2015年12月12日に北鎌倉にある円応寺(えんのうじ)に行ってきました。
円応寺は閻魔大王が本尊であることが有名なお寺です。
見所は重要文化財にも指定されている閻魔大王で、運慶の作といわれています。
閻魔大王がどことなく笑っているように見えることから笑い閻魔とも呼ばれており、実際にどのような閻魔大王なのか拝観してきました!
円応寺(えんのうじ)の概要
円応寺は1250年に智覚禅師(ちかくぜんじ)によって創建されたお寺です。
閻魔堂(えんまどう)、十王堂(じゅうおうどう)とも呼ばれ、人が死後冥界で出合う10人の王様、十王を祀っています。
円応寺は初め見越嶽(みこつのごく)と呼ばれる、大仏の東の山のありましたが、足利尊氏が由比ガ浜に移築しました。
1703年に発生した大地震により、現在の地に移ったそうです。
本尊の閻魔大王は高さ190.5センチの坐像で、運慶作といわれています。
運慶が死後地獄に落ちたが、閻魔大王に自分の像を作れば生き返らせてやろうといわれ、生き返った運慶が作った閻魔大王が本尊のものであるといわれています。
運慶は生き返った喜びの中彫刻したので、閻魔様も笑っているように見え、古来から笑い閻魔とも呼ばれています。
円応寺までは北鎌倉駅から徒歩約15分
JR北鎌倉駅から円応寺までは徒歩約15分で到着します。
建長寺からは道路を渡ってすぐのところにあるので、建長寺を拝観した後、円応寺へ向かう人が多くいました。
円応寺へは道路沿いの急な階段を登った先になります。
少しこじんまりとしていて、入ってよいかどうか悩みましたが、事前に円応寺で閻魔大王で有名なお寺であることは確認していましたので入りました。
こちら門を通ったところです。
左が拝観受付です。
中央奥に見えるのが本堂です。
右は鐘楼がありました。
■拝観料
大人 200円
■拝観時間
午前9:00〜午後4:00
(12月1日~2月末日は、午前9:00〜午後3:30)
■拝観日
不定休
こちらは茅葺き屋根の鐘楼です。
鐘楼の前にはお地蔵様がいました。
こちらに閻魔大王や十王が祀られています。
閻魔大王は想像より大きく、高さ190.5センチの坐像は迫力がありました!!
室内の撮影は禁止ですので、是非実物を見てみてください!
どこか笑っている感じがして、親しみのもてる閻魔大王でしたよ♪
室内では閻魔大王や十王に囲まれ、裁判を受けている気分になりました。
十王とは亡者が冥界でであう裁判を行う10人の裁判官のことです。
亡者は忌日の期間ごとに取り調べを受け、10人の裁判官に計10回取調べを受けます。
裁判を行う10人の裁判官 | 忌日 | 裁判の内容 | |
1 | 秦広王 (しんこうおう/不動明王) |
初七日 (7日目) |
三途の川の渡り方を決める |
2 | 初江王 (しょこうおう/釈迦如来) |
二・七日 (14日目) |
生前の殺生の罪を裁く |
3 | 宋帝王 (そうていおう/文殊菩薩) |
三・七日 (21日目) |
生前の淫邪の罪を裁く |
4 | 五官王 (ごかんおう/普賢菩薩) |
四・七日 (28日目) |
生前の言動、目、鼻、舌、皮膚で 犯した罪を裁く |
5 | 閻魔王 (えんまおう/地蔵菩薩) |
五・七日 (35日目) |
六道のどこに生まれ変わるか 判定する |
6 | 変成王 (へんじょうおう/弥勒菩薩) |
六・七日 (42日目) |
生まれ変わる場所を決定する |
7 | 泰山王 (たいざんおう/薬師如来) |
七・七日 (49日目) |
生まれ変わりの男女の性別や 寿命を決定する |
8 | 平等王 (びょうどうおう/観音菩薩) |
百ヶ日 (100日目) |
遺族の法要によって来世の安楽 を願うことができる |
9 | 都市王 (としおう/勢至菩薩) |
一周忌 (1年目) |
遺族が怒りの心を慎むことにより 亡者の罪が許される |
10 | 五道輪転王 (ごどうりんてんおう/釈迦如来) |
三回忌 (3年目) |
遺族が愚痴の心を慎むことにより 亡者の追善供養となる |
十王は死へ恐怖を解決するため、存在しています。
今を生きている人は功徳を積むことにより、来世への安楽を信じ、死への恐怖に打ち勝ち、現世を充実して送れるようになるそうです。
円応寺の閻魔様にざんげをすることによって、罪が許されるとのことで今回色々ざんげしてきました。。
日々感謝とざんげによって、充実した安心のある現世での人生を送れるようになるそうです。
日常生活を送る上で、仕事で失敗したりして落ち込んだり、まわりへの感謝の気持ちをもったり、色々気持ちの変化はありますが、閻魔様はそれらに価値を見出して充実した生活を送れるよう願ってくださっていて、円応寺の閻魔様はとってもやさしい閻魔様でした♪
場所 | 神奈川県鎌倉市山之内1543 |
電話番号 | 0467-25-1095 |
拝観料 | 200円 |
拝観時間 | 午前9:00〜午後4:00 ※12月1日~2月末日は 午前9:00〜午後3:30 |
拝観日 | 不定休 |
交通 | JR北鎌倉駅から徒歩約15分 |
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