2016年5月5日に 京都府京都府京田辺市にある酬恩庵一休寺(しゅうおんあんいっきゅうじ)に行ってきました。
酬恩庵一休寺は、アニメでも放送されていたとんちの一休さんのお寺です。
紅葉や枯山水の石庭が美しく、一休宗純の頂相や木造、一休寺納豆でも有名なお寺です。
酬恩庵一休寺の概要
酬恩庵一休寺はもともとは妙勝寺といい、鎌倉時代に南浦紹明(なんぽじょうみょう)が正応年間(1288~1293年)に創建しました。
しかし、元弘年間(1331~1334年)に兵火にあい、衰退していましたが、一休禅師が康正年中(1455~1460年)に、宗祖の遺風を慕って堂宇を再考し、師恩に酬いる意味で酬恩庵と号しました。
山号は霊瑞山で、宗派は臨済宗大徳寺派になります。
一休禅師は後半の人生を亡くなるまで酬恩庵で過ごしたことから一休寺の通称で知られています。
酬恩庵一休寺の見どころ・所要時間
酬恩庵一休寺の見どころは、
1.宝物殿にあり重要文化財にも指定されている、一休宗純頂相
2.方丈にあり重要文化財にも指定されている、一休禅師木造
3.重要文化財に指定されている本堂
4.名勝指定されている、方丈庭園(北庭)、虎丘庭園(南庭)
が見どころとなっています。
今回ゆっくり参拝して、所要時間は約60分でした。
酬恩庵一休寺へのアクセス・駐車場
電車の場合
・近鉄・新田辺駅から1.7キロ、徒歩約21分
・JR・京田辺駅から1.3キロ、徒歩約15分
で到着します。少し距離があるのでタクシーもおすすめです。
車の場合
一休寺の前には大きな道路が走っており、一休寺の大きな看板が目印です。
看板に従って右に曲がると約50メートルで一休寺の駐車場があります。
駐車場はかなりスペースに余裕があり、1回300円で駐車することができます。
駐車料金は拝観受付時に拝観料と一緒に支払います。
酬恩庵一休寺参拝
酬恩庵一休寺の総門です。
駐車場を出てすぐのところにあります。
総門からの風景です。
右の手水舎で清めてから石畳の参道を登っていきます。
参道突き当りに拝観受付があります。
拝観料は500円で、拝観時間は午前9時~午後5時までとなっています。
拝観受付付近には浴室、三本杉、一休禅師墓があります。
こちらは重要文化財の浴室で、内部は蒸し風呂となっています。
慶安3年(1650年)に前田利常が寺観を整えた時に新築したものです。
こちらは三本杉です。
一説には一休禅師、蓮如上人、しんえもんさんでおなじみの蜷川新右衛門が1本づつ植えたともいわれています。
一休寺名物の一つで、現在の三本杉は2世となっています。
一休禅師墓所です。
門に菊花があるのは、一休禅師は後小松天皇の皇子の為です。
お墓が宮内庁の管理下になっており、参拝はできません。
庭園や一休禅師木像と見どころが多い方丈
順路の通り進むと方丈へ着きます。
方丈はとても大きく立派な建築で、二条城を連想しました。
内部を見学したり、お食事を頂くことが可能です。
方丈の内部はどれも映画にでてくるような、素晴らしい光景が広がっています。
紅葉の時期以外はすいていますので、ゆっくり拝観することができます。
一休禅師が使用した輿です。
81歳の時、酬恩庵から京都の大徳寺に通ったときに使用したものです。
重要文化財の一休禅師木像で、方丈の中心に安置されています。
一休禅師が逝去した88歳の時の像で、頭髪と髪は一休禅師のものだそうです。
方丈庭園には室町時代と江戸時代の枯山水
名勝指定されている、虎丘庭園で室町時代の禅院枯山水の地割庭園です。
一休禅師木像の前の庭園で、作者は茶祖村田珠光と伝わっています。
虎丘庭園から少し奥へ進むと、方丈庭園があります。
こちらは江戸時代初期の禅院枯山水庭園です。
作者は松花堂昭乗、佐川田喜六、石川丈山三氏の合作といわれています。
虎丘庭園とは違った魅力があります。
方丈の襖絵も素晴らしく、狩野探幽斎守信が49歳の時に作成したものです。
こちらは複製ですが、本物は宝物殿でみることができます。
一休さんとトラのとんちの話は有名ですが、虎の絵もありました。
夜中にこっそり抜け出しているのでしょうか♪
方丈でお食事も可能
方丈にはお食事処が設けられており、抹茶やぜんざいを頂くことが可能です。
夏季には冷やしぜんざいも頂けますよ♪
お食事処の近くには有名な一休時納豆が試食、販売されています。
大変趣のある風味で、とても食べやすくおいしいので是非食べてみてください。
本堂・宝物殿へ
方丈から順路に従って進むと、重要文化財の本堂に着きます。
永享年間(1429~1440年)足利6代将軍義教によって建立されたものです。
11月中旬から12月上旬にかけての紅葉のシーズンは一年で一番美しい風景だと思います。
報道ステーションでも紅葉のシーズンに酬恩庵を中継していましたね♪
宝物殿には重要文化財の一休禅師頂相や、一休禅師にゆかりのある品々が多数展示されており、必見です!
宝物殿の辺りには二十世紀の森と呼ばれる場所があり、様々な羅漢さんがおられます。
地元の方々が思い思いに彫ったもので、愛宕念仏寺を連想しました。
帰路を進むと、重要文化財の鐘楼があらわれます。
慶安3年(1650年)、方丈等再建時に修復されたもので、木造建築の複雑さと美しさを兼ね備えた、迫力のある鐘楼でした。
おわりに
酬恩庵一休寺に参拝してみて、一休禅師の木像や、頂相、ゆかりの品が大変状態もよくたくさん保存されていて見ごたえがありました。
方丈には室町時代、江戸時代と時代が異なった2種類の枯山水の庭園があり、庭園も見ごたえがありました。
紅葉のシーズンはお寺全体が美しい紅葉に彩られ、ライトアップ等も行っているのでまた参拝したいと思います。
見どころいっぱいで、大変見ごたえがありますので、時間に余裕をもって参拝されることをおすすめします!
場所 | 京都府京田辺市薪里ノ内102 |
電話番号 | 0774-62-0193 |
拝観料 | 大人500円 |
拝観時間 | 午前9:00〜午後5:00 宝物殿は 午前9:30〜午後4:30 |
拝観日 | 無休 |
交通 | ・近鉄・新田辺駅より 徒歩約21分 ・JR・京田辺駅より 徒歩約15分 ・駐車場300円 |
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