2017年7月28日(金)に京都府京都市下京区にある「不動堂明王院(ふどんどうみょうおういん)」にいってきました。
名称の不動堂の読み方は、「ふどうどう」ではなく「ふどんどう」と呼ばれ親しまれています。
山号は「不動堂」で、宗派は「浄土宗西山派」になります。
不動堂明王院の創建は、平安時代の弘仁12年(823年)に空海が開いたと伝わっています。
ご本尊の霊石に彫刻された不動明王は、空海が東寺を賜った際に、東寺より見て鬼門にあたるこの地に東寺守護の為、石棺に納めて地中の井戸の底に安置したと伝わります。
不動堂明王院は新撰組が屯所とした幻の屯所として有名です。
なぜ幻かというと、屯所が残っておらず、屯所として利用した期間も短く、資料も少なく特定できない為、幻の屯所といわれています。
ただ、屯所の大きさは100㎥くらいあり、この辺り一帯にあったことは確かなようです。
不動堂明王院の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約10分でした。
不動堂明王院へのアクセス
電車でアクセス
・JR線「京都駅」から約800メートル、徒歩約9分
駐車場情報
不動堂明王院に駐車場はありません。
不動堂明王院で参拝
隣には道祖神社
不動堂明王院の入り口です。
左が不動堂明王院、右が道祖神社です。
隣の道祖神社は静かで緑が豊かな境内です。
道祖神社にはなで牛や合格祈願の絵馬が多くかかっており、受験合格のご利益があります。
京都駅から程近い、都会の真ん中にありますが静寂で心が落ち着きます。
近くにアパホテルや京都駅があることから旅の安全祈願で訪れる参拝者がちらほらいました。
不動堂明王院の本堂は江戸時代に建立
赤い提灯が特徴的な本堂です。
現在の本堂は、江戸時代の明和元年(1764年)に建立されました。
ご本尊の不動明王は地中深くに安置されている為、お堂の中にいらっしゃる不動明王立像を拝むことになっています。
なおご本尊の不動明王は、高野山波切不動尊、成田不動尊と並び、空海が作った三体不動尊に数えられています。
本堂には「新撰組 まぼろしの屯所 誠 不動堂」の提灯がかかっています。
新撰組の屯所がこの辺りにあったのは確かで、本堂は江戸時代からありますので、新撰組もきっとこちらの本堂を見たんだろうと思いました。
お守りも販売されていて、交通安全や縁結びのお守りが並びます。
新撰組所縁のものがあればほしかったのですが見たところなかったです。。
おわりに
新撰組の幻の屯所と呼ばれる「不動堂明王院(ふどんどうみょうおういん)」に訪れてみて、新撰組もかつてこの辺りで活躍していたと思うと歴史の1ページに立っているようで感動しました。
近くのリーガロイヤルホテルも屯所があったといわれており、この辺りに屯所があったのは確実です。
京都駅からもアクセスしやすいので、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
場所 | 京都府京都市下京区油小路塩小路下る南不動堂町7番地 |
電話 | 075-371-6583 |
休日 | 無休 |
拝観料 | 無料 |
開門時間 | 9:00~17:00 ※事前に電話確認必要 |
駐車場 | なし |
交通 | ・JR線「京都駅」から約800メートル、徒歩約9分 |