2016年12月10日(土)に東京都目黒区にある祐天寺(ゆうてんじ)にいってきました。
祐天寺は、山号は明顕山で、本尊は祐天上人像と阿弥陀如来坐像です。
祐天寺の創建は、享保3年(1718年)で、開基は増上寺第36代祐天上人と、弟子の祐海です。
祐天上人は弟子の祐海に、「一寺を創営し、長時の念仏を修し、未来の衆生済度のために備えよ」と念仏が行える場所を探すように指示しますが、1718年に亡くなってしまいます。
祐天上人の意志を受け継いだ祐海は、目黒にある善久院を百両で購入し住職になります。
その後、8代将軍徳川吉宗の許可を得て、善久院から祐天寺と称するようになりました。
祐天寺は、東急東横線「祐天寺駅」の駅名にもなっており、一度参拝してみたいとおもっていました。
桜が美しいお寺としても有名です。
祐天寺の所要時間ですが、ゆっくり参詣した場合で約15分でした。
自由が丘祐天寺へのアクセス
電車でアクセス
・東急東横線「祐天寺駅」より徒歩約10分
祐天寺に参拝
祐天寺入り口の「山門」です。
目黒区指定有形文化財に指定されており、仁王像と共に享保20年(1735年)の建立で300年以上前から現在まで創建当初の姿で現存しています。
五代将軍徳川綱吉の息女竹姫が寄進されたものだそうです。
ちょうど「山門」の下からの風景です。
奥に「本堂」、左側の工事中なのが「阿弥陀堂」、右側には「梵鐘」があります。
「阿弥陀堂」も竹姫が寄進されたもので、「仁王門」が建立される12年前に造られたものですが、残念ながら工事中で見ることはできませんでした。
「山門」過ぎてすぐ右手には、「子まもり地蔵尊」がありました。
「本堂」までの参道には「手水舎」があり、奥には「梵鐘(ぼんしょう)」がみえます。
「梵鐘」は、享保13年(1728年)に6代将軍徳川家宣(いえのぶ)の17回忌の追善供養の為、正室の天英院(てんえいいん)が発願し、享保14年(1729年)に造られました。
鐘の上部には徳川家の家紋の三葉葵(みつばあおい)が入っています。
元分3年(1738年)より時の鐘として、朝6時と正午前に撞かれています。
参拝時がちょうど正午前で、鐘の音色が聞けましたが、とても澄んだ音色で、300年以上この地で時を知らせてきた音色が聞けてとても感慨深いものがありました。
祐天寺「本堂」です。
屋根には徳川家の家紋の三葉葵が入っており、祐天寺は徳川家ゆかりのお寺だと改めて感じます。
三葉葵が鮮やかに晴天の空のもと輝いていました!
おわりに
祐天寺に参拝してみて、300年以上前の「山門」「仁王像」「梵鐘」「阿弥陀堂」が今も当時の姿で見ることができるお寺でした。
江戸時代から変わらず時を知らせるために撞かれている「梵鐘」の音色を聞くと、なんとも感慨深い、昔の人と時を共有したような気持ちになりました。
残念ながら「阿弥陀堂」は工事中で確認できませんでしたが、再訪してみたいと思いました。
場所 | 東京都目黒区中目黒5丁目24-53 |
電話番号 | 03-3712-0819 |
拝観料 | 無料 |
拝観日 | 無休 |
時間 | 午前9時から午後5時頃 |
交通 | ・東急東横線「祐天寺駅」 より徒歩約8分 |
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