【世界遺産・国宝・安芸国一之宮】厳島神社の参拝順序や見どころ、御朱印やアクセスを徹底解説!

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2018年10月26日(金)に広島県廿日市にあるユネスコ世界遺産で海中に浮かぶ朱塗りの大鳥居が有名厳島神社(いつくしまじんしゃ)に行ってきました。
広島湾に浮かぶ厳島(宮島)の厳島神社は全国に約500社ある厳島神社の総本社です。

創建は推古天皇元年(593年)、この島を治めていた有力豪族「佐伯鞍職(さえきのくらもと)」が社殿造営の神託を受け造営したのが始まりと伝わります。
平安後期の仁安3年(1168年)に平清盛より援助を受け、現在の社殿と同規模の社殿が建立されました。
平家滅亡後も時の権力者からの崇敬を集め、戦国時代には毛利元就豊臣秀吉によって庇護されています。

ご祭神市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」「田心姫命(たごりひめのみこと)」「湍津姫命(たぎつひめのみこと)」です。

ご利益は平清盛や豊臣秀吉が祈願した勝負運・必勝祈願が有名ですが、その他海上運行・交通安全・縁結び・恋愛成就・財福・芸能のご神徳があります。

今回厳島神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、アクセスや所要時間をわかりやすくご紹介したいと思います。

厳島神社へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・JR線「宮島口桟橋駅」または広島電鉄「広電宮島口」下車、「宮島口桟橋」よりフェリー※に約15分乗船後、「宮島改札口」到着、厳島神社まで900m・徒歩11分
※JR宮島連絡船と宮島松大汽船がありますがどちらも片道大人180円、小人90円

自動車を利用

・山陽自動車道大野ICから宮島口まで5.3km、約15分
・山陽自動車道廿日市ICから宮島口まで5.5km、約15分

駐車場

厳島神社には駐車場はありません。
また宮島(厳島)は道路が狭く運転が困難なため、駅周辺や宮島口桟橋周辺に駐車することをおすすめします。

厳島神社の参拝と見どころ

宮島で鹿がお出迎え

宮島口桟橋から厳島神社へ向かう途中、かわいい鹿がお出迎えしてくれました!
宮島の至る所で鹿に出会うことができます♪
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厳島神社の参拝開始

表参道にある石の明神鳥居を通って御笠浜沿いに厳島神社入口へ向かいます。
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平清盛が創建した大鳥居

入口へ向かう途中に日本三大鳥居の1つ厳島神社の大鳥居が見えてきます。
大鳥居は国の重要文化財平清盛が創建したと伝わります。
その後何度か再建されており、現在のものは明治8年(1875年)のものです。
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大鳥居は木造の両部鳥居(四脚鳥居)で、高さ約16.6m、棟の長さ24.2m、主柱周り9.9m、総重量は約60tになります。
干潮時なら歩いて大鳥居まで行くことができますよ♪
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大鳥居を横目に参道を直進していくと厳島神社の社殿群が見えてきます。
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国宝の東廻廊が参拝入口

厳島神社の参拝入口の両側には国宝厳島神社と世界文化遺産の看板がかかっています。
本殿・拝殿・回廊など6棟が国宝に指定され、平成8年(1996年)には世界遺産に指定されました。
入口から東廻廊西廻廊と通って参拝しますが、国宝に指定された回廊で参拝できるのは感動します。拝観料は大人300円になります。
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手水舎で心身を清めて参拝へ進みます。
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始まりの摂社で国宝の客神社

朱色が鮮やかな廻廊を進むとまず左手に見えてくるのは客神社(まろうどじんじゃ) です。
廻廊は高潮対策為に隙間が空いた構造ですので、細いヒール等の場合は足元にご注意下さい。
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客神社は摂社の中で一番大きく、全ての祭事はここから始まります。
参拝もここから始まりますのでしっかり参拝して先に進みましょう!
ご祭神は、天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)・天穂日命(あめのほひのみこと)・天津彦根命(あまつひこねのみこと)・活津彦根命(いくつひこねのみこと)・熊野櫞樟日命(くまのくすびのみこと)が祀られています。
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客神社祓殿(まろうどじんじゃはらえどの)を平舞台から見たところで、秋限定のオリジナル御朱印帳のデザインにもなっています。
客神社祓殿は鎌倉時代の仁治2年(1241年)に建立されたもので国宝に指定されています。
石燈籠の辺りが入口で、客神社向こうに見えるのは豊国神社千畳閣)と五重塔です。
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重要文化財の朝座屋

東廻廊を突き当りまで進み五重塔を見た景色です。
塔手前の建物は鎌倉時代に建立された朝座屋(あさざや)と呼ばれる建物で国の重要文化財に指定されています。
朝座屋は神職や僧侶、祭典や会合の際に使用された場所になります。
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朝座屋辺りから大鳥居を見た景色で、おすすめの写真撮影スポットです。
よくメディアでも紹介されているアングルで正面に大鳥居、左に東廻廊と右楽房、右に客神社が見えます。
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国宝の本社祓殿・拝殿・幣殿・本殿

廻廊を進むと厳島神社の本社祓殿(ほんしゃはらいでん)が見えてきます。
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本社社殿は祓殿後方の拝殿本殿幣殿でつないで全体を1棟とする構造で、全て国宝に指定されています。
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回廊を進み、社殿内部でご本社本殿を参拝します。
参拝所は静寂で厳かな雰囲気があります。
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季節限定の御朱印帳と御朱印

左が参拝所で、参拝後は写真奥の授与所でオリジナルの御朱印帳御朱印をいただくことが可能です。
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秋の紅葉シーズンに訪れましたので、客神社と豊国神社の五重塔がデザインされた秋限定御朱印帳をいただくことができました。初穂料は御朱印帳のみは1,000円、御朱印代込で1,300円になります。
金色をベースにした色鮮やかな御朱印帳で金運アップしそうですね♪
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御朱印は初穂料300円で直書きしてくれます。
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ご本社祓殿を背に高舞台前から大鳥居を見たところです。
左右客神社がそれぞれ脇を固め、中央に大鳥居があります。
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火焼前は厳島神社で一番人気の撮影スポット

厳島神社の平舞台の先端を「火焼前(ひたさき)」と呼びますが、ここから望む大鳥居が一番人気の撮影スポットで長い撮影待ちの行列ができていました。
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回廊に戻り、西廻廊を通って先に進みます。
西廻廊を通り、大黒神社、天神社(連歌堂)、能楽堂、反橋の順で拝観を進めます。
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重要文化財の大黒神社

西廻廊を進むとまず見えてくるのが室町時代に建立され、重要文化財に指定されている大黒神社(だいこくじんじゃ)です。祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)です。
かつてこの場所にお供え物を仮に安置してご本社に運んでいました。
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受験生から人気の天神社

大黒神社の先にある天神社(てんじんしゃ)は、室町時代の弘治2年(1556年)に毛利隆元が建立寄進したと伝わり、重要文化財に指定されています。
明治中頃まで天神社で連歌を興行していたことから別名「連歌堂」とも呼ばれます。
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天神社のご祭神は菅原道真公で、受験生から人気のスポットとなっています。
学業成就や合格祈願を書いた絵馬が回廊壁面を埋め尽くしています。
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毛利元就が造営寄進した能舞台

西回廊からは能楽堂(写真左)、能舞台(写真右)も見えます。
能舞台は毛利元就によって造営寄進されました。江戸時代中期の延宝8年(1680年)に安芸広島藩4代藩主・浅野綱長が再建しました。こちらも重要文化財です。
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勅使のみが通行を許可された反橋

西回廊にかかる反橋(そりばし)も重要文化財で、天皇からの使者(勅使)のみが使用を許可された為、勅使橋とも呼ばれます。
西回廊から反橋を左にみて順路沿いに進むと出口になります。
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帰りは西回廊から出ることになります。
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おわりに

厳島神社所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約40分でした。
厳島神社に参拝してみて、国宝の東西回廊を歩きながら参拝できて感動しました。
同じく国宝の本社、客神社や、重要文化財の大国神社、天神社、反橋、能舞台や厳島神社のシンボルである大鳥居も見事でした。
見どころいっぱいの厳島神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

厳島神社(いつくしまじんじゃ)
住所 広島県廿日市市宮島町1−1
電話番号 0829-44-2020
営業時間 午前6時30~午後6時
定休日 年中無休
拝観料 大人300円、高校生200円、中小学生100円
アクセス ■交通機関を利用
・JR線「宮島口桟橋駅」または広島電鉄「広電宮島口」下車、「宮島口桟橋」よりフェリー※に約15分乗船後、「宮島改札口」到着、厳島神社まで900m・徒歩11分
※JR宮島連絡船と宮島松大汽船どちらも片道大人180円、小人90円
■自動車を利用
・山陽自動車道大野ICから宮島口まで5.3km、約15分
・山陽自動車道廿日市ICから宮島口まで5.5km、約15分
駐車場 駐車場はありません
交通機関の利用をおすすめします