【続日本百名城108番】鶴ヶ岡城|酒井氏が築いた庄内藩の拠点を歩く訪問レポート

2024年11月22日(金)、山形県鶴岡市にある鶴ヶ岡城を訪れました。続日本百名城108番に選定され、城跡は現在「鶴岡公園」として整備されています。車で近くの無料駐車場に停め、城内と関連施設を巡る形で見学してきました。
鶴ヶ岡城とは|大宝寺城を起源とする庄内藩の拠点
鶴ヶ岡城(別名:大宝寺城)は、鎌倉時代前期に武藤氏(大宝寺)長盛によって築かれた城が前身です。当初は大宝寺城と呼ばれ、武藤氏が滅亡後は越後上杉氏の支配下で庄内地方の重要拠点として用いられました。城は本丸を中心に、二の丸・三の丸が同心円状に囲む典型的な輪郭式縄張で構築され、東側を川が境界として南・西・北の三方には土塁と堀が巡らされています。慶長6年(1601年)には、上杉氏に代わって最上氏がこの地を統治するようになりました。
江戸時代に入ると、最上氏は改易され酒井氏が庄内藩主として入封します。その後、酒井氏による大規模な改修を経て、明治維新まで続きました。明治4年(1871年)の廃城後は、公園として整備されると同時に、庄内藩の藩校であった致道館などが保存され、現在に至ります。
城内散策レポート|本丸・二の丸・三の丸を歩く

まず駐車場から歩き始め、本丸跡に向かいます。曇り空の下、落ち葉が敷き詰められた道を歩くと、城郭の輪郭式構造が視覚的に理解できます。

本丸はかつての藩主の居館があった場所で、現在は庄内神社が鎮座しています。石垣と土塁が残り、城の防御構造の一端を体感できます。

二の丸は本丸を囲む形で設置され、東側の川に向かって堀が張り巡らされていました。外堀と土塁はほぼ完全に残っており、歩くたびに戦国期の緊張感を想像させます。水堀は本丸の他に二の丸の西側・北側に現存しており、かつての防御機能を今に伝えています。
北西隅に位置する御角櫓跡は、万治2年(1659年)に二重櫓として築かれた場所です。現在も櫓台の石垣が残されており、当時の高度な築城技術をうかがうことができます。石垣には、金峰山から産出された花崗岩が用いられています。
鶴ヶ岡城神社とスタンプ押印

本丸跡に鎮座する荘内神社には、「続日本100名城」のスタンプが設置されています。また、神社のすぐ近くには鶴ヶ岡城の宝物殿があり、入館料無料で見学することができます。
宝物殿

宝物殿では、藩主にゆかりのある武具や美術工芸品といった貴重な資料をはじめ、奉納された雛人形や五月人形などを題材に、季節ごとの企画展示が行われています。入館は無料で、写真撮影も可能です。館内には椅子も設置されているため、見学の合間の休憩にも利用できます。
致道館|藩校で文化と教育を体感

次に訪れたのが、三の丸跡に移転した藩校致道館です。9代藩主・酒井忠徳の命で開校され、藩士の教育機関として政治と学問を兼ねた場所です。建物や庭園は江戸時代の庄内藩の教育文化をよく残しており、館内を歩きながら、藩士たちが学んだ環境や城との関係性を想像できます。
庭園は、武家屋敷としての機能と教育施設としての景観美が両立しており、城郭としての実用性と文化的側面を感じることができます。
鶴ヶ岡城の歴史を振り返る
鎌倉時代前期(1238年頃):武藤氏(大宝寺氏)が大宝寺城を築く。
室町・戦国期:上杉氏・最上氏の支配下で庄内地方の重要拠点。
慶長5年(1600年):関ヶ原の戦い後、最上氏改易。酒井氏が大改修。
江戸時代:酒井氏が代々治め、城郭・庭園・藩校致道館を整備。
明治4年(1871年):廃城。現在は鶴岡公園として整備、史跡・観光地に。
城跡を歩くと、戦国期の攻防の緊張感、酒井氏の統治下での城の整備や文化活動が一度に体感でき、歴史の深みを肌で感じられます。
訪問のポイントとアクセス
| 所在地 | 山形県鶴岡市馬場町4 |
|---|---|
| アクセス | JR鶴岡駅から車10分。無料駐車場完備 |
| 見学順路 | 大手門→ 二の丸散策 → 本丸跡(荘内神社)スタンプ押印 → 宝物殿 → 致道館 |
| 所要時間 | ゆっくり歩いて約1〜2時間 |
| 続百名城スタンプ | 荘内神社に設置(9:00〜17:00頃) |
鶴岡公園中央駐車場|鶴ヶ岡城見学に便利な無料駐車場
鶴ヶ岡城(鶴岡公園)を訪れる際に便利なのが、市営の鶴岡公園中央駐車場です。
駐車料金は無料で、普通車が約59台駐車可能です。平地の自走式駐車場のため、初めての方でも安心して利用できます。
利用可能時間は8:30〜22:00です。
周囲には無料駐車場がいくつかありますので、駐車場で困ることはないと思います。
※利用条件は変更される場合があるため、最新の情報は現地の案内看板をご確認ください。
まとめ|歴史を体感する鶴ヶ岡城訪問
鶴ヶ岡城は、戦国期から江戸期までの攻防や城郭整備、酒井氏による文化・教育の発展を一度に体感できる城跡です。曇り空の11月訪問でも、落ち葉に包まれた土塁や水堀、庭園の静けさが訪問者を歴史の世界に誘います。
神社での参拝やスタンプ押印、城内散策、宝物殿・致道館見学を順に体験することで、庄内藩の歴史的背景と城の魅力をより深く理解できます。歴史好きはもちろん、文化や景観を楽しみたい観光客にもおすすめのスポットです。






