2017年5月5日(金)に奈良県宇陀市にある室生寺(むろうじ)にいってきました。
室生寺の宗派は真言宗室生寺派で、山号は宀一山(べんいちさん)です。
創建年は宝亀年間(770年~781年)で、桓武天皇の病気平癒の為、興福寺の僧が室生山中で「延寿の法」を修したところ病気が回復したことから、興福寺の僧・賢璟が創建したと伝わっています。
昔、高野山が女人禁制であったのに対し、室生寺は女人の参拝を許可していたことから「女人高野」として有名です。
室生寺の見どころは、
・国宝・重要文化財に指定されている伽藍や仏像
・毎年4月中旬から5月上旬にかけて参道に咲く約3000株ある石楠花(しゃくなげ)
・境内の紅葉
が見どころになっています。
室生寺の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で所要時間は約2時間でした。
室生寺の伽藍・仏像
国宝・重要文化財の伽藍
・金堂(国宝)
・五重塔(国宝)
・本堂・灌頂堂(国宝)
・弥勒堂(重文)
・奥の院(重文)
国宝・重要文化財の仏像
金堂
・中尊 釈迦如来立像(国宝)
・十一面観音像(国宝)
・伝帝釈天曼荼羅(国宝)
・地蔵菩薩立像(重文)
・薬師如来立像(重文)
・文殊菩薩立像(重文)
・十二神像(重文)
弥勒堂
・釈迦如来坐像(国宝)
・弥勒菩薩像(重文)
本堂・灌頂堂
・如意輪観音菩薩(重文)
室生寺の駐車場・アクセス
車の場合・駐車場
室生寺周辺には複数有料駐車場があり、室生寺に近いところだと500円、少し離れると600円で駐車可能です。
駐車できる台数は合計で約100台で、ゴールデンウィークでしゃくなげまつりが開催される一番混雑が予想される時期に行きましたが余裕で駐車できました。
室生寺門前のお土産屋さんには無料駐車場が約5台程度ありますが、朝一でなければ駐車は難しいと思いますので有料駐車場をおすすめします。
電車の場合
電車の場合は、近鉄大阪線「室生口大野駅」から室生寺行きバス「室生寺」下車後、徒歩約5分で到着します。
室生寺参拝
今回は車で行きましたが、駐車場から川沿いに歩くと室生寺にかかる朱色の「太鼓橋」が見えてきます。
「太鼓橋」には茶店がありお食事やお土産が売っています。
お土産でおすすめは「草もち」です。
当日つくられた出来立てのおいしいお餅をいただくことができますよ♪
美しい日本の風景で心が落ち着きますね♪
太鼓橋を渡ると室生寺の表門が見えてきます。
こちらを右側に進みます。
樹齢約200年といわれる三宝杉の側を通って先へと進みます。
川のせせらぎと豊かな緑に心が癒されます。
拝観受付
三宝杉を過ぎると受付所があります。
拝観料は大人600円、子供400円です。
拝観時間は、以下の通りです。
・4月1日~11月30日:8:30~17:00
・12月1日~3月31日:9:00~16:00
仁王門
受付所を過ぎると朱色が美しい「仁王門」がみえてきます。
元禄時代に焼失し、昭和40年(1965年)に再建された門です。
門には仁王像がおられますが、こちらも再建と同時期に造られました。
周囲には紅葉が広がっており、秋には紅葉が美しく境内を彩ります。
鎧坂(よろいざか)
仁王門を過ぎると「鎧坂」とよばれる急な石段が眼前に現れます。
石段の様子が編み上げられた鎧のようにみえることからそのように呼ばれるようになりました。
両端には石楠花と紅葉が植えられており、季節によって色とりどりの景色を楽しむことが出来ます。
「鎧坂」の先には金堂の屋根が見えており、石楠花や紅葉と調和した室生寺の美しい風景が広がっています。
国宝の金堂
「鎧坂」を登りきると国宝に指定された「金堂」が全景を現わします。
平安初期の山寺の仏堂では日本唯一のもので大変貴重な建築物です。
「金堂」には国宝・重要文化財の仏像も多数展示されており見ごたえがあります。
中でも私は「十二神像(重文)」が躍動感のある動きや表情が豊かで見ごたえがあると思いました。
重要文化財の弥勒堂
「鎧坂」を登って左側には「弥勒堂」があります。
「弥勒堂」は鎌倉時代の建築物で重要文化財に指定されています。
内部には「釈迦如来坐像(国宝)」や「弥勒菩薩像(重文)」が祀られています。
国宝の釈迦如来坐像は平安時代前期の作品でも特に優れた作品とされ、おだやかな表情と流麗な衣紋の美しさが特徴的な作品です。
国宝の潅頂堂(かんじょうどう)
「弥勒堂」側の石段を登ると奥には国宝の「五重塔」、手前には国宝の「潅頂堂」が見えてきます。
石楠花が境内に咲き誇っていて美しいですね♪
国宝の「潅頂堂」は鎌倉時代の延慶元年(1308年)に造られました。
内部には「如意輪観音菩薩(重文)」が安置されており、日本三如意輪のひとつに数えられてます。
国宝の五重塔
「潅頂堂」側の石段の上方には「五重塔」が見えます。
こちらの参道には石楠花が見どころをむかえており、こちらで写真撮影をされている方がとても多かったです。
国宝に指定されている「五重塔」で、奈良時代後期に造られました。
高さは16.22メートルで日本で一番小さい「五重塔」で、法隆寺五重塔に次ぐ古塔です。
石楠花や樹林との調和が美しく、室生寺といえばこちらの「五重塔」を連想される方も多いのではないでしょうか。
石楠花と「五重塔」の組み合わせも美しいですね♪
奥之院への石段は370段
「五重塔」側の石段を登って「奥の院」へと向かいます。
石段は約370段で、かなりの傾斜があるので歩きやすい服装を推奨します。
重要文化財の奥の院
石段を登りきると「奥の院」に到着します。
「奥の院」の「御影堂」は鎌倉時代の建造物で、重要文化財に指定されています。
弘法大師を祀っている「御影堂」は「太子堂」ともいわれ、日本全国の「太子堂」の中でも最古級のものになります。
参拝後は草もちで
参拝を終えた後は、室生寺門前のお土産屋さんで当日につくられた出来立ての草餅がいただけるので是非購入してみてはいかがでしょうか。
できたでで、食感はもちもちでとっても柔らかくておすすめです!
おわりに
室生寺は国宝や重要文化財の建造物や仏像が多数あり、見ごたえがあります。
奥の院は石段を約370段登る必要があり、動きやすい服装をおすすめします。
境内には石楠花や紅葉が多数あり、季節ごとに風景を楽しむことが出来ます。
参拝後の出来立ての草もちも絶品ですので是非一度室生寺に参拝に訪れてみてはいかがでしょうか
場所 | 奈良県宇陀市室生78 |
電話 | 0745-93-2003 |
拝観料 | 大人600円 子供400円 |
拝観時間 | ・4月1日~11月30日:8:30~17:00 ・12月1日~3月31日:9:00~16:00 |
交通 | ・近鉄大阪線「室生口大野駅」から 室生寺行きバス「室生寺」下車徒歩約5分 |
駐車場 | 普通車100台の有料駐車場有 |