「0242-27-4005」を入力
駐車場
会津若松城には有料(1時間200円、以後1時間ごとに300円)の駐車場が3カ所あります。
1.西出丸(200台)
2.東口(130台)
3.南口(32台)
おすすめは西出丸駐車場で、広くて天守閣へのアクセスもしやすいからです。
駐車場は写真の通りかなり広いので空いていないことはありませんでした。
また天守にはトイレがないので、きれいで広いトイレがある西出丸の駐車場はその点でもおすすめです。
日本100名城のスタンプ設置場所
日本100名城スタンプは「天守閣内売店※」にあります。
※天守閣内売店は天守閣を全部見学した先の売店にあります(入口には日本100名城スタンプはありません)。
会津若松城(鶴ヶ城)の見学と見どころ
今回西出丸駐車場から見学しました。
駐車場から天守閣が見えており、道は整備されていて歩きやすかったです。
慶長の大地震も耐え抜いた天守台の野面積の石垣
少し歩くと目の前に天守閣が見えてきます。
天守台の石垣は蒲生氏郷が築いた一番古い石垣で、自然石をそのまま積む野面積みと呼ばれる積み方で、石垣は傾斜が緩やかで地表に広がっているのが特徴です。
慶長16年(1611年)に会津盆地に震度6以上と推定される大地震が発生しましたが天守台の石垣は持ちこたえました。
実際に石垣を見てみるとかなり粗く積まれているように見えますが、大地震にも耐えられるよう緻密に計算して積まれたものだと思うと、当時の技術の高さに驚きます。
珍しいV字型の石垣「武者走り」
天守閣の前には「武者走り(むしゃばしり)」と呼ばれるV字型の石垣があります。
石垣の左側は打込接、右側は野面積の階段になっており、大手門の渡り櫓などに簡単に昇り降りができるように造らました。
武者走りの石垣は大変珍しいので必見です。
石垣の前にはボランティアガイドさんもおられ、詳しいお話を聞くこともできます。
ハート岩は人気の撮影スポット
武者走りにはハート岩があり、最近人気の撮影スポットになっています!
築城時からの守護神として祀られていた鶴ヶ城稲荷
武者走りの近くには鶴ヶ城稲荷があります。
約600年前に築城されたころから守護神として祀られていたと伝わります。
御祭神は宇迦御魂命(うかのみたまのかみ)で、五穀豊穣や商売繁盛のご利益があります。
参道の階段の両脇にそれぞれ3対、合計6体の狐がお出迎えしてくれます。
編み笠をかぶっており、足元には米俵があります。そのほかの狐は編み笠をかぶっているのは同じですが、巻物や宝珠などそれぞれ持っているものが異なります。
稲荷神社の狐は怖い狐が多いですが、こちらの狐は表情がやわらかくて親しみを覚えます。
天守閣は5層
鶴ヶ城の天守閣を見学するために右の入場券売場でチケットを購入します。
天守閣のみの見学チケットは大人410円、天守閣・麟閣共通チケットは大人520円になります。
麟閣(りんかく)は天守閣近くにある茶室で、千利休の子である少庵が蒲生時代に創建されたと伝わります。
福島県指定重要文化財にもなっていますので、天守閣・麟閣共通チケットの購入をおすすめします。
天守閣は5層になっており、内部は郷土博物館として会津の歴史や文化が紹介されています。
5層部分は展望室となっており、会津の城下町を一望することができます。
写真は鉄門(くろがねもん)と呼ばれた門で、扉や柱が鉄で包まれていたことからそのように呼ばれています。
門の石垣は切込接(きりこみはぎ)で当時の石垣技術の高さを知ることができます。
鶴ヶ城稲荷と会津城下町です。
日本100名城スタンプは天守閣見学後、売店手口付近に設置されています。
忘れずスタンプを押しましょう!
スタンプを押した後、茶室の麟閣へ向かいます。
麟閣付近から撮影した会津若松城です。
会津若松城と石垣と松が綺麗に撮影できるおすすめの撮影スポットです!
蒲生氏郷の為に創建された茶室麟閣
麟閣の入り口で、入場料は大人210円、子供無料になります。
庭園を眺めながら一席600円でお茶とお菓子をいただくことも可能です。
麟閣から会津若松城を見た景色です。
お茶をいただきながら庭園とお城が見えますのでとても贅沢な空間です。
おわりに
会津若松城を見学してみて、赤瓦とみごとな石垣が特徴の美しいお城でした。
珍しいV字型の武者走り石垣や、最近人気のハート岩、約600年前からある鶴ヶ城稲荷等見どころがたくさんありました。
城内にある麟閣は千利休の子・千少庵が蒲生氏郷の為に建てたとされる茶室で、そこでお茶とお菓子をいただくこともできます。
近くには世界唯一の二重らせんが有名な会津さざえ堂や白虎隊の自刃の地もありますので合わせて見学してみてはいかがでしょうか。
会津若松城(あいづわかまつじょう) | |
住所 | 福島県会津若松市追手町1-1 |
電話番号 | 0242-27-4005(鶴ヶ城管理事務所) |
スタンプ設置場所 | 天守閣内売店 |
営業日 | 午前8時30分~午後5時(入場締め切りは午後4時30分) |
定休日 | 無休 |
見学料金 | 鶴ヶ城天守のみ:大人410円、小人150円 天守閣・麟閣共通券:大人520円、小人150円 麟閣のみ:大人210円、小人無料 |
アクセス | ■公共機関の場合 ・JR線「西若松駅」下車、会津若松城まで1.9km・徒歩約25分 ・JR線「会津若松駅」下車、まちなか周遊バス「ハイカラさん(大人210円)」で「鶴ヶ城北口」下車、徒歩約5分 ■自動車の場合 ・カーナビに会津若松城・鶴ヶ城の電話番号「0242-27-4005」を入力 |
駐車場 | 有料(1時間200円、以後1時間ごとに300円)駐車場が3カ所あり 1.西出丸(200台) 2.東口(130台) 3.南口(32台) |