2017年2月4日(土)に東京都文京区にある光源寺(こうげんじ)にいってきました。
山号は「天昌山」で、宗派は「浄土宗」です。
光源寺の創建は、天正17年(1589年)で神田四軒寺町に創建され、現在の場所へは慶安元年(1648年)に移設しました。
元禄10年(1697年)に、奈良県長谷寺の本尊の十一面観音の写しといわれる、約7.8メートルの大観音(十一面観音)が造られました。
『江戸名所図絵』にも描かれるほど有名で信仰されており、光源寺の近くに住んでいた夏目漱石も小説『三四郎』の中で大観音について書いています。
しかし、昭和25年(1945年)の東京大空襲で被災し本堂を含め全て焼失してしまします。
現在境内にある「駒込大観音」と呼ばれる観音堂と、約6メートルの大観音は平成5年(1993年)に再建されました。
平成18年(2006年)には本堂・庫裏が再現され現在の姿となりました。
毎年7月9日と10日には「四万六千日(しまんろくせんにち)」の縁日が開かれており、四万六千日(=約126年)分のご利益があるとされ、現在も縁日はにぎわっています。
ご本尊は木造阿弥陀如来像です。
光源寺の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約10分でした。
光源寺へのアクセス
電車でアクセス
・東京メトロ南北線「本駒込駅」出口から徒歩約6分
光源寺で参拝
光源寺入り口です。
正面に見えるのが本堂で、平成18年(2006年)に再建されました。
入り口から入って右側に観音堂と大観音様がおられます。
境内は開放的で休憩できるベンチや公園が併設されていました。
地元の憩いの場となっており、とても暖かい気持ちになります。
四万六千日の縁日も地元の方と協力して楽しい縁日が開かれているのだろうと思いました。
「駒込大観音」と呼ばれる観音堂で、外観は土蔵造りの外観になっています。
観音堂の左右には紅白の梅が鮮やかに彩ります。
観音堂の中には約6メートルの金色に輝く観音様がおられました。
ちょうど中央にある石は初代大観音礎石です。
昔の観音堂のものが残っていると昔の姿を想像できるので嬉しいですね♪
梅は「蓬莱梅(ほうらいばい)」と呼ばれる梅で、昭和25年(1945年)の東京大空襲で焼失した梅の木の替わりに植樹されました。
現住職が各地で探し求め、群馬県の榛名山(はるなさん)のふもとで見つけた白梅で、樹齢は約300年になります。
観音堂の右手には駒込大観音を建立した江戸の町人「丸屋吉兵衛」の供養塔がありました。
左側は千手観音、右側は阿弥陀如来坐像になります。
石像の千手観音はとても珍しいと思います。
庚申待百万遍講中庚申塔(こうしんまちひゃくまんべんこうちゅうこうしんとう)も近くにありました。
明和9年(1772年)に造立されたもので、保存状態がよく、江戸中期の庚申塔信仰がどのようなものであったかを伝える貴重な庚申塔です。
おわりに
光源寺に参拝してみて駒込大観音の大きさに圧倒されました。
観音堂には紅白の梅が美しく咲いており、かつて駒込が梅や桜の産地として有名だったことを思い起こしました。
境内が開放的で、地元の方がくつろいで思い思い過ごされていたのがとても良いなぁと感じました。
近くには梅の花が美しい清林寺や武蔵野市吉祥寺の名前の由来になった吉祥寺がありますので一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。
場所 | 東京都文京区向丘2-38-22 |
電話番号 | 03-3821-1188 |
拝観料 | 無料 |
拝観日 | 無休 |
交通 | ・東京メトロ南北線「本駒込駅」 出口から徒歩約6分 |
コメント